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キライな人は、キライなままでいい。って話。

最近、不思議なことに「人が好き」って感覚と「人が苦手」って感覚が平行に加速していってる。

人との関わりの中でめっちゃ楽しい!え、こんなに楽しくていいの?!と不安に思ってしまうくらい高まることが増えた。

でも、もともと私は「人が苦手」な性質。

「わたしだったら、そんなことしないのにな…」って感じの悲しい出来事に巡り合うと、そのたびに人に辟易しちゃう。

さらにいっちゃえば「私だったら〇〇~」って考えを今まさにしちゃってる私自身も不遜でめっちゃ自己本位だと思っちゃう。
そんな嫌な性質を自覚しちゃって、辟易のダブルパンチ…。
「私」は「私って人間」が苦手でもあったり…。

🐈️「人キライ」メーターに+1pt!


しかし「それでこそ人間だよな~」と謎の納得感があるのも事実。
自分や人のダーティな部分を垣間見れるのは貴重な経験の一つ。

最近は圧倒的な「言わぬが仏」教に押し込まれて、大体の言いたいことは人知れず闇の中へ葬られちゃう。
大人であるほど心の中に難解なエニグマ暗号機を抱えてる気がする。
解読大変なのよぉ。まだAIやchatbotのほうが分かりやすいくらい。

だからこそ、ヴィランたちのシンプルでまっすぐな衝動に惹かれる。
ヒーローに焦がれる気持ちと同じくらい強いもの。
自由で、正直で、畏怖の念もある。畏怖と憧れって表裏一体。

🐈️「人スキ」メーター +1pt!


こんなアドバイスも思い出した。

「キライな人と長く接するといいよ」

最初に抱いたのは反発心。
えーーキライな人って、すぐに離れるのが定石なんじゃないの?!
でも、どうしても離れられない関係があったりするから、現代人は病み続けるんじゃないかなって。

そもそも、それが出来るのは「人が好き」だからだよね?
私は根本的には人が苦手なの。
苦手×キライになんのメリットがあるのよってな感じで、猛烈に心が反発した。

🐈️「人キライ」メーターに+1pt!


でも、頷ける部分もあったりする。
まるっきり暗号に包まれてる人じゃ「そもそも好きかキライか」すら判別できない。
キライとわかった上で接すると、多少なりとも答えが出やすいのかもしれない。

どんなことがキライなんだろう?
このひとは何がスキなんだろう?
私に何を期待しているんだろう?
私と何が違うんだろう?

みたいな感じで、自分自身を深く知るツールとしては優秀かもしれない…。

🐈️「人キライ」メーターに…変化なし…。

唐突にナンキダイ先生の「真面目系クズの日常」って作品に登場する言葉が思い浮かんだ。

「僕は、悪意のための笑顔なら人一倍輝くのだ。」

真面目系クズを豪語する主人公が、傷つけられた友人のために復讐を企てるエピソードでの独白。

キライなアイツを貶めるためのとびっきりの笑顔。
友達のフリをしながら仲を深め、最後の最後にどん底へ突き落とす。
褒められた行為じゃないけれど、とても爽快な話だった。

複雑な暗号機にかけられた感情は、悪意も善意も塗りつぶす。
真実がわからなくなる。
でも、きっと「キライな人と長く接するといい」とアドバイスをくれたあの人は、今日も笑顔でキライな人に接しているのだろうなって。

きっと世渡り上手にはなる。
さらに高度な暗号機を手に入れては内側にしまい込まれていくのだろう。

うーん、でもそれって進んで人の心を無くそうとしてない…?
やっぱり、違和感が拭えない。
まぁ政治家には向いてるな、と思う。

🐈️「人キライ」メーターに+1pt!


一口にキライといってもいくつかパターンがある気がする。

ファーストコンタクトでビビッとくる人が、たま~~~にいる。
あ、悪い方にね。
年に3回くらい。

一見すると社交的で友人も多く明るい印象を抱く人。
でもなぜか、全身から全力警戒信号が鳴り響く。

ただでさえ機能してない私の解読機がついにおしゃかになったか?
いやおしゃかになったから、逆に性能が良くなったのかもしれない。
マイナス×マイナスはプラス。

身も蓋もない表現をするなら「生理的に無理ぃ!」ってやつだ。
この表現って現代ではギリギリアウトじゃない?
一昔前は普通にネタとしてまかり通ってたんだからオソロシイ。

でも、それ以外に説明がつかない。第六感といってもいい。
そういう時は、無言でフェードアウトする。もう関係が構築される前にオサラバ~って感じ。

しかし、この直感がまぁ当たる当たる。
彼ら彼女らに関わった友人たちの後日談を耳にするのだけれど、後味がいやに悪い話ばかり。
判断材料なんて微塵もないはずなのに、人の直感は侮りがたい。

🐈️「人キライ」メーターに+1pt!


1:8:1だか2:6:2の法則が頭に浮かぶ。

「自分を好いてくれる人:好きにもキライにもなる人:どうやっても嫌ってくる人」
その割合を示している。

働きアリの法則だっけ。
あれそれなんか、分野ちがくない?
違うけど、数が一致してるのは面白い。
モナリザの黄金比みたいな人智を超えた法則があるかもしれない。

さっきの話の直感って、私の中の「1:8:1」の”右”のセンサーが反応してるんだろうなって。
意外だけど、この法則を自分自身に適用する人ってあんまり見かけない気がする…?

でもさ、この法則、ちょっとロマンチックに感じてしまう。
一番左の、なにやったって好いちょるよ~って人同士が噛み合う瞬間があるってことだもんね。奇跡よね。1/100よ。
100人知り合いがいたら、9人のファンと、1人の相互ファンがいるってことになる。相互ファンってなんやねん。人はそれを相思相愛と呼ぶねん。

そう思うと、相互ファンを探し続ける人生も悪くない。
果敢に出会い続けようって気持ちが自然と湧いてくる。
自分で書いててなんだけど、なんか元気でてきた!

🐈️「人スキ」メーター +1pt!


だいぶ脱線しちゃった…話を戻そう。

「キライな人と長く接する。」

たぶんこのアドバイスって「自分のキライ」だから「自分の1:8:1」の”右側”の人差してんだよね?
うむむ、それって本当にキライな人なのかな?
限りなくキライに近い”8”の人だったりしない?

近頃、人間観察してて思ったことがあって、賢い人ほど余計なリソースを割かないのよね。
なんというか、キライよりさらに上位の「無関心」って感情を使う。
アウトオブ眼中。人間関係に限らず、学問であったり読書体験であったり、特技やスキルなんかもそう。
必要な情報と、そうでない情報を選別している。

だから私は「1:8:1」の更に右側に「無関心」を加えた新説を提唱したいと思っている。

割合はどんなもんだろうか。
「1:7:1:1」くらい?
「1:7:0.5:1.5」くらい?

…ん~~~~、ちょっと違うな。
書いてるうちに考えが変化してきた。
もっと無関心の割合は広いはず。

広告にちらりと乗った芸能人、youtubeのおすすめにポツンと現れた投稿者、自分とは畑違いの研究者、手元の참이슬チャミスルの販売元社長、生産者の顔、ドン・キホーテの優待株主たち、近場のコンビニの店員。

私達が無意識に切り捨ててる情報は多い。

「0.01:0.08:0.01:9.9」

こんぐらいの割合じゃあなかろうか。
なるほど、こう考えるとキライな人でも貴重な出会いに思える。

いやでもさ、正直なところ、もったいなくない?
キライな「0.01」に固執するよりも、無関心な「9.9」から新しい出会いを求めればよいのではなかろうか。
なんか「キライな人と~」って考え、勝手に自分の世界を狭めてしまってはいないだろうか。

少なくとも私は、そんな関係性の人と長い事過ごしていたら気が狂ってしまう。
実際気が狂ったのだから間違いない。
うん。きっと今も、酒の肴に私の悪口を話しているやつがいる。

むしろ、それでこそ人間だな~と、やっぱり思ってしまう。
キライな人はキライなまま、好きに吐き捨てておけばいいと思う。
正直、負の感情にフタをしておくよりずっとイイ。
なにかの拍子で「あ、関わってもいいな」って思えたら、絡んでいけば良い気がする。
突発的ならいいけれど、長く意識を取られる必要はないなって思っちゃうな。

むしろ今、自分を好いてくれる人や自分が好いている人にたくさん時間を割いて、大切にしてあげてさ。
無関心の「9.9」からの、新しい出会いを期待する日常を過ごすのが、可能性を広められるんじゃないかなって。

わたしはそんな心持ちで今日も過ごしたいなって思いました。

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