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「大学生」としてまちとつながる

皆さまごきげんよう!
「ITで、地方創生」でおなじみの株式会社LASSICです。
コンビニのおでんと肉まんが異様に恋しくなってくるこの季節、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回は…
LASSICと同じく地方を元気にするため、地域と人を結びつける活動に日々奮闘されている学生のみなさんへのインタビューを行うプロジェクト「つなぐプロジェクト」の第2弾です!!

第2弾にご登場いただきますのは、鳥取県鳥取市湖山町を舞台にイベント企画や運営、地域の会議への参加によって地元の方と一緒になって地域活性化に取り組んでいる鳥取大学学生にぎわい創造プロジェクト(以下、にぎわい創造プロジェクト)さんです。発起人である鳥取大学地域学部の森田恒志郎(もりた こうしろう)さんにお話を伺いました。

団体写真

ーにぎわい創造プロジェクトー

■2019年9月設立にされた、鳥取大学の学生が行うプロジェクト
「大学生と地域住民があいさつをする関係になる」ということを目的に、鳥取大学のある湖山町を中心に活動を行う。
■主な活動内容
地域のイベント参加、イベント企画、運営
町内会議への参加、提案

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ーにぎわい創造プロジェクト代表 森田恒志郎さんー

■にぎわい創造プロジェクト発起人
■鳥取大学 3回生
■三重県出身(大学進学を機に鳥取県へ)
■大学入学前に思い描いていた「地域」と、実際に目の当たりにした地域のギャップに衝撃を受け、プロジェクト立ち上げを決意。にぎわい創造プロジェクト以外にも複数のコミュニティで活動を行う。
■活動遍歴
・2019年9月 鳥取大学学生にぎわい創造プロジェクト設立
・2020年1月 鳥取県ユニセフ協会学生部 設立
・2020年1月 みくりや駅舎プロジェクト メンバーとして加入
・2020年2月 若者カケル設立
・2020年4月 伊賀市若者会議 第2期メンバーとして加入
・2020年9月 未来の回覧板「回覧ネット」設立
・2020年8月 とっとりSDGs若者ネットワーク 初期メンバーとして加入
・2020年9月 浜村地区活性化委員会 アドバイザー任命
・2021年4月 鳥取県ユニセフ協会学生部 部長辞任
・2021年5月 とっとりSDGs伝道師 任命

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ー森田さんは三重県のご出身なんですね。活動するきっかけとなったこの鳥取県の大学に進学された経緯を教えてください。

森:実は最初鳥取大学は全く視野に入れていなかったんです。高2まで音大志望だったので、受験は実技で審査されるものが多く、勉強も正直手を抜いてましたね…。でも鳥取にはコナンが好きで小学校4年のころから毎年のように家族と行っていたんです。それで高3の夏に観光に来たついでに、大学の雰囲気をみれるかなと思ったので鳥取大学のオープンキャンパスに参加しました。たまたま行ったようなものなので、この時点では進路先の候補としてあげていたというわけではありませんでした。
僕は文系だったので今いる「地域学部」の説明会に参加して、鳥取大学がやっていることのおもしろさに惹かれました。そして決め手になったのがコース長の「地域のことを考えるために必要なのは学力じゃなくて「想い」ですそういう人のためにあるのがAO入試です。」という言葉で、それを聞いた瞬間ビビッときたんです。「僕のための入試ちゃうん!?これなら負けへん!」ってなって、その場で一緒にいた父に鳥取大学のAO入試受験をすることを宣言しました。
高校の先生たちからの反応は急に進路を変えたこともあってあまり良くなかったんですが、合格を伝えたときは主任の先生が泣くくらい喜んでくれました。あの時、オープンキャンパスに行っていなかったらと思うと怖いですね(笑)

ーなんと!ものすごく運命的というか、一気に森田さんの方向性が大きく変わった出来事だったんですね。合格した時の喜びも大きかったと思いますが、そこからにぎわい創造プロジェクトにはどうつながっていったのでしょうか?

森:活動のきっかけは、自分の想像とのギャップでしたね。「鳥取は大学に地域学部もあることから地域の人と人との関わりがとても親密なんだろうな」と思ってわくわくしながら来たんですが、まちを歩いててもあいさつがいきかわないんですよ。
AO入試の事前学習を通して持っていた地域のイメージって、もっと生き生きしてて、学生が地域とつながってて、もっとあいさつが飛び交ってて…そんな大学が提示してくる「いい例」が一般だと思っていたんです。あと僕の地元の三重県伊賀市では、地域の方とのつながりをめちゃくちゃ感じていて、あいさつが飛び交って何かあったら支えあうし子供のための地域を作ろうっていう意気込みがあったように感じます。その影響もあって、地元と比べてのギャップがあったのかもしれません。そのいろんなギャップが気持ち悪かったんですが、だからこそ「やるべきだな」って思ったんです。
地域学部があるのに、大学周辺では“地域“がないのはおかしい。そう考えて地域との関わりを大事にしようとイベント企画や、イベント運営、イベントに参加をしていったことがきっかけです。
そこから地域の方と繋がって、いろいろ参加してみて理想の地域がやっとわかったというか、「地域」という言葉を自分で定義できてから活動を本格的に始めました。今は地域発の会議に大学生が地域の一員として参加しています。それが湖山PVプロジェクトです。

活動写真

ー森田さんが見つけた理想の地域とはどういうものだったんでしょうか。

森:僕の中の理想の地域は、「助け合い、支えあいがある地域」です。そこに行きつくためにはその前に2つ工程があるんですが、一歩手前が「話す関係がある」こと。そしてそのもう一歩手前が「あいさつする関係がある」ことなんです。だからこそ「あいさつしている」状態が理想でしたね。

ーなるほど、だからプロジェクトの目的が「大学生と地域住民があいさつをする関係になる」であると。最終目標のための大きな土台となる部分なんですね。このプロジェクトを進めるうえで、大変だったことはありましたか?

森:地域の方とのつながりを作るときにとてつもなく苦労しました。まねできるものも少なかったので、そこはめちゃくちゃ悩んだ部分でした。
大学生の肩書きがすごく弱かったのと、地域の人から見ての今までの大学生のイメージがよくなかったことが大きかったですね。会議で発言権は基本ありませんし、4年間で去ると思われているので、発言も「なんか言っている」くらいにとらえられていました。
半年はそんな状態が続いて、離れてしまったメンバーもいたんですが、どうにかしたいと思うメンバーもいたので、有志でイベント企画したり、参加したりするところから始めてようやく地域の一員として参加させてもらえるようになりました。

活動写真2

ーでは、最初からウェルカムな雰囲気ではない中、活動を始められたんですね。地域の人との関係づくりで意識していたことはありましたか?

森:「同じ住民である」と思わないようにしていました。
対等に話せるって僕ら側が勝手に思ってしまったらだめだなって考えでした。「同じ住民としてみられるべきだ」っていう思いが最初はありましたが、そうじゃなくて、大学生と地域がつながっているって考えることを大事にしていくようにしました。「4年間ですし、どこまで関われるかわかんないですけどお願いします!」っていう姿勢で行くと地域の方も「残り2年なん?じゃあ湖山PV急いで進めよ!」みたいに言ってくださるんです。むしろ、「大学生」っていうのを出していってよかったんですね。

ー立場を明確に伝えることで地域住民の方のかかわり方にも変化があったんですね。にぎわい創造プロジェクトの今後の課題や目標はありますか?

森:まだまだ活動する中で残っている課題はたくさんあります。例えば、災害時の地域の公民館での受け入れ問題とか。このプロジェクトに入っているメンバーたちは地域の人とつながっているので大丈夫なんですけど、一般学生は知らない。こういうことがまだまだたくさんあって、活動の規模が気づけば卒論がかけるくらいのレベルになっていました。これは想像してなかったですね。最初は本当に「あいさつできたらいいな~」っていうくらいの感覚だったので(笑)
なので目標としては、今はまず湖山PVプロジェクトを成し遂げることです。ですが、プロジェクトの枠組みはあと数年もしないうちになくなると思います。そのあとのことはまだわかりませんが、地域と大学生のつながりが消えないことを願います。ただ、この会議自体はずっと続くしプロジェクトがなくなることに関しては全然心配してないです。

湖山PV


ーそれはどうしてでしょうか?

森:今はもう、大学生と地域が確実につながっているというか、絶対切れない、お互いになくてはならない関係になっています。団体名を言わなくても「大学生なの?OK!」ってなりましたし、そういったにぎわいを創れたことが目に見えてわかるので。団体を運営することが目的ではなく、地域とつながりがあれば大丈夫だなって思っています。これが僕のいる間にできたたことが何よりだと思います。また、このプロジェクトに入って、「鳥取で就職したいと思うようになった」っていう人もいて、これも大きな成果かなと思っています。

ー森田さん個人としては、今後やってみたいことはありますか?

森:実は僕も鳥取に就職する予定でいます。なので僕自身は今後は就活に力を入れていきます。それが終わったらまた地域の若者として貢献していくつもりです。あとは活動をする学生の支援を行いたいと考えています。活動する人達が悩むこと、大変なことが人一倍わかると思うので、そこの支援を一番やっていきたいですね。


ー最後に、同じく地域に入って活動をしている学生の方々に森田さんからメッセージをお願いします。

「やったもん勝ち。早いもん勝ち。」ですね。これは他でも言っていることなんですけど、何事も早くやった人がいいし、やらないと始まらないです。
最初はうまくいかないです。僕も「絶対失敗するだろうな」って思ってやってました。それくらい、地方で新しく創造するってめちゃくちゃ大変だし難しい。だからこそ、「大学生」っていう4年間しかない肩書をフル活用してほしいんです。何かやるためには、頭も必要だと思うんですけど、学生にあるのは正直勢いしかないかなと思っています。ほかの人から見て「まあ、大学生だからな」っていう強い守りでもあって、「大学生か、じゃあやってみろ」っていう強い攻撃にもなります。勢いと熱意をもって思いっきり「大学生」やってください。

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