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#119 世の中の大半は偶然でできている

あなたには、耳にタコあできるくらい聞いている言葉、
どれだけありますか。

私はたくさんあり過ぎてきりがありません。

その言葉の中でも、今回は私の元上司から何度も聞いた
「偶発性理論」についてお伝えします。

漢字5文字。しかも「理論」。

堅い言葉に聞こえますが、
今の時代に必要な考え方だと思いますので、
よければ読んでいってください。

既にご存知の方は、おさらいがてら
覗いていってくれると嬉しいです。

1.偶発性理論とは

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正確には「計画された偶発性理論」と言われていて、

個人のキャリアの8割は、
偶然の出来事によって決定される

というキャリアの考え方です。

・個人のキャリアの8割って、だいたい全部では…。
・いや、さすがにそれは割合が高すぎでは…。


そう思う方もいるかもしれません。

でも、これは実際に心理学者のクランボルツ教授が
ビジネスパーソンとして成功した人のキャリアを調査した結果です。

成功した人のターニングポイントの実に8割が、本人の
予想しない偶然の出来事によるものだった
そうです。

現在、急速に経済のグローバル化が進み、
未来に何が起こるのか予想することが
難しくなっています。

これは個人の意思でコントロール
できるものではありませんよね。

同じように、あなたのキャリアも、
計画通りにいかない事が多いかもしれません。

これまでは、将来の目標を決めて、計画を立て、
それに向かってキャリアを積み重ねていく、
がよかったかもしれません。

しかし、変化の激しい時代にあって、
未来は誰にも分からず、
個人の意思でコントロールできるものでは
なさそうですよね。

そこで、あえて明確なゴールを定めず、
現在に焦点を置いてキャリアを考える
計画的偶発性理論が注目されています。

2.要するにどんな考え方か

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ここまでは理論っぽく書いてきましたが、
ここからは、噛み砕いてお伝えします。

計画的偶発性理論の考え方は以下の通りです。

✓ 予期せぬ出来事がキャリアを左右する
✓ 偶然の出来事が起きた時の行動や努力が
 新たなキャリアにつながる
✓ 何か起きるのを待つのではなく、意図的に
 行動するとチャンスが増える

計画的偶発性理論によると、
個人のキャリアの8割は偶然から作られます。

しかし、この理論のポイントは、
待っているだけではキャリアは広がらない
ということです。

予期せぬ事が起きた際にできるだけの行動をしたり、
偶然の出来事に掴めるよう柔軟に行動することで、
チャンスが生まれます。

※目標は立てておこう※
計画的偶発性理論では明確なゴールを定めない、と
いいますが、目標を立てることが否定されているわけではありません。

あくまでも、
目標に固執して可能性を狭めるより、
目の前のチャンスに気づき、キャリアの成功に繋げよう
という考え方です。

むしろ、目標を立てることで、目指したい方向性を
決めることができるので、今後のキャリアを考える上で有効です。

漠然とでいいので、どんなことをしたいのか、
何を目指したいのか決めておくことをおすすめします。

3.偶発性理論のキーとなる5つの行動特性

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偶発性理論では、成功するには
出来事が起こるのを待つのではなく、
自ら行動することがポイントとお伝えしました。

具体的には、以下の5つの行動特性を持つ人に
チャンスが訪れやすいと考えられています。

1 好奇心:新しいことに興味を持ち続ける
2 持続性:失敗してもあきらめずに努力する
3 楽観性:何事もポジティブに考える
4 柔軟性:こだわりすぎずに柔軟な姿勢をとる
5 冒険心:結果がわからなくても挑戦する

1つ1つは決して難しいことではありません。

ただ、失敗したら心が折れそうになることはあるし、
挑戦するには勇気がいりますよね。

その時に一歩、進めるかどうか。

次はうまくいくかもしれない、と思えるかどうか。

ここが仕事をする上で大きな分岐点になります。

また、私の経験談ではありますが、
人との出会いは大切にすることをオススメします。

偶然の出来事や出会いをチャンスにかえるため、
最も大切なことは、あらゆる出来事に関心を持つこと。

偶然の出来事は、起きた時点ではどのような結果を
もたらすのかわかりません。

でも、未来が予想できない変化の激しい時代において、
用心しすぎるよりも、挑戦してみることが大切ですし、
きっと楽しいですよ。

4.私の元上司は何を伝えたかったのか

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私の元上司は、この考え方を通して、

今いる場所で努力して、行動したら
開ける道があるよ

ということを伝えてくれていたのだと思います。

私の会社は全国に部署があって、
いつ人事異動があるか、
いつ他地区に転勤があるのか
誰にも分かりません。

そんな中で、明確にキャリアプランを立てるのは、
正直難しいです。

でも、一方で

✔︎ 色んな仕事に色んな人と取り組める
✔︎ 以前接点のあった人、仕事と深く関わることで
 互いに触発される

こんな働き方ができます。

私のキャリアは、正直偶発性理論の塊かと思うくらい
色んな偶然が重なっています。

今の会社を選ぶきっかけになった、
二次面接官と7年後に、お会いすることができたり。

「あなた、面白いね」と声をかけてくれた人が
数年後に私の上司になっていたり。

今の部署では前部署の経験はもちろん、
初配属部門の経験も活かすことができています。

他にも、色んな偶然が今の私を作ってくれました。

言ってしまえば、note投稿も
会社で副業の導入を考える中で調べたのがきっかけで
始めたんですよね。

その接点を自分が活かせたら、視野が広がる。

私自身、そんな経験をしてきました。

きっと、上司もそんな経験をたくさんしてきたから
「偶発性理論」の考え方を私達部下に伝えてくれて
いたんだろうな、と思っています。

5.まとめ

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いかがですか。

今回は「偶発性理論」について話してきました。

堅苦しく聞こえる言葉ですが、
みなさんもこれまで、似たような経験したことは
ありませんでしたか。

今いる場所で思う存分成果を出して「点」をつくると、
いつか「点」と「点」が「線」になる瞬間があります

その瞬間の感動は、言葉には表せません。

計画的偶発性理論で偶然をチャンスに変える 

キャリアの8割が偶然の出来事によると考える
計画的偶発性理論は、ただ待っているだけで
良いというキャリア理論ではありません。

偶然という形で舞い込むチャンスを自分のものと
するために、自分自身で行動していきましょう。

今「面倒だな」と思ってやっている仕事が、
1年後「やっててよかった!」と思えるかもしれません。

この記事が、あなたにとって何かの
お役に立ったのであれば嬉しいです。

今回は、これで終わりにします。
ではまた。

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