異国でできた初めての友達

南米ペルーに移住してきて初めての友達ができた。
包み隠さず全てを打ち明けれる友達の存在は異国での生活に
とても重要だ。ずっとホームシックだった私にとっては本当に
嬉しいとこだ。

彼女はご近所さんで、祖母、母親と３人暮らしをしている。
この地区？ペルーでは経済的な余裕があっても、家族と同居をするのは
当たり前な事。自立して一人暮らしをする事は少ない。年老いていく親の面倒を見るのが当たり前で、治安の問題や福祉が整っていないせいもあるだろう。

現在、３２歳の彼女は１４歳で糖尿病を発症し、毎日インスリンの注射が必要な生活を送っている。実家は小さな商店を営んでいるが、彼女自身はコロナで職を失い、未だにマトモな職にはつけていない。

警察官の彼がいるので、その彼が彼女の家族を経済的に助けているらしい。

彼女はたくさんの問題を抱えている。

まずは刑務所に入っている２番目の兄のこと。
当時４０歳近くの兄が１４歳の従兄弟の娘をレイプした罪。

彼女が当時を振り返ると、その１４歳の娘はとても１４歳とは思えないような服装、体つきをしていて、彼女の兄によく色目を使っていたそう。
みんなでいる時に二人っきりになるように、その娘が兄を誘うのを見た事があるらしい。
当時兄にはその娘には気をつけろと、忠告をしていたそうだが、その娘の親から娘に手を出したとの事で訴えられ、もちろんの事裁判で負け、刑務所
送りになった。

その兄も糖尿病を患っている為、インスリン代と刑務所内で少しでも快適に
生活する為に毎月の仕送りが必要だそう。

一番上の兄は、アメリカで車関係の犯罪を犯し、今はペルーにいるが
疎遠との事。一度、実家に帰ってきた事があったのだが、家族全員分の
スマホと財布にあった現金を盗んで、翌朝には姿を消していたらしい。

友達の祖母は９４歳の高齢で白内障が悪化している、母親も持病あり、
家族全員が定期的に通院が必要だが、健康保険証がない状態。

生活の安定の為にも、一刻も早く仕事を見つけたいところだが、
その友達は美人で背も高く、人より目立つ為、結局上司に誘われたり
して、それを断って職を失った事があるらしく、（パワハラやね）
少しでもそうゆう雰囲気を感じると仕事を蹴ってしまう。

そして、ペルー人の男は時に女々しく、本当にしつこい（日本人に比べて）

容姿端麗なせいで男を惹きつけてしまうのか、彼女の迎えの家の旦那が
実家の商店に買い物に来た際に、彼女を口説くようになった。
友達は奥さんも娘もいるんだし、私に構わずもうここには買い物に来ないで欲しいと伝えたところ、数日して奥さんが、うちの夫に手を出すなと喧嘩腰でやってきた。友達は事情を説明したが、その旦那は友達の方が自分を誘ってきたと奥さんに言っていたらしく、ひどくその奥さんから恨みを買ってしまったらしい。
終いには、
『いつもお前を見張ってるから、気をつけて外を歩け！』
と言われたらしい。

先日、友達の兄の仮釈放が流れたと連絡がきた。
彼女はまたひどく落ち込んでいるようで泣いていた。

泣きながら、消えてしまいたいっと言っていた。。

友達として、話を聞いてそばにいてあげることは出来るけど
正直、こちらもかなり精神的にくらってしまう。
私には何も出来ないけど、一日でも早く彼女と彼女の家族に
平穏が訪れますように。。

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