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一緒に落ちる夕陽に _ 詩

どれもこれも無駄な言葉だと
言わんばかりに珈琲が減って
音を立てる間もなく氷も溶けて
なのに僕らぎこちないまま
あれもそれも思い出に出来ない
熱を帯びて鮮明に今を象って
光あふれて両手をこぼれ
君の頬にも数粒輝いて
お望みとあらばまた右折するよ
今度こそ夕陽と一緒に落ちていけるかも
それでもきっと満たされはしないから
この夏がずっと続いたりはしないから
どれもこれも無駄な抵抗だと
言わんばかりに二人はしゃいで

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