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子育てにおける男性のやるせなさについて

子育てというと女性の役割とかいう古い考え方はもう無くなったと言って良いだろう。

イクメンで当たり前、育休取得も可能になって子育てに協力的ではない男性はそれだけで非難の的になる社会となった。
これに関しては非常に良い流れであると思う、子育ての参加について男女で差を設けるべきではない。

しかし実際に自分が子育て世帯となってみると、いろいろ思うことが出てきた。

怒られる

いざ蓋を開けてみると、なんだか妻に怒られてしかいないように思うのだ。手前味噌だが筆者は周りの子育て世帯と比べても比較的育児に協力的であると思っている。

朝は着替えさせて布団を交換したりするし
仕事から帰ってきて夕飯を作ったり、帰宅してからのミルクなどもあげるしおむつ交換だってもちろんする。
夜はお風呂にもいれるし、寝かしつけはほぼ毎日筆者の役割。夜中であってもミルクをあげている。

それでも怒られるのだ
(”それでも”というのがもうダメなのかもしれないが)
「やることが遅い」
「なぜ〇〇をやってくれていないのか」
「前言ったことができていない」
「夜中もきちんと起きろ」

筆者でも思うところはある

責められるのはいつも自分

もちろん妻も昼間の間は子供をずっと見てくれているし、夜もほぼ夕飯を準備してくれている。すごく感謝している。

でも筆者だって昼間は仕事をしているのだ。
自分は子供の生活リズムに合わせて睡眠時間も足りない中、家の外に出て社会人として通常通りの生活リズムを送っている顧客相手に労働をしている。

そんな中でちょっと手間取っただけで目くじらを立てられたり、夜中起きることができなくて怒られるのは少し…
いやだいぶ癪だ

できない理由を挙げるのは非常に簡単だ、仕事のせいだし夜起きられないのは眠りが深いから(それに女性の方が子供の鳴き声に対し敏感という説もある)

しかしいくら妻にそれを伝えたところで全て言い訳でしかなくなる、だから筆者は思うところはあっても決して口にだけは出さないようにしている
(もしかしたら態度に出てしまっているかもしれないが)
イクメンが一般化した世の中で子育てにおける男性の立場は非常に悪くなっているのではないだろうか

逆はモラハラ

妻も人間だ、育児における失敗もあるし頼んだことを忘れていることもある。
おそらく筆者が同じことをやったら怒られるが、これに対して妻に怒ったらどうだろうか?

きっとそれはモラハラと呼ばれるのだろう

「昼間の時間子供の命を預かっていて自分の時間は一切ない、それだのに何故そんな指摘をされなくてはいけないのだろうか」と思うに違いない。
だから筆者は思うところがあっても何も言わない、もちろん怒るなんてもってのほかだ。

この記事を見て世の子育て世帯の女性は怒るかもしれない、恣意的過ぎるだとか自己中心的な考え方すぎるだとか、いろんな意見があるに違いない。
けれども世の中に筆者と同じように感じている男性がいることを覚えていてほしい、決して妻が1なら夫は1.5頑張っているから優しくしろだとか偉いだとか烏滸がましい事を言いたいのではない。

イクメンでいることを迫られた夫の心中を少しでも心の片隅置いておいて欲しい、そして筆者と同じような境遇の男性が居れば共感したい。それだけなんだ。

がんばろう

ここまで読んでくれた筆者と同じ境遇の男性諸君、もう気付いているかもしれないが私たちのモヤモヤのハケ口は一切ない
たまに飲みに行くことができるのであればソコで愚痴を吐き出すくらいが関の山だろう。(多分筆者と同じ境遇なら飲みに行くことはできないだろうが)

今後子供がある程度自分の意志で色々できるようになるまで、私たちはずっとず~~~っとモヤモヤするしかない。
すごくやるせないが、頑張るしかない。子供たちはそれに見合う感動をきっともたらしてくれるだろうし、モヤモヤすることばかりじゃ無いはずだ
というか、そう考えてなけりゃやってられない。

頑張ろうね。


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