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055_忘れたい?忘れられない

2月21日(金)
これまで生きてきた中で、
最も情緒不安定な1週間だった

あまりにも不安定すぎて、
カウセリングを受けようかと、
本当に悩んでいた

スマホを見ても、
彼女からの連絡はない

どうして
こんなことに
なってしまったのか?

自分でもわからない

彼女のことを、
忘れるのが、
1番ボクにとって、
ハッピーなことだった。

キャバに行く時間を、
別のことに充てられ、
お金も節約される。
正しくいうと、散財しなくなる。
家にだって、早く帰れる。
睡眠時間も確保できる。

きっと、いいことだらけ。

彼女からの連絡がないボクは、
自ら、そう言い聞かせ、
時には
「キャバクラを抜け出すには?」
みたいなページを調べて、
彼女のことを忘れようとしてみた。

でも、できなかった。

目を瞑ると、
彼女の顔が浮かんでくる
やっぱり会いたい。
忘れるなんてできない。

ここまで彼女に投資してきたから、
彼女にかけたお金がもったいないから、
そう思われるかもしれない。

けど、純粋に、
彼女のことが好きで、
会いたくて、
ただ、それだけだった。

彼女に会うことで、
ボクはモチベーションが上がり、
仕事のパフォーマンスも上がっていた。
だから、
この1週間は、全然ダメだった。。。

こんなボクの状況を、
以前、さやかのお店に
一緒に行ってくれた同僚に話して、
飲みに行くことになった。

今日は金曜日・・・

「忘れたいって、言ってるけど、嘘だよねぇ」
と彼は言う。

「まぁそうなんだよね」
「でしょー、会いに行けばいいじゃん、会いたいんでしょ?」

「まぁそうなんだよね」
ボクは誘導尋問にあったかように、
同じセリフを言っていた。

同僚はとても楽しそうに、
ボクと追い込む
「今日来るかな?連絡。来たらどうするの?」
「そりゃ行くよね・・・」

「だよねー」

そんなとき、
ブーブーっとボクの携帯電話が鳴った。

「え!まさか!きた???」
興奮する同僚

ボクも、
ちょっとドキドキしながら、
そして、ちょっと期待したいながら、
LINEを開いた。