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#274 SNSに夢中になるリスク

あなたはご存知ですか。

ネットやSNSに慣れ親しむ世代を中心に、
問題視されている現象があることを。

エコーチェンバー現象

この現象が、SNSで繋がった人たちを
過激な行動へと走らせてしまっているのでは、
と危惧されています。

いったいどのようなことが問題となっているのか。

今回は、エコーチェンバー現象についてお伝えします・

1.エコーチェンバー現象とは

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エコーチェンバー現象とは、

自分と同じ意見があらゆる方向から返ってくる
「反響室」のような狭いコミュニティで、

同じような意見を見聞きし続けることにより、
自分の意見が増幅・強化される現象

を指しています。

正に、SNSなどの
「同じ趣味・価値観の人とつながれる場」
で起こりやすい現象だと言われています。

人とのつながりは、
私たちに様々ないい影響をもたらす一方で、
自分と同じ意見を持つ人ばかりの世界にいると
様々なことに気づく機会を失ってしまいかねない

という状況に陥る危険性がある
と言われています。

2.問題視されるようになった背景

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エコーチェンバー現象が問題視されるようになったのは、
私たちの日常にSNSが入り込むようになったからです。

自分にとって興味がある情報を、
素早く届けてくれるSNS。

とても身近で、便利なツールですよね。

しかし、非常に身近な存在だからこそ、
私たちの考えに影響を及ぼす可能性は高くなります。

SNSではアルゴリズムによって
ユーザーにとって有益な情報が優先されます。

検索サイトで特定のキーワードを打ち込むと、
自分にとって重要度の高い情報が表示された、
という経験をしたこと、ありますよね。

とても便利な機能ですが、これは裏返すと
他の情報が「不必要だ」と遮断されている
可能性があるということ。

便利である一方で、
私たちの考え方や価値観がより狭く、
大きくなる状況に陥りやすくなっています。

3.エコーチェンバー現象の問題点

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もしかしたら、
ここまで読んでくださった方の中には、

「自分と同じ考えを持つ人とのつながりは
大切だし、自分にとって必要なものだ」

と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、人とのつながりは大切です。

私自身、色々な方とつながれたお陰で
毎日楽しく過ごせていますし、
きっとこれからもSNSを活用します。

この現象の問題点は、
人とつながることが問題ではありません。

自分たちの意見だけが正しいと思い込み、
それが間違っている可能性を全く考えられなくなる
危険性があるのが問題
なんです。

例えば、
自分の意見が「社会的に正しくないもの」だとしても、
周りの人が同じ意見だと、「社会的に正しい」
と思い込みやすくなる、ということです。

本来、人の数だけ価値観や考え方はあるでしょう。

それを「自分の意見だけが正しい」と信じ込むと、
相手の考え方を否定する可能性が出てきてしまいます。

4.考えが偏りすぎない工夫が必要

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このような状況に陥らないためにも、

「自分で意図的に幅広い情報に触れる」

ということを意識しましょう。

偏った意見だけに触れている可能性を知り、
その環境に慣れすぎないよう、自分で意識する。

これだけでも、視野を保つことができます。

例えば、

✓ 反対意見にも目を向けてみる
✓ 閉鎖的な空間からは距離を置く
✓ 複数のコミュニティに所属する

このようなことをすると、
自分を客観視することができます。

また、見た情報に飛びつかず、
その情報は本当かどうか、
一次情報を探しにいく癖をつけるのもいいですね。

「データ」や「事実」を確認し、
因果関係を読み間違えないようにしましょう。

5.まとめ

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いかがですか。

今回は、エコーチェンバー現象についてお伝えしました。

自分と違う意見の人はたくさんいます。

違う意見があるからこそ切磋琢磨でき、
よりよいアイディアが生まれることもあります。

自分と同じ考え方の人との時間も大切ですが、
それに溺れないように、視野を広く保ちましょう。

常に色々な情報にアンテナを張っていられるように
意識しておきましょうね。

今回はこれで終わりにします。
ではまた。

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