書評#4 岸由二『生きのびるための流域思考』
ジェイラボの活動の一環として『生きのびるための流域思考』を読んだ。下サイトにてあんまんさんの書いた書評が公開されているので是非読んで頂きたい。
本書のタイトルを一見すると、「社会を」生きのびるために必要な思考の流れ(=「流域」)を説いた本なのかと勘違いしてしまうが、実際にはまったく異なる。「流域」とは文字通り流域である。「生きのびる」とは富を得る、あるいは失わないことではなく、文字通り生きのびることである。本書は、水害の絶えない日本で生きていくための思考法を、「流域」という