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【外資コンサル:ケース面接】コロナを終息させる方法は?

コンサル定番の「ケース面接」形式でコロナ終息のための打ち手を考えてみました!こんな時こそ、就職活動にも役立つ知識を得ませんか?

読者の皆さんも一緒に取り組むことができるように、今回はA君(就活生)と面接官の対談形式でお届けします。実際の面接ではこんなことは聞かれないかもしれませんが、「同じ思考の型」を使えるケースは少なくないかもしれませんよ! 

では早速、ケース面接の中身に入っていきましょう!

面接官「ケース面接を始めます。日本において、コロナウイルスを終息させるための打ち手を教えてください。なお、机に置いてある紙とペンは自由に使用して構いません。」

A君「打ち手を考える上での立場を教えてください。」

面接官「今回はあなたが厚生労働省の大臣として終息を目指しているという設定にしてください。」

A君「わかりました。終息の定義とは、新規感染者数が0になることとします。いかがですか。」

面接官「結構です。進めてください。」

A君「新規感染者数が0に向かうのは、感染者1人あたりが新たに感染者を発生させる指標である伝播性が1未満になる場合だと想定します。ニュースなどを見てると伝播性は現在およそ2.5だと伺えます。」

面接官「はい。それで進めてください。」

A君「分かりました。まず、伝播性は①一人当たりの接触人数/日×②感染力と分解できます。」

A君「打ち手のターゲット目標は現在2.5である伝播性を1未満に減らすことです。方向性としては、①一人当たりの接触人数/日を減らす②感染力を下げる、の2つが考えられ、それぞれ現状の数値を推定する必要があります。」

【①1日の接触人数】を減らす ⇩
【②感染力】を下げる ⇩ 

面接官「結構です。進めてください。」

A君「まず①を推定します。①は人の属性により変動すると思われます。具体的には、乳幼児層 学生層 社会人層 定年層に分けられ、それぞれのライフスタイルにより接触人数が異なります。」

A君「紙を用いて計算してもよろしいでしょうか。」

面接官「構いません。」

A君「各層の人口と接触人数は以下のように推定されます。」

A君「各層の人口と1日あたりの接触人数を掛け合わせ、全人口で割ることで、1人あたりの平均接触人数がもとまります。」

A君「これを計算すると25人/日となり、現在自粛により活動率が6割減と聞いていますので、0.4を掛けて10人/日となります。これより、②感染力も判明します。25%です。」

A君「②の25%については現状最低限の対策が取られていると想定され減少の余地が少ない、かつ個人裁量で実施されるものであり厚生労働省としてはアクションが難しいと考えられます。よって②の25%は不変とします。①を下げることで伝播性を2.5未満にすることを狙います。」

面接官「結構です。進めてください。」

A君「伝播性が1になるとき、①4人=1÷②25%となります。よって現在10人である①の人数を4人未満にまで減少する必要があります。4人未満を達成するために、人口規模と接触人数の観点からインパクトが大きい層である学生層 社会人層に打ち手のターゲットを絞ります。」

面接官「結構です。進めてください。」

A君「学生層 社会人層が人と接触する機会は、通勤・通学時 学校滞在時 業務遂行時の3つです。3つの機会を考慮すると、打ち手は以下の3つが考えられます。3つの打ち手で、学生層 社会人層の接触人数をそれぞれ、12人以下にまで減らすことで、伝播性1未満を達成します。」

Ⓐ 通学・通勤時における電車の入場制限
Ⓑ 学校へのバーチャルクラスルームの強制化
Ⓒ ホワイトカラー職のテレワーク強制化

面接官「なるほど。Ⓑのバーチャルクラスルームの強制化は興味深いですね。その打ち手の実現方法を教えてくれますか。もし実現する上での障壁があれば、それも踏まえて教えてください。」

A君「わかりました。障壁としては、金銭的障壁と技術的障壁が考えられます。障壁を踏まえると、資金援助やオンラインでのエンジニア派遣、学術機関内でのナレッジシェアコミュニティの形成などを通しての実現が考えられます。」

・金銭的障壁:インフラ導入のための財源が足りない…etc
・技術的障壁:技術的知見がなく効果的に活用できない…etc

面接官「興味深い意見をありがとうございました本日の面接は以上です。結果は後日メールにてお知らせいたしますね。」

A君「ありがとうございました。失礼します。」

どうでしょう?皆さんはどのような方法で推定しましたか?
別記事にて、ケース面接のポイントも説明しますので是非みてくださいね!
ご覧いただきありがとうございました!



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