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光の花束が降りそそぐ夢の世界

≪ パリ滞在記・その29 ≫
 〜Palais Garnier オペラ座(パレ・ガルニエ)・② 〜

オペラ座の大階段を上がり 最初に立ち入ったのは 鏡に囲まれた小さなスペース。

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オレンジ色の柔らかな照明が鏡に映り、見つめる先に永遠に小部屋が続いているような不思議な錯覚を覚えます。妖しい世界につながる秘密の入口でしょうか☺️。

そこを抜けると現れたのは大きなロビー<グラン・フォワイエ>、煌びやか✨

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ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を思い出しますが、面積が狭いぶんだけ、余計に豪華さを感じます。天井画や調度品が美しく、高低二段のシャンデリアの温かい光の中、踊り出したくなります。ここはパリ社交界の応接間として機能しているのですね。
そこからテラスへ出てみました。

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正面のバルコニーからオペラ通りを眺めながら自分は贅沢者だなぁと幸せを噛み締めるのでした😊。

いよいよ劇場内の見学スペースへ。
開放されているドアから中へ入ると… 、ありました‼︎

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1964年にシャガールが手がけた天井画。なんと華やかで美しいのでしょう。
8トンのシャンデリアに照らされた天井画には、有名なオペラ・バレエ作品とパリの風景が描かれているそうですが、その時はわかりませんでした。

シャガールが生み出した色彩の魔法によって、天井はステンドグラスのように華やかに神々しく輝いています。そこからゆっくりと降りそそぐ光は、柔らかくあたたかく、シャンデリアをも照らすような神秘的な力を持っています。
見上げる我々はゆっくりゆっくり、夢の世界へ吸い込まれていくのです…。
『夢の花束』、素敵な命名ですね。
もしかしたらフランス人でないシャガールだからこそ表現できた世界かも知れません。
この絵は取り外し可能で、下には別の天井画が眠っているそうです(←この経緯も面白いのですが、今回は割愛😅)。

一つ下の階に降りた時、小窓がついた観客席のドアに気がつきました。しかし、そこが『オペラ座の怪人』ファントム専用「2階5番ボックス席」が覗ける場所だと知らずに素通りしてしまいました💦残念😢

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ショップでキーホルダーを購入できたので、よし🙆‍♀️としましょう。
いつの日か、舞台を観るための観客の一人としてここを正式に訪れたい!ものです☺️。

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・    <その29>おわり

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