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個人的に定番な炭酸飲料【うすくちラテンアメリカ_5分エッセイ no.5】

中南米に滞在していて、特に愛飲していた、というかわりとどこでも手に入る定番の炭酸飲料が三つある。

ひとつは、もちろんコーラ。

コーラといえばコカコーラとペプシがほとんどのシェアを誇るが、微妙にペプシの方がお値打ち感があった、気がする。私は正直そこまで味の違いを感じないが、こだわりがある人にはあるのだろう。

ちなみにラムベースのカクテルであるキューバリブレは、キューバ産ラムの代表格であるハバナクラブをコカコーラで割ったもの、と勝手に思っているが、このコーラがキューバの国産であるTu Colaになっても、キューバリブレであることには変わりないのだろう。

二つ目が、いわゆるセブンアップ、シトラス系の炭酸飲料。ベネズエラにはチノートという名称のものがあり、私にはスプライトとチノートとセブンアップの味の違いが最後まで分からなかった。チノートと呼ぶことに疑問を感じていなかったが、そういえばチノートってなんやねん、と調べてみたら、イタリア語で特定の柑橘類を意味する言葉らしい。

最後の定番が、マルタという炭酸飲料だ。これはルートビア、的な、ものらしい。

私がマルタを初めて飲んだのは、フィリピンだった。中南米ではないが、文化的に類似点も多いこの国で生まれて初めてマルタを飲んだ時、こう思った。

甘いみたらし団子味のソーダだ、と。

ルートビア愛飲家からも、みたらし団子フリークからも、総スカンを食らってしまいそうな感想だ。しかし一度そう思ってしまうと、なかなか消えてくれないのが第一印象というやつで、その後もキューバやグアテマラやベネズエラで出会うたび、ああ、みたらし団子ソーダね、と思ってしまった。

個人的には

セブンアップ>コーラ>マルタ

の順で好きなのだが、マルタは日本ではなかなかお目にかかれない。見つけたら即購入不可避だ。

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