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ポルトガルのアーティストへラブメールから始まる欧州の旅。

2019年春。3ヶ月かけてヨーロッパ(イタリア、ポルトガル 、ドイツ、オーストリア )を周った。たった3ヶ月でも、仕事を辞め、思いきって行くと決めるのには勇気がいることだった。

以前、十数年前にイタリアフィレンツェに彫金留学していたことがあり、ヨーロッパにまた住みたいと2、3年前からふつふつと気持ちが芽生えてきていたが、20代前半の時とは状況が変わり、滞在するきっかけを探したり、今仕事を辞めて長期でいくのは...と中々踏ん切りがつかないでいた。

そんな時、2019年の春に行くと決断する出来事がおきたのだ。

そのきっかけとなったのは、ある日インスタで見た ポルトガル人の女性が作るタペストリーだった。

私は、アートや手工芸が好きで、「かっこいい、この感じ好き、素敵」と写真を見てときめくことはよくあったが、彼女の作品を見た時、ここまで無性に彼女の作品を生で見たい。そんな衝動に駆られたのは初めてだった。彼女の作品作りのコンセプトが素晴らしいのはもちろん、作品は大胆でありながら精巧で、そして自由に表現されたテキスタイルは彼女の人柄が溢れていて、ただただ心を動かされた。彼女に会いたい。と。

そして直感というものに従って、彼女に「あなたの作品をインスタで見ました。あなたの工房に行きたいです」と熱いメッセージを送ったのは衝撃の日から1週間後。

すぐに「ぜひ来てください」と返事を頂けて

いよいよ私の旅はスタートすることになった。(このポルトガル 旅は次回に)

そして、行く目的ができたと同時に行くからにはただの旅行のついで、というのではなく、ふつふつと思い描いていたヨーロッパ長期滞在の計画を立て始めた。

初めは1年の予定を立て、住む場所、仕事のこと、生活して行くからには...とあれこれ考えた。

しかし、タイミンングというものは不思議なもので、全て決められているかのように、計画をして行く上で尽くうまく進まないと人からひょうんなことでアドバイスを受け、方向転換をするような状況になる。

話すと長くなるなので割愛して...結果、1年の計画が3ヶ月滞在となったのだ。

今となっては3ヶ月という短時間で、悔いの残らない日々になったのは言うまでもない。時間の長さではなく、どう自分が過ごすか、どうしたいかという自分次第でどんな滞在にもなるということを学んだ。

この3ヶ月の滞在は予期せぬ出会いの数々とこれからやりたい事への導きを示してもらう感謝の旅となり、これから少しずつその日々を綴ろうと思う。(自分の備忘録も兼ねて)

そして、このnoteを読んでくれた人の中の「こんなことがしたい、この人に会ってみたい」と動きたいけど動けないという歯痒い思いをしている人に、私の身を持って体験したことが少しでもヒントになれたら嬉しいです。

つづく




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