【仏語13か月目】単語帳で勉強するのに必要な下地とは・・・?


フランス語の勉強を始めて13ヵ月目になりました。
(ちなみに前回の記事はこちら↓
【仏語12ヵ月】仏語版PeppaPigに等倍速で挑戦して見つけた傑作選


さて、今月8月は夏、真っ盛り。
去年の夏は「暑さのためにフランス語学習をさぼってしまった」という記録が残っているので、今年の夏は「あまり一生懸命がんばらない」ことで、「確実に続けていく」ために工夫しました。
その結果、普段YouTubeの動画ばかりで勉強している私には珍しく、「単語帳で勉強する」という方法を取ることにしました。

実はこの単語帳、三年ほど前に一度挫折したものです。
そのときの経験も踏まえ、単語帳で勉強するのに必要な下地とは何だったのかを考察していきますので、ぜひ読んでいってください。



1、三年前に挫折した単語帳をもう一度開く

普段はYouTube動画で「耳と目で学ぶ」スタイルが多い私には珍しく、買ったまま本棚にしまってあったフランス語の単語帳を引っ張りだして、それを読んでみることにしました。

理由は単純で、暑いからです。
暑いと、携帯端末が熱くなって、余計に暑くなります。
生活の中で端末をなるべく使わないで済む方法を考えた結果、フランス語の勉強はアナログ方式に戻ろうと考えたのです。

さて私の持っているこの単語帳、東進ブックス「今すぐ覚える 音読フランス語」というものなのですが、三年前くらいに一度挫折したことがあります。
フランス語を勉強するぞと意気込んで買って読み始めたはいいものの、全く頭に入ってこないがために、「このまま根性で続けても意味ないな」と諦めて、本棚にしまいっぱなしにしていたのです。


こうして今回引っ張りだしたところで、また同じ結果にならないか心配でしたが、いざ開いてみると・・・、

「おお!わかるわかる!」


以前はいくら根気よくしがみつこうとしてもちっとも頭に入らなかったものが、今となってはスルスルと頭に入ってきます。

あまりにも驚くぐらいの変化なので、なぜ三年前は上手くいかなかったのか、そしてなぜ今は頭に入ってくるようになったのか、よく考えてみました。

2、三年前にこの単語帳で挫折した理由と、今回はうまくいった理由


なぜ三年前にこの単語帳と格闘してうまくいかなかったのかを思い出してみると・・・、


①単語帳の例文がいきなり難しめ
最初の例文からして「一文あたり10単語以上」と超初心者には難しかった

②単語帳のボキャブラリーのジャンルが堅いものに寄っている
一章が「日常・社会生活」なのはいいけど、二章以降は「地理・歴史・風土」など、いきなり堅いジャンルのボキャブラリーに飛躍する

③発音を自分の頭の中でイメージできない
付属CDを聞きながら読んでみたこともあるが、発音が頭に入ってこない


一言で言えば「始めたばかりの初心者には、難しい本だった」ということなのですが、
当時は『何が』『どう足りないのか』がわからなかったため、勉強の方向性を立てることすらできず、結局フランス語の勉強自体を諦めてしまいました。

ですが今振り返ってみると、私は無意識のうちにこれらの点を、地道に突破してきたように思えます。



①例文
最初は3~5単語の例文から読み始めることで、今では15単語程度の普通の文章でもそれなりに読めるようになった

②ボキャブラリーのジャンル
子供向けアニメを見て柔らかめのジャンルのボキャブラリーを少し貯めてきたことで、堅いジャンルのボキャブラリーに飛躍する準備が多少なりとも出来ていたらしい

③発音
→基本的な単語と忍耐強く向き合い、「スペル⇔発音」の法則が少しわかるようになってきたし、わからないなりにフランス語の動画を見て、発音に耳をならしてきた。


ただしこういう事は、乗り越えた後だからこそ「ああ、アレが利いたんだな」とわかるものであって、勉強を進める段階では、暗中模索なのがツラいところです・・・。
逆に、「語学の勉強が、軌道に乗せる前につまづいてしまう・・・」という方がいらっしゃれば、もしかすると参考になるかもしれません。


よりかみ砕いていうと、最初はとにかく「頭の中にその言語の領域を作る」ということに集中するといいと思います。
頭の中の感覚の話なので抽象的ですが、頭の中にその言語専用の箱を作った後でないと、積み重ねていくことが大変だし、時間と労力だけがすり減って、苦痛まっしぐらになってしまうのです。

先ほど、①一文あたりの単語、②ボキャブラリーのジャンル、③発音、と三点挙げましたが、「頭の中にその言語の領域を作る」という段階において、一番重要なのは実は「発音」です。
これはポルトガル語の勉強でも思ったことなのですが、
「頭の中にその言語の領域を作る」というのは、「その言語の発音に慣れる」とほぼイコールなところがあります。

基本的な単語の「スペル」と「発音」とに、二~三ヵ月くらい真剣に根気強くにらめっこしていれば、頭の中にきちんとその言語の領域を作ることができるというのは、ポルトガル語の勉強でも改めて感じたところです。
発音無しで語学を勉強するなんて、暗号の解読法だけがひたすらうまくなるようなものです(そういう方法もアリと言えばアリですが)。


実際、この一か月間、単語帳を読んでいく中で最も感動したのが
「スペルから、発音を頭の中で再生できる!」
ということでした。
付属CDを使わずとも、です。
これは三年前には少しも出来ないことでした。

といっても、厳密に「フランス語のスペルからのみ」発音を探り当てたのではなく、どうしても発音がわからないものに出会ったときは、発音記号やらカタカナで簡易表記したものも含めて、総合的に探り当てるのですが、
そいういうものに頼りきるのではなく、「その言語のスペル」と「その言語の発音」の組み合わせを知るのは、基本中の基本、という話でした。


3、まとめ!

というわけで今月のまとめです。

・頭の中にその言語の領域を作れていない状態で、ガムシャラに単語帳で勉強しても、消耗するだけで無意味
・逆に頭に言語の領域を作ったあとで初めて、その上にガシガシと積み重ねていくことができる

語学の勉強はきちんと下地を作った上で、重ねていくようにすれば、どんどん身についてくる感覚があるので、とても楽しいものになります。

皆さんも楽しい語学ライフを!


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