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#78 歴史を学ぶ意味と3つのメリット

入社式を終えた新入社員の皆さん、
現在就職活動中の皆さん。

何でどの会社も歴史とか沿革とか長々と話すの?

こんな疑問、もたれたりしていませんか?

私は就職活動をしていた時も、
新入職員として研修を受けた時も、
企業の歴史とか眠いだけ、なんて思っていました。

でももちろん、眠いだけ、で終わらせてはいけません。

意味があるから、歴史について
会社説明会で必ず話をされているんです。

今回は歴史を学ぶ意味と具体的なメリットを紹介します。

1.学校で学ぶ歴史

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学生時代、皆さんも何かしらの歴史、
学んできていますよね。

本来歴史とは、
現代にも将来にも役立つ知恵や学びが凝縮されています

現代と将来に役立つからこそ、歴史を学びます。

…実際、学生時代は受験勉強のために歴史を学び、
ひたすら暗記と表面的な事象を把握していましたが…。

歴史を学ぶ本来の目的はたち消え、
年号やら何やらを暗記してきたので、
そもそも歴史に疑問を持ったり、
出来事の重大さを考えることはありませんでした。

こんな勉強の仕方をしていたので、
歴史を学ぶ意味、ちゃんと理解できていませんでした。

2.社会人になって歴史を学んだきっかけ

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私が歴史を学びなおすきっかけは、
社会人になってビジネススクールに通ったことです。

そこでとある会社の社長さんが
「歴史は知っていたほうがよいよ」
としきりに話されていたのです。

また、別の方は中国への転勤の際に
日中関係の背景を学び直したと話されていました。

中国の人と一緒に働くということは、
歴史的背景に敏感な人もいるため、
知らないままだとまずいと思ったからとのこと。

このような土台がないと、そもそも仕事で
よい人間関係を構築するのは難しい
ですよね。

こんな話を聞き、私はとある日本史の本を
手に取り、読み始めました。

歴史はもともと嫌いではないし、
戦国時代は数多のゲームから
教わってきた基盤があったので
むしろ好きだったりしました。
(史実でないのが玉に瑕ですが…)

実際に読み進めてみると、
当時どんな背景でこの戦略が練られていたのか、
何故この戦いではこの人が勝利できたのか。

すごく学びが深かったんです。

年号や出来事だけが重要ではなくて、

どんな状況で誰が何を考えてどんな行動を起こしたか

が書かれていて、毎回のように
「確かに」とか「なるほど」とか思うんです。

もっと歴史を早くから学んでおけば
よかったなと反省しました。

3.歴史を学ぶ3つのメリット

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本来の目的に沿って歴史を学ぶのには
以下のメリットがあります。

✓ 「現在」を理解できる
✓ 戦略を立てられる
✓ 失敗から学べる

(1) 「現在」を理解できる 
過去に何があったのか知ることが、
今の状況を理解する重要なポイントになります。

例えば比較的歴史のある企業では、
理念や社訓の多くを創業者の思いを
言語化したものだったりします。

どんな思いがあって、どんな状況で創業者が
会社を立ち上げたのか。

これを知っていることで、自分の仕事にも
意味を見出しやすくなります。

お客様や取引先相手であれば、
会社の顔として対応することもあるでしょう。

先方から何か尋ねられた際、
会社として大事にしている考え方を知っているか否かで、
対応できる領域が広がることは間違いありません。

過去何があったのか、
どのような思いでサービス提供し続けているかを
言語化できることは大きな強みになります。

実際、お客様のところでお話すると興味を持たれます。

(2) 戦略を立てられる
孫氏の兵法が現在でも経営者に読まれており、
経営の中で実践されているのはご存知でしょうか。

2000年以上経過した今でも、活用できる内容が
孫子の兵法には書かれています。

現代の経営者のみならず、過去には
豊臣秀吉、武田信玄も孫氏の兵法に学び、
戦略を立てたといいます。

過去に偉業を成し遂げた人の多くは、
過去の歴史を自分なりに解釈し、
その学びから、今とるべき戦略を考えています。

(3) 失敗から学べる
会社の歴史、という観点でお伝えすると、
「起こったことから学ぶ」が近いかもしれません。

この「起こったことが学ぶ」は、
昔から実践されてきた王道ですね。

例えば、本で読んだことと実際に体験した人が語る言葉、
内容は同じでも学ぶものの重み、体感が違います。

実際の企業も同じで、
起こった数々の失敗があって、
今の会社があったりします。

それを知っているからこそ、
同じ失敗をしないし、失敗を糧にして
よりよいサービス提供ができます。

一周り以上年齢が上の先輩に話を聞くと、
あなたが知らない会社の歴史を聞くことができます。

意外とその出来事の中で失敗したことが
今の商品に影響していること、多いですよ。

実際にタイムスリップして過去に戻れなくても、
歴史を知っている人から話を聞くことで
データに残っていない歴史が知れます


すぐにとは言いませんが、
時が来たら聞いてみるといいですよ。

4.まとめ

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いかがですか。
今回は、歴史を学ぶメリットをお伝えしました。

かつてのリーダーが残した実績を振り返ることで、
考え方、経営手法、人との関わり方などの
ヒントを得ることができます

事実、成功をおさめる経営者の多くは
歴史から学んでいます。

過去から学び、今、そして未来に活かしているのです。

歴史を学ぶメリットは世界史や日本史だけでなく、
会社の歴史にも適用されます

人を動かすには、共感してもらうことが必要です。
共感してもらうには、誰しもが納得、理解できる背景が必要です。


その時に会社の歴史を知っているか否かで、
話ができる内容に大きく差が生じます。

考えが異なる人や価値観の異なる人を理解するためにも、
歴史を学ぶことは有用です。

会社の歴史なんてそんなに詳しく知ってどうするの?

こんな気持ちだった方に、少しでも
歴史の重要さ、面白さが伝わっていたら
嬉しいです。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。

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