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Design&Art|Colors in Finland 〈03.イエロー〉
日本でも世代を超えて長く愛されている、フィンランドのデザイン。アアルト大学でデザインを学び、現在は日本とフィンランドを繋ぐデザイン活動を行っている、lumikka(ルミッカ)のおふたりが、フィンランドデザインをつくる様々な要素を探り、その魅力を紐解きます。
フィンランドの「色」が織りなす風景をご紹介する「Colors in Finland」シリーズ。今回は、道端で見つけた野花の黄色を出発点に、様々な風景をお届けします。
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自然界には数多の色がありますが、その中でも黄色のもつ明るさ、ポップな印象は唯一無二です。花びらの黄色は、時に希望の象徴としての意味を持つものです。
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ヘルシンキの街には緑色のトラムと青色のバス、そしてオレンジ色のメトロが走っていますが、古都トゥルクでは黄色のバスが街の風景を彩ります。
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バスのなか。手すりの色が違うだけで、いつもと少し違った心地がします。そういう小さな心のゆらめきが、知らない街に来たというワクワク感(あるいはドキドキ感)を生み出しているのでしょう。窓からの街の風景も新鮮に映ります。
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ヘルシンキでは、バスの中にいても“街の一部にいる”という感覚があったのですが、初めての街トゥルクのバスの中では知らない世界をガラス越しに傍観しているような、すこし浮遊感のある心地がしました。街の日常や人々の小さな仕草すらも、まるで非日常的なものであるかのように。
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マーガレットの花。
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と、マーガレットが建物の煙突から生えているポップな看板。
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フィンランドでよく見る光景。街を歩いていると、必ずどこかの道で工事がされているように感じるのは気のせいでしょうか。
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そして、工事現場の誘導がやや分かりにくいのもフィンランドならではなのでしょうか...。遠くから見た時、この案内にはとても惑わされました。
続いて、ヘルシンキの街の黄色を探してみます。
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まずは中央駅から。美しい弧を描くエントランスには、外からの太陽光と照明の人工光が混ざり合っています。曲線がつくる光の滑らかな陰影は、西洋の石造りならでは。日本の木造建築とは違った光の表情をしています。
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街中にあるポスト。日本の赤いポストもかわいらしいですが、黄色のポストも街並みによく馴染んでいてかわいいです。
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黄色い壁やロゴ、文字。他の色に馴染むこともあれば際立つこともある、不思議な色です。
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駅中のカフェと、街のキオスク。どこか安心感があり、オープンなイメージをもたらすのも黄色の特徴です。
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最後は、Lammassaari(羊の島)の看板です。名前の通り、夏にどこからか羊がやってくる小さな島で、入り口は小さな柵で仕切られています。この看板を見た時は白いモコモコの生き物を想像していましたが、実際はちょっと違っていました。
この黄色い看板は人に向けたものなのか、あるいは羊に向けた切なる願望か。真相はさておき、手書きの文字とイラストからは様々な想像が膨らみます。
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次回は黄色のお隣、そして秋の色彩ブラウンの風景をお届けします。フィンランドの多彩な色が織りなす風景を、お楽しみいただければ幸いです。
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