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リーダー(管理職)って、日々大変ですよね。

業務に関する指示・管理をすればよいというものではなく、現在はプレイングマネージャーとして対応されている方も多いと思います。

私が入社した頃は、課長たちは夕方になったら仕事を終えて帰る(飲みに行く)ことが出来るからいいよなぁと思っていました。そして、自分がその年代になったころには同じような状況になることを想像していました。

しかし、現実は甘くありませんでした。年次を重ね役職が変わっていっても何故だか仕事の範囲が広がり、やることも増えていく。
もしかすると、若い時よりも働いているのではと思えるような状況でした。

その話はさておき、今回はリーダーの醍醐味を少し書きたいと思います。

オリンピックも色々な競技が行われていますね。今回の話は団体競技とも重なる話です。

リーダー(管理職)の力

今でも、リーダー(管理職)になると、勘違いして自分は偉いと思っている人がいます。そんな人には、チームのメンバーはリーダー(管理職)としての魅力を感じず、ついていきません。(ついていくとしたら、出世のためにご機嫌を伺うような人でしょうか?)

リーダー(管理職)は、チームと言う組織をまとめて、かつ成果を出していくために多方面にアンテナを張っておく必要があります。
それは、業務の進捗状況であったり、メンバーの体調面であったり、チームの将来像だったり。

そのアンテナをどこまで張り巡らせ変化に気づき、チームを動かし力を発揮させることが出来るのかがリーダー(管理職)の力だと思います。
リスク管理も勿論一つの要素ですが、リスクヘッジに注力するようなリーダーでは、組織自体の力を弱らせてしまいます。

メンバーの強みと弱みを知る

リーダー(管理職)は、個々のメンバーの強み・弱みを理解しておくことがとても大切です。

それは、単純にこれまでの実績や現在の働きぶりだけではなく、個々のメンバーそれぞれにおいて他のメンバーが持っていない強みと本質的に得意でない弱みの部分です。

個々の役割として与えられた業務をメンバーはこなしていきますが、配属されたときの業務分担状況等により業務分担は決められることが多いため、どうしても向き不向きが出てしまいます。

強み・弱みの例としては、お客さまとのコミュニケーションは得意でないものの、点検・検証の業務だと優秀なケースや、決まったことをルールに従ってこなしていくことは得意だが新しいことを生み出すことは苦手なケースなどがあります。

全メンバーが得意なことを業務としていればベストですが、なかなかそのようにはいきません。それこそメンバー同士での相性の問題が絡むとなお問題は複雑になります。

そんな時に私は、傾聴のスキルなどを使ってメンバー全員の仕事に対する思いや現在の心情を丁寧に聴いていきました。

丁寧に聴くことで何が起きるのか。
それぞれのメンバーがどのように考えて普段行動しているのかを知ることもできますし、メンバー自身が得意・苦手だと思っていることを知ることが出来ます。

リーダー(管理職)は、この「聴く」と普段見ている仕事ぶりを合わせることにより、それぞれのメンバーの本当の強みと弱みを客観的に判断することが可能となります。

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強みと弱みの組み合わせ

私自身がそうですが、苦手なことはやりたくないし、やらなければならない状況となった際には、どうしても消極的な姿勢での取り組みとなってしまいます。

リーダー(管理職)がよくやりがちなのが、メンバー本人が現在の業務が苦手で向いていないと思っていることにより業務のパフォーマンスが上がらない状況の時に、「仕事だから役割としてやりなさい」「何故できないんだ」という指摘をしてしまいます。

言われて出来るのであれば、やっているはずです。
また、「仕事だから役割としてやりなさい」「何故できないんだ」と言う指摘は、リーダーが伝えるメッセージとしては、寂しいと思います。

であれば、リーダー(管理職)は、何をするのが良いのか?

それは、適材適所の体制を作り上げることです。

全員がすべてのことを得意とすることはないです。リーダー(管理職)だって得意なものもあれば苦手なこともあるはずです。

であれば、どうするのか?

個々の強みを活かし、弱みをカバーできる要員配置を考えるのです。

百点満点になることは、さすがに難しいと思いますが、役割を変えることにより隠れていた個々人の力を引き出すことに繋がり、組織としても強い組織に変わっていくことが出来ます。

プロ野球の監督だった野村さんが、「野村再生工場」と言われていたことがありました。それは、「どうすればその選手の強みを活かせるのか」にフォーカスして役割を決めていたから、選手が力を発揮することが出来たのだと思います。

チームのマネジメントも同様です。
それぞれのメンバーの強みと弱みを上手く組み合わせる。
それだけで、チームの力が大きく向上します。

この経験をすることは、リーダー(管理職)の醍醐味だと思います。

足し算でも、掛け算でもなく、組み合わせを変えることで個々の力が発揮できる。
そうすると、メンバーに主体性が生まれ、一歩進んだ自律的な組織になっていきます。

そこには、勿論、リーダー(管理職)が、メンバーを信じることが大前提です。

仲間


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