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平山たかお 京都市会議員(京都自民の横顔 #2)

【2023年9月29日 追記】
 *議員任期や役職は、取材当時のものになります。
  変更点がある場合もありますので、ご了承ください。

学生部のインタビュー企画「京都自民の横顔」。
第2回となる今回は、自民党京都府連青年局青年部長を務める、平山たかお京都市会議員に話を聞いた。

平山たかお京都市会議員

卒業アルバムに「政治家になりたい」

——政治家を志したきっかけは?

元々変わった子供で、小学校の卒業アルバムに「政治家になりたい」と書いた。自分が小学校6年生の頃というと、「小泉フィーバー」の真っ只中。今振り返ってみると、影響を受けたのかなと思う。とはいえ、家族や親戚に政治家がいたわけでもなかったので、「政治家になりたい」という、漠然とした思いを抱えながら、中学高校時代を過ごした。そして、大学進学後、議員インターンシップで自民党の議員の先生のお手伝いをさせていただく中で、将来の進路として政治の世界を考えるようになった。

平成13年7月14日、小泉総裁の街頭演説会 京都市役所周辺は聴衆で埋め尽くされた
(自民党京都府連60年史より)

リーマンショックの中での就職活動

——大学卒業後はどのような進路を辿られたのですか?

周囲の先輩方から、「外の世界を見た方が良い」というアドバイスをいただいたことに加えて、その当時は、リーマンショックと政権交代の影響で、「どこかの秘書に雇ってもらえないかな」という淡い期待を抱く状況ではなかった。議員インターンシップの経験から、普通の学生よりも大人と接する機会が多かったおかげか、ありがたいことに、三井住友銀行に入行させていただいた。

生まれ育った東山区のために

——市会議員になられた経緯は?

就職してから4年目の秋頃、学生時代にお世話になった地元、東山区の内海貴夫元京都市会議長が勇退されることになった。このまま銀行員を一生続けることも考えたが、東山区生まれ東山区育ちの地元議員がいなくなるのが寂しいという思い、後で政治家なれるチャンスがあったと後悔したくなかったという思いから、公募に応募し、自民党公認候補者として当選をさせていただき、今日に至る。

落下傘候補が悪いとは思わないが、地方議員にのみ住民要件が課されることの意味を考えると、やはりそれぞれの地域には、その土地で生まれ育った議員も必要だろうというのが率直な思い。地方議員が大切にしなければならないのは地域との絆であると思う。

青年局で行った八坂神社前(東山区)での街頭活動の様子

京都市の財政改革はライフワーク

——今最も取り組んでおられることは何ですか?

前職が銀行員ということもあるが、京都市の財政改革は自分のライフワークだと思っている。「京都市財政は破綻する」とよく言われるが、森田守京都市会議員も仰っている通り、決してそのようなことはないと思っている。京都市の財政を子や孫の代まで持続可能な形にするべく、最も力を入れて取り組んでいる。

京都市の財政の問題に絡めて、所謂「身を切る改革」が喝采を浴びることが多いが、「身を切る改革」の本質は「他人の身を切る改革」だ。多くの市民は納税額と比較して、行政からのサービスによって受けている恩恵の方が大きい。その恩恵のギャップを切る「身を切る改革」によって不利益を被るのは、外ならぬ市民の側だ。

そして、「無駄を切れ」という発想はやがて、「儲からないことはするな」という緊縮志向につながる。民間ができないことをするというのが行政の本分であることを忘れてはならない。

コロナ禍で打撃を受けた産業の経済対策にも力を入れておられるという

本当に京都市は財政破綻するのか

——では、最新の京都市財政の状況は?

京都市の令和3年度決算では、令和4年度予算で計画を447億円を上回る収支改善を見せ、公債償還基金枯渇の危機も回避した。一部の人が主張するような「財政破綻」の危機は無くなったと言える。今回の決算を率直に評価すべきだ。もしそうでないのならば、「京都市の財政がつぶれないと困る」からそういった主張をしていると思われても仕方ないだろう。冷静に数字を見極め、市民の福祉の向上に努めるのが、地方自治の役割であるはずだ。

知覧への視察

——先日、委員長を務めておられる教育福祉委員会で、知覧に視察へ行かれたそうですね?

自分が小学校6年生の時の修学旅行先は広島だった。平和学習は大切で、戦争は決してしてはならないのは当たり前だ。そして、原爆学習も重要なことだと思う。ただ、当時の自分にとって、あまりにもショッキングで強烈な印象を残した。そして、学校の先生から「戦争は怖い。だから憲法を守りましょう」と言われた。青年政治大学校などで学ぶ中で、「確かにそういう側面もあるかもしれないが、必ずしもそうではない」と気づくことができたが、改めて教育の重要性に気付いた。

参議院議員の山田宏先生とお話する中で、「京都市の修学旅行生を知覧に」という話になったのが直接のきっかけ。南九州市は京都市からの距離があることなど様々な問題はあるが、知覧への視察を行った事で、修学旅行の選択肢の一つにできたのではないかと思う。

学生の街、京都

——京都市は学生の街と言われていますが、その学生が京都に残らないことが課題であると思います。平山先生はどのようにお考えですか?

やはり必要なのは、働く場所。もちろん京都を好きになってもらうことも大事だが、就職する場所が少ないのが問題。働けないと誰も京都には住まない。良い企業に来てもらわなければならない。京都市は「都市計画マスタープラン」を策定し、高さ規制の緩和などを含め、オフィス誘致の方向に舵を切ったところだ。いずれにしても、未来に希望を持って頂くことが重要だ。

「夢と希望が持てる社会にすることが政治家の役割」と平山先生は語る

「双京構想」とは

——平山先生が掲げておられる、「双京構想」について教えていただけますか?

契機は東日本大震災。皇室は日本独自のかけがえのない存在。災害大国である日本において、万が一のリスクを分散する発想はあってしかるべき。京都には、「天皇は行幸されているだけだ」と言う人もいるが、幸い、京都には御所もある。そういった発想で、皇族の方に京都にお住まいいただこうというのが「双京構想」。

御所の内部は一般公開されており、見学することができる

青年局に綱領を

——最後に、青年局の今後の展望を教えてください。

京都府連青年局の綱領をつくりたい。青年局のあるべき姿を示すというのが大切だと思う。

——ありがとうございました!

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