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世界で最も売れているトランプ・バイスクルの魅力

バイスクルのトランプをご存知でしょうか?
世界的シェアを誇るアメリカ発のトランプで、名前は知らなくても1度は目にしたことがあるでしょう。
なぜなら、トランプマジックではほぼ確実にバイスクルが使われているからです。

その名の通り自転車にちなんだデザインで、ジョーカーはキングが自転車に乗った柄です。
背面にも自転車に乗った天使が描かれています。

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わたしは現在、趣味でオマージュ広告というものを制作しています。
今回はこの「バイスクル×クッション」というテーマで作ったので、その過程で知ったバイスクルやトランプの概要をご紹介します。

1. なぜバイスクルという名前?

残念ながら、公式ウェブサイトなどには変遷や紹介がほとんど書かれていませんでした。
こういった場合は書籍などで調べることもあるのですが、今回は興味深い記事を見つけましたのでそちらをご紹介。

創業された1885年当時に自転車が人気を博していたので、それを商品名に与えたと言う。この年、今日の自転車と同型のセーフティ型自転車が発売されている。Bicycleという言葉自体も生まれて間もない頃だ。』

赤松 正行さん「自転車という名のトランプ」より

2. パッケージがプロダクトそのもの

基本カラーは青または赤のセットです。
マジックでしばしば使われる「両面裏の柄のカード」「表面が白のカード」などは、この青・赤カードにあわせて作られています。

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バイシクルはコラボパッケージもあります。
色や柄のテーマが変わった場合も、名前とそのまわりのアーチ状の装飾は維持されていることが分かります。
広告らしさを感じさせないパッケージは、それそのものがプロダクトになっているので、所有欲をそそりますね。

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※画像は株式会社マツイ・ゲーミング・マシン(日本総代理店 )より


3. 滑らかなマテリアルと、自転車に乗った天使の関係

バイスクルの定番カードは、先ほどご紹介した通り裏面に自転車に乗った天使が描かれているのですが、
これには「ライダースバック」という名前が与えられているそうです。こだわりが伺えますね。

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カード表面には滑りが良いエンボス加工がされているため、マジックやじゃばらに並べる演出がスムーズに出来るとのこと。
空も飛べる天使が乗ってしまう軽快な自転車→そのくらい素晴らしい軽快な使い心地。というイメージなのかもしれません。


4. トランプは縦幅が短いほうが可愛い

実はトランプのサイズは2種類あります。
世界的にはポーカーサイズが主流で、日本でよく流通しているブリッジサイズに比べると縦がやや短く、可愛らしいバランスであることが特徴です。
ポーカーサイズのバイスクルを持っているだけで「トランプ詳しい人」感が演出できると思います。

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5. 広告・プロモーションの傾向

Instagramで商品の写真などがいくつか更新されているだけで、それ以外にCMやポスターなどの広告は、あまり一般向けには行われていないようです。

写真の世界観はやや暗くコントラストの強い印象で、プレイヤー・プレイ風景よりは商品そのものを撮影している傾向がありました。

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写真はBICYCLEウェブサイトより


[補足]トランプの歴史

トランプの起源はとても古く、12世紀以前に中国など東方で発生したというのが有力な説だそうです。おそらくその頃の日本は平安時代ですね。

日本には16世紀ごろポルトガルからcarta(カルタ)という名前で伝来しました。わたしたちが知っている「かるた」はこのcarta(カルタ)を元に作られており、他に株札・花札などにも派生したようです。

現在わたしたち知っている「トランプ」は英語圏で普及している英米式カードの52枚+ジョーカーのセットで、日本では明治以降に普及したということです。
wikipediaより

まとめ

いかがでしたか?バイスクルの魅力は伝わりましたか?

今回のような調査を経て、わたしはオマージュ広告の制作を行っています。
制作の作業風景を約3分の動画で公開していますので、こちらもどうぞ。


※全ての作品はyoutubeからご覧いただけます!


次にオマージュ広告する製品の購入費にします!ありがとうございます!