見出し画像

Rome Wasn't Built in a Day_拡大篇

ダウンジャケットでは汗ばむほどの

麗かな陽気が続くので

クローゼットを占領していた冬物を整理しようとしたら

明る日からまた1週間もマイナスの最低気温に戻るなんて

変わりやすい #スイス の天気に気持ちまで左右されるようになったのは

ここでの生活にすっかり馴染んできた証しでしょうか

4年前の僕は

こんな変哲もない現在地の自分を喉から手が出るほどに夢見て

#英語学習 に腐心していました

3. Writing_ライティング

#リーディング 同様、日本の教育システムを軸に英語を学んできた僕にとって、複雑な時制を除けば、英文法に関して特段の難しさは感じていませんでした。すなわちそれは、英文法に則して英文を「書く」というタスクを学生時代から大学受験に向けて積み重ねており、 また #スポーツ業界 へ就職後も世界のステークホルダーを相手に英文メールでのコミュニケーションやネゴシエーションを日常的に行なっていましたので、 #ライティング することには然程の苦手意識がありませんでした

しかしながら、 #IELTS のライティングは本当にこれらとは比較にならないほど別物です。というのも、アカデミックエッセイの構成に基づいて、データ分析や自分の意見を主張できるかどうかのレベルを求められるからです。さらに、前エントリーでもお伝えしたシノニムやパラフレーズを使って、多様な語彙力や表現力をアピールしながら回答しなければならないため、ビジネスレベルの定型ライティングスキルだけでは6.5の壁どころか、 #大学院留学 に最低必要な6.0のスコアも見込めないです

IELTSのライティングは、リーディングの後に行われ、制限時間は60分です。このモデュールをやり遂げれば、 #リスニング から始まり、トイレ休憩もなく、3時間近くも座りっぱなしで戦った長時間の英語試験から、ようやく解放されます

設問は大きくふたつで、それぞれTask1、2と呼ばれており、求められる回答内容が異なります。解答用紙もそれぞれのTaskに合わせて2枚配布されますので、用紙を間違えて回答しないように注意が必要です。また、最低必要単語数もTask1が150語、Task2が250語と大幅にボリュームアップし、それと比例するようにTask1と2のスコアも、1:2の比率で配分にも大きな差があります。当然ながら、問題にかける時間も、Task1が20分、Task2が40分で解くよう目安が設けられています

Task1、2の問題の特徴や採点基準などはIELTS公式サイトをはじめ、インターネットで検索すれば多数のサイトで説明されていますので、ここでは僕がどのようにライティングを学習し、試験に臨んでいたかに絞ってお伝えします

添削サービス

Task1はいわゆるデータ読解_グラフや表から情報を読み取って、それを英文で説明するという問題です。出題形式はインデックスなどの表をはじめ、線グラフ、棒グラフ、円グラフ、ダイアグラム、あるいはこれらを複数組み合わせたケースなど、様々なフォーマットで出題されますので、どれに当たっても怖気付かないように、一通り練習しておく必要がありました

一方、Task2はエッセイ問題で、与えられたテーマに対して自分の意見を論理的に説明しなければなりません。これについては、どのように展開して結論づけるかを、いかに早く組み立てられて、かつそれをサポートできるアイデアやエビデンスを閃くことができるかが肝になります。なので、日頃から時事ニュースは当然ながら、コラムや社説などにも目を通すようにして、様々な視点や考え方を養うように心がけていました。というのも、Task2では必ずしも自分の本当の意見を伝える必要がないので、自分の持ち合わせている知識からサポートセンテンスを作り出し、それらを展開しながら、本心でなくても最終的に首尾一貫性のある結論にまとめることができていれば、ハイスコアが期待できます

リスニングやリーディングと異なり、ライティングではこれといった正解が存在しませんので、自分の回答に対して第三者による良かった点と改善点のフィードバックが必要でした。なので、僕はIELTSを受験すると決めた頃に買っていた参考書の著者が代表を務める"UK PLUS"のライティング通信添削サービスを利用して、 #朝活 で学習していました

この添削サービスでは、合計5回分_各回Task1と2の両方の問題が送られてくるので、朝活では試験同様に60分以内で両タスクを解くようにしていました。回答後はメール添付で返信し、48時間以内にその回答に対しての赤ペン添削と、IELTS採点基準に基づいた2名のネイティブスピーカーによるスコア付きの丁寧なコメント、さらには回答サンプルが返信メールで届きます。これらを復習することで、自分の良い点と弱点を理解し、問題形式や英語のアカデミックエッセイの構成に慣れていくという作業を繰り返し行なっていました。また、サンプル回答を読み込むことで、流用できる表現や新しいボキャブラリーなども覚えるようにしました

なお、この添削サービスを始めた当初は、60分以内に最低必要単語数を満たして書き上げることができませんでしたので、少しだけ時間を延長して、必要単語数だけは超えた内容で送っていました。こうすることで、自分の回答内容が採点基準を満たしているかどうかフィードバックで分かりますので、あとは練習を重ねるごとに、粗々でもいいので展開を即座に決めて、内容の精度を高めつつ、ピッチを上げながらハンドライティングし、60分以内に書き上げるということを意識するように進めました

この他にも、ニュースレターで登録していた"idp Australia"の、ライティングアセスメントのサービスや、現地大学が提供しているライティング添削を含むIELTSラーニングサービスなどがあったので、トライアルの範囲でこれらも利用しました。サービスの仕組みは上述のUK PLUSと類似しています。他社のサービスも利用することで、知らなかった表現や熟れたイディオム、巧みで自然な展開方法、繋ぎ言葉となる副詞や接続詞の使い方など、異なる視点や現地ネイティブチューターならではの情報を蓄えることができたので、今振り返ると1社に絞らないで学習を進めたことは効果的だったと想います

このように、ライティングは自分ひとりでは何が良いのか見えにくく、また自分の悪い癖_アカデミックに相応しくない表現などを指摘されることで、より高いスコアを目指すために必要な表現力を強化でき、かつそれらを試験で取り入れていくためにも、添削サービスの利用を強くおすすめします。また、サービスの選択肢も日本国内に限らず、海外のオンラインサービスも多数提供されていますので、価格やサービス内容を比較しながら検討されることを推奨します

36歳、鉛筆を買いに行く

これまで、IELTSのリスニング、リーディング、ライティングについて、僕自身の学習経験をお伝えしてきましたが、これら3モデュールに共通して注意しなければならないことがありました

それは、鉛筆です

IELTSでは、シャープペンシルの使用、持ち込み自体が禁止されていますので、鉛筆を用意しなければなりません。もともと僕は10代の頃からシャーペン派でしたので、このIELTSのために鉛筆を何十年ぶりかに購入したのを覚えています。また、試験中は鉛筆を削っている時間もないですし、シャーペンのように尖った書き味が好みでしたから、会場にはキレキレに削った鉛筆を6本は持ち込んでいました。特に、ライティングでは60分間かけて400単語以上をひたすら手書きしますので、リスニングとリーディングで1本、ライティングでは残りの5本を使えるように、コントロールしていました

それから、普段コンピュータばかり使っていた僕には、鉛筆で書くということにも慣れておく必要がありました。自宅での学習は当然ながら、持ち歩きの筆記用具もシャーペンから鉛筆に全て置き換え、職場でもシャーペンではなく鉛筆を使うようにして、とにかく鉛筆だけを使うことを徹底しました。簡単なように聞こえますが、初めてIELTSを受験した時に鉛筆の細い持ち味に指がフィットしていなくて、集中力を削がれることがありました。また、テストの時だけ普段と異なるアイテムを使うとなると、想定外の緊張や苛立ちにつながったり、緊急事態_たとえば、筆圧が強すぎで全ての鉛筆のコンディションが悪くなってしまった時などに余計なストレスが発生するので、試験時の万全の体勢を整えるうえでも、このIELTSに向けた日常的な行動変容はとても有意義なことでした

だけれども、消しゴムは要らない

また、ライティングでは、自分が解答用紙の1行に何単語かけるかを事前に把握しておくことも肝要です。というのも、前章でお伝えした通り、解答用紙はTask1、2で2枚配布され、それぞれ両面印刷で便箋のように罫線が引かれています。僕の字の大きさでは、1行に平均10語書けるサイズでしたので、Task1が150語、Task2が250語を最低語数として書き上げなければならないということは、Task1が10行以上、Task2が25行以上書くことが最低の目安と事前に理解していたのです。この準備のおかげで、試験の解答用紙には目安となる行に薄くマークをしておいて、この行まで時間内に書き上げるという目標を予め設定できるのです。また、あと何語必要かどうかを確かめたい時に、行を数えるだけでおおよその目安も分かるので、具に一語一語をカウントする作業も不要になるのです

それから、書いている途中に見直しなどしていると、単語の重複や文法の間違い、修飾語句や説明文を追加したくなる時が発生します。こういった場合に、もし1行1行詰めて書いていると、追加する枠が全くないため、せっかく書きあげた文章を消しゴムで消さなくてはならなくなり、それはすなわち必死に書いてきた時間や、消す作業の時間までロスすることになり、あるいはうまく消せなかった所為で余計な焦りに繋がる恐れもあります

なので、ライティングの回答は1行ずつ空けて回答することをおすすめします。こうすることで、たとえば間違いや、いいシノニムが思いつけば、2重線で消して、その真下の空欄に新しい単語を書くことができます。また、追加したいセンテンスがあれば上でも下でも空いている行に書き足して、吹き出しを使ってどこに入るかを明示することもできます。なので、ライティングの回答では、僕は消しゴムを使ったことがほぼありません

ただし、追加や修正が発生すると、採点者がどうしても吹き出しの場所や削除項目を理解したり、様々な行を行ったり来たりしながら読まなくてはならないため、雑になりがちなハンドライティングではあるけれども、せめて相手が読解できるレベルの文字や案内記号を書くことにも気を配りました。言い換えると、こちらの意図がきちんと採点者に伝わるように記載しなければ、どんなに内容が良くても、マイナスの対象になるかもしれないのです。そんなもったいない減点を避けるためにも、スピーディなハンドライディングでも分かりやすく、かつ綺麗に書くことを日頃から心がけていました

こういった本番での回答手順にも慣れておくため、朝活でも実際の回答用紙を両面で用意し、1行飛ばしで、鉛筆で回答しながら、消しゴムを使わずに、丁寧に追加や修正を施して、60分以内に完了させるという練習を繰り返していました

あの頃に戻れたら

そういえば、IELTSの結果が届くまでの13日間は

居ても立っても居られずに、発表の日までずっとそわそわしていましたが

終りが見えるだけ良かったなと想います

今なんて、いつ終りに辿り着けるか分からない不確実な日々で

その果てに待っているものは自分の描いた未来なのかどうか

不安に駆られてばかりです

でも、ちゃんと終りを見届けたい

どんな結果になろうとも

終りを見届けるということを決めた自分を信じて

全ての犠牲に感謝を捧げて

悔いのないように

最後まで走り抜きたい

そう、想っています

あの頃に戻れたらなんて、これっぽっちも願うことなく

ただ未来への希望を込めて

結末を知らないストーリーは、もう少し続くようです


不定期更新ですが、サポート・フォローよろしくお願いいたします 他愛ない家族とのローザンヌ生活は、インスタしています Instagram_@yukif826 プロフからFB、Twitterにもアクセスできますので、こちらもフォローお願いします