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あなたが描くリーダーとは?

私は、リーダーとは、チームのメンバーを信じて、それぞれの力を引き出し、チームの目標実現に向かって一緒に歩みを進めていく立場だと思っています。
また、役職としてのリーダーの想いは、本来は誰がリーダーとなっても変わらないものであるべきだとも思っています。

ただ、いずれも言うは易し行なうは難しですけど。

今回は、リーダー自身もチームのメンバーから育てられていることに目を向けましょうという話です。

1.リーダーに初めてなった時

リーダーに初めてなった時から、すべてをこなせたという人はあまり多くないのではないでしょうか?私自身の感覚からすると少ないのではないかと思います。

私自身が初めてリーダーになった時を振り返ると、右往左往しながらスタートしたように思います。
初めて対応しなければいけないことに対し、「前任はどのようにしていたのか」とか、「そもそもこれは何なんだ」というようなことに幾つも遭遇しました。

その時にどのような行動をとったかを振り返ると、前任に聞くことや担当しているチームのメンバーに業務の目的や背景などを聞きながら判断をしたように思います。

知らないことについては、知っている人から聞いたり教えてもらうことが必要です。当然の話ですね。

リーダー自身も知らないことを学ぶことにより、知識の幅を拡げたり興味が拡がったりします。そして、それは、自身のマネジメントの中に取り込んでいくこともあります。(ここをやらないとリーダーとしての幅が拡がっていかないと思っています。)

リーダーは、チーム内で行なわれている全ての業務について詳細なことを知る必要はありませんが、少なくとも判断を求められるような事項については、一定程度の知識が必要です。

その意味では、チームのメンバーから教えてもらって育てられていると思いませんか?

2.それぞれの違いを知る

部署が違ったり、立場が違うことによって意見の相違が発生したことを経験されたことはないでしょうか?

私は、度々そんな場面に遭遇していました。それぞれの立場で良いと思うことが違っていたり、ひどい時はリスク回避のための責任の押し付け合いなどもありました。

私自身がチームの担当メンバーの一人の時には、このような業務に対する思いや認識の違いを他のメンバーに感じることはありましたが、リーダーになってからは、別の視点でも違いがあることに気づかされました。

当たり前だと思われる方も多いと思いますが、私の気づきとして書かせていただきます。

仕事に対する取り組み姿勢の違い

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給料をもらう為に好きでもないことを仕事としてやっていると明言し、与えられた最低限のことしかやろうとしないメンバー。

みんなが忙しい中で一生懸命やっているので、自分自身も頑張らなければと思い、一杯いっぱいの仕事量を抱えても頑張っているメンバー。

上記は、極端な例ですが、メンバーそれぞれに仕事に取り組む姿勢は異なります。

私がリーダーになった時、みんなが私と同じ思いを持っているという前提で行動していました。
そうすると、言わなくても分かるだろうと思っていたことが伝わらなかったり、もう一歩踏み込んで欲しいところで物足りなさを感じたりするようなことが目に付くようになりました。

そして、無理に自分の思っていることを押し通そうとしたり、理解させようとすると、当然ながら反発として返ってきました。

なんでそんな反応になるのかと迷う時期もありました。
でも、よくよく考えてみると私自身の意見や思いを伝えてもメンバーの意見や思いを私自身があまり聞けていなかったと。

そこで、出来る範囲ですが、その業務に対する考えや思いなどを聴くようにして、メンバーそれぞれが思っていることを知ることを意識してみました。メンバーが感じていることや想いを事実としてただ受け入れる。

そうすると、次第に反応が変わっていきました。
違いがあることに対してマイナスの指摘をしていたものが、違いを認めたうえでどうすれば良いのかを考えていくように。

仕事に対する取り組み姿勢は、それぞれです。でも、みんな基本的には、自分のまかされている仕事は、きちんとやり遂げたいと思っています。

「人それぞれ違うのが当たり前」

私は、メンバーを通してこのことを教えてもらい、リーダーとして成長させてもらったと思っています。

ここに書いたのは、ほんの一例なのかもしれません。
リーダーは、メンバーにも育てられている

そう思うと、メンバー一人ひとりとの接し方も変わってくるのではないかと思います。

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