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パリ滞在記

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2021年9月から約3週間滞在したパリについて書いています。帰国後 興奮冷めやらぬうちに一気に投稿しました。
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#パリ

【パリ滞在記】 ・ 続報

2019年9月〜10月にパリに滞在。帰国後の4ヶ月間に40本の記事を投稿したマガジン【パリ滞在記】は、読むたびに記憶が鮮明に蘇る大切なアルバムです。 noteに投稿しておいて本当によかったです。 状況が落ち着くまで、私がパリを再訪することは叶わないので、現地に滞在している姪に街の様子を送ってもらいました。 +++++++++++ 姪っ子が2021年に撮影したパリの空。 「パリの雲は、日本の雲より低い位置にあるんだ!」と、滞在中はよく空を見上げていたことを思い出しました。

子供たちに大人気⁈

≪ パリ滞在記・その39 ≫  〜Album 旅のアルバム ・② 〜     フェルナン・レジェ(Fernand Léger) パリ滞在で撮影した写真は2,000枚以上、と言っても美術作品が大半です。 その中で異彩を放っているのが ポンピドゥセンターの約100枚です。スライドショーにして見ていると 突然現れる原色、奇抜な配色、くっきりした輪郭線、そして見たことない形に奇妙な物体! 西洋絵画に興味を持つようになって日が浅いため、その興味の対象は未だ古典〜近代絵画であり

芸術を学べ!

≪ パリ滞在記・その38 ≫  〜Album 旅のアルバム ・① 〜 帰国して、18日間パリ旅行の写真を整理しています。 note を投稿するために調べた情報なども書き込んだ<手作りアルバム>を作成しようと決意!しましたが、途中でいろいろ思い出してニタニタ😁することしばしば。なかなか進んでいません💦 パリの街中には、気になる建物がたくさんありました。 これなんだろう?と思いつつ、気持ちはすでに目的地にあるため そのまま素通り。あとで調べてビックリすることも多かったで

夢の館で胸を張る!

≪ パリ滞在記・その37 ≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・⑨ 〜 オルセー美術館で多くの発見、驚き そして感動がありました。 ↓↓↓ クールベ『オルナンの埋葬』『画家のアトリエ』の大きいこと! 企画展<ドガ展>にやっぱり行けば良かったなぁ!(←時間と体力の問題で今回パスしました💦) ↓↓↓ たとえサロンのお墨付きがあったとしても、これはドキドキ💕しますよ…。(ブグロー、カバネル、シャセリオー) ↓↓↓ あら、こんな わかりにくいところにアンリ

セザンヌ先生!

≪ パリ滞在記・その36≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・⑦ 〜 これも “まさかこの絵の前に立てる日が来るとは思わなかった” 一枚です😊。 ポール・セザンヌ(Paul Cézanne)。 「気難しく偏屈。無愛想で短気…。」と本で読んでから、彼とは勝手に距離を置いていました。が、しかし。常にとても気になる作家でした。 美術の成績が悪く 何の基礎もない私は、遠近法や平衡感覚など全く気にならず、むしろ親近感を覚える作品が多いのです。 ↑↑↑ (写真はビュ

ルノワールの黒

≪ パリ滞在記・その35≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・⑥ 〜 最初は あまり好きな作家ではありませんでした。 西洋絵画に興味を持った頃に、裸婦を描いたルノワール晩年の作品を続けて見て “どれもよく似ているなぁ” と思ったことが原因かもしれません(失礼をお許しください)。 しかし<ビュールレ・コレクション展>で『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢』を見たときに “少女をとても可愛らしく描く人だなぁ” と思いました。 それからも いくつかの風景画を見て

モネの描いた世界

≪ パリ滞在記・その34≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・⑤ 〜 パリに来てモネの作品をたくさん見ました。オルセー美術館の一室にも彼が描いた世界が広がっていました。 特に大好き!という画家ではなかったのですが、やはり凄いです。 積みわらを描き始めた頃、モネが友人に当てた書簡(1890年10月7日付)には 「この時期の太陽はすぐに沈んでしまうので、とても追いつけません。私が求めるもの、それは瞬間性、とりわけ〈包み込むもの〉、すなわちあらゆるところに広がる同

オランピアの実力

≪ パリ滞在記・その33 ≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・④ 〜 実物を見るまでこの絵の良さが全然わかっていませんでした。 少し前に マネ『草上の昼食』を目にした時と同じ衝撃が走りました。 暗い背景と そこから浮かび上がるシーツや女性の肌色とのコントラスト、そして大まかな筆触と平坦な色の面で描かれた作品を前に ハッ!とさせられました。 作品自体が放つ魅力に惹きつけられて目が離せません。そのままどうしていいのかわからずオロオロしながら、なぜか少し怖

渾身の『草上の昼食』 × 2

≪ パリ滞在記・その32 ≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・③ 〜 オルセー美術館の5階「印象派ギャラリー」は、少しずつ区切られた四角い展示室が並んでいます。展示室のひとつ、その中央に立ちました。 目の前の壁にはマネ『草上の昼食』、後ろの壁にモネ『草上の昼食』が展示されています! 二つの作品が顔を見合わせる、誰もいない時間帯の展示室を想像してみました。 なんと贅沢な❗️ そのとき流れる空気を全身で感じてみたいものです☺️ 同じ題名を持つ二つの『草上

〜 Neo-Impressionism 新印象主義の話 〜

≪ パリ滞在記・その31 ≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・② 〜 オルセー美術館の訪問1日目は「まず5階!」へ。 最初に出会った絵画は、シニャック そしてスーラでした。 昨年 縁があって、新印象主義やシニャックについて書かれた文章をいくつか読んでいたので、いきなりの出会いに驚き感激しました。 私は新印象派の画家たちの作品に魅かれます。 展示室に入って、輝く色彩で溢れそうな画面を見つけると、優しく穏やかな気持ちになれるからです。 しかし、構築的で

オルセー美術館で再会

≪ パリ滞在記・その30 ≫  〜Musée d’Orsay オルセー美術館・① 〜 今回の旅行で最初に訪れた美術館はオルセー。そして旅の中盤にも再度訪問しました。 あの場所を回想し始めると激しい興奮に見舞われ、帰国した今も 何をどのように書けば良いのか… 。迷っている間に他の美術館について先に投稿していた次第です。 とにかく凄かったです! 日本の大型美術展であれば数十万人の観客を呼ぶことができる(⁈)目玉級の作品が、あちこちに展示されており、私はオロオロするばかり

光の花束が降りそそぐ夢の世界

≪ パリ滞在記・その29 ≫  〜Palais Garnier オペラ座(パレ・ガルニエ)・② 〜 オペラ座の大階段を上がり 最初に立ち入ったのは 鏡に囲まれた小さなスペース。 オレンジ色の柔らかな照明が鏡に映り、見つめる先に永遠に小部屋が続いているような不思議な錯覚を覚えます。妖しい世界につながる秘密の入口でしょうか☺️。 そこを抜けると現れたのは大きなロビー<グラン・フォワイエ>、煌びやか✨ ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を思い出しますが、面積が狭いぶんだけ、余計に

ルーブル美術館でオペラ⁈

≪ パリ滞在記・その28 ≫  〜Palais Garnier オペラ座(パレ・ガルニエ)・① 〜 シャガールが描いた天井画を見るために、オペラ座(パレ・ガルニエ)に行ってきました。 16日前 空港からバスでパリに到着し、最初の記念撮影はこの建物の前でした。 後で写真を見ると、期せずして 設計者のガルニエ像が撮れていました ✌︎ 「やっと来ましたよ!」と、荘厳な建物にご挨拶。 正面ファザードの上部<ACADÉMIE NATIONALE DE MUSIQUE>の文字の下

モンマルトルから旅に出る

≪ パリ滞在記・その27 ≫  〜Musée de Montmartre モンマルトル美術館・③ 〜 さていよいよ美術館のコレクション展です。 展示されている資料の写真や、作品から19世紀末当時のモンマルトルの様子がわかります。 キャバレーのためにロートレックやスタンランが描いたポスター。 キャバレーで上演されていた影絵芝居に使われた亜鉛板。 「ムーラン・ルージュ」で大流行していたフレンチ・カンカンに関係した作品やビデオ上映など。 とても楽しいのです。 また、か