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【アラフィフエッセイ】No.4 離れてわかった

ぶるぽぴです。

少し前、夫の治療に付き添うために、
数日間
子ども達を母に頼みました。


① 息子が電話をくれた。


息子は、私が夫の元へ着いた日に
早速電話をくれました。

『ママ、電話した〜。いつ帰ってくるの?』


予定を伝えていたものの、
早く帰ってきて〜の電話でした。

せっかくなので夫と代わり、
しばし対話を楽しんでもらいました。

いつもなら私を介して電話しがちなふたり。

でも、夫が治療することを知って、息子は心配していた様子でした。

夫は口数が少ないタイプですが、息子と電話のやり取りが嬉しそう。

同様に口数が少ない息子も、
ゆっくりとした口調で話をしていました。

② 帰宅コールとおやすみコール。


毎日、息子は
学校から帰宅した時と
寝る前に電話をくれました。

『ママ、帰ってきたよ。今日ね~・・』

まるで家にいるかのように、
その日のできごとを教えてくれました。

相変わらず
『もう、ミシンやだ〜。』

『わかる。ママも嫌だった。だけどさ、ママのエプロンを思い出してみて。あれでもエプロンなのよ。』

『笑。あれはヒドいよね。』

『ね、ママ下手でしょ。何でもできる人はいないし、上手にできなくったっていいと思うよ。ミシンだって、始めて使ってるんだしさ。』

『居残りが嫌なんだよ~。』

おやすみ前も
『ママおやすみ〜。』

『電話ありがとうね。嬉しいよ、おやすみ~。』

何気ないやり取りをしました。

③ 母からLINEで報告あり。


母は、LINEで子ども達の様子を教えてくれました。

日頃の息子は、
『学校やだな~。◯◯やだな~。』
と、何かとブツブツ言いながら、なかなか朝仕度が進みません。

『朝はサッサと起きて、ご飯もしっかり食べて、
準備もたんたんと文句も言わずにしてるよ。

お母さんに甘えたいんじゃない?

あなたが仕事していた時はダラダラできなかったでしょ。
だから、甘えたいのよ、きっと。』

あら(゚∀゚) 

私がいないところでは、できるのね。


娘に言わせると、

『ばあばがお世話をしてくれるからお利口さんにしているだけで、本当は甘えたいのよ。
いつもはお利口さんを求めないであげてね。』



ふむふむ。
そうだね。
娘もそうだったのね。


相手を見て、態度を変えている。

甘えたいところを自制しているのね。



④ 甘えてくれるのも、今のうち。


帰宅コールも
おやすみコールも離れたからしてくれるもの。

嬉しかったです。

年齢的には、息子は思春期に入っています。


このように電話してくれるのも、甘えてくれるのも、
そう長くはないと思います。

きっと今のうちなのでしょう。

ありがたい。

もう少しだなんて、淋しいなぁ。


当直の時、
たまに子ども達はメッセージやお気に入りのおやつを
そっとバックに入れてくれました。

たどたどしく
『ファイト!』
『このお菓子あげるね。合間に食べてね。』
と書いてあり、かわいくてクスッと笑ったりしたものです。



子どもが小さいうちは自分の時間が欲しいな~と思うことがあっても、
そのうち自分ひとりの時間だらけで淋しくなるのかもしれません。


こういう何気ないやり取りも期間限定なのかもしれません。


離れてみてわかること、気づくことがありますね。


子どもが手を離れる時は、少しずつ近づいています。


何気ないやり取りを味わおう。


ありがとうございました。



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