でも、許してもらわなければ入れない
欲しいものは、称賛ではなく承認。止まない雨はないなんて莫迦みたいな言説ではなくて、大丈夫だよと抱き締める腕。皆で頑張ればどうにかなるという根性論染みた激励なんて要らなくて、何の根拠もない盲目的な安堵だけを望んでいる。思い通りにいかないと嘆くより、自分自身でハンドリングできていると思える愚かさの方が、よほど健全で幸福だ。毒にも薬にもならないような思考を巡らせながら、煙を灰に入れてゆく。このどうしようもない時間が好きだった。生産から逆行してゆく行為だけが、自分で自分を許せる儀式