ちょっとだけ前向きな言葉(229・230)
●初めて会った人に対しその時の雰囲気だけでいい人だとすぐに賞賛する人の意見は大抵あとで翻るものである。雰囲気には流されたくはないものだ。
初対面の人に対してその瞬間の雰囲気だけで判断することは誤解や勘違いを引き起こす可能性が高いだけでなく、その人に対しても礼を欠く行為でもある。
人は皆、初対面の際に緊張や興奮を感じるものである。そのため自分自身もできる限り最良の面で見せようとし、違った印象を与えてしまうこともある。そのため、初対面のときの雰囲気だけで全体像を判断するのは難しいことである。
素晴らしい人間関係を築くためには、一度きりの印象だけでなく時間をかけて相手を知り、理解することが重要だ。その人の価値観や考え方、過去の経験などを知ることで、より正確な判断ができるようになるだろう。たとえ第一院長があまり良くなくともそれはできるだけ無視して以後も自然に接することが重要だと思う。
感情や第一印象だけでなく、客観的な情報や経験を重視することで人は成長し、変化するのだろうと思う。
初めて会った人に対してはオープンマインドで接し、時間をかけてその人の本質を知る努力をすべきである。過去の経験や成長を通じて、初対面の印象が変わることは自然なことです。それを念頭に置くことで最初の印象が悪かった人でもその後のことが楽しみに感じられるようになるだろう。相手を受け入れる心と包容力を持つことで、素晴らしい人間関係を築くことができるはずだ。
●専門家がそうではない者の意見を疎ましいと感じたら専門家と言うよりは「これだけしかできない人」で終わってしまいます。
専門家はある特定の分野で深い知識と経験を持っているが、それが全てではないはずだ。異なる分野や経験を持つ人々も、新たな視点やアイデアを提供することができて然り。そのような多様な意見を拒絶するのではなく受け入れることでより広い視野を持つことができる。それでこそ専門家たる力量でもあると思う。
ところがそんな専門家が限られた視点や情報しか持たず、誰かの意見を軽んじるとしたら成長や新たな発見の機会を失うことを意味している。専門家は常に自分をアップデートさせるものだが、進歩を止めた専門家は専門家ではなくそれしかできない人程度のものだ。
専門家の知識と経験は当然尊重されるべきだが、頭の固い専門家の意見を全面的にありがたがる必要もないとも言える。と言うのも異なる意見や経験を取り入れる姿勢の見られない人はその分成長を自ら拒んでいるのと同じことだ。他の人の視点やアイデアは、新たな可能性を切り拓く手助けになる。余程見当違いで飛躍した意見ならまだしも人がそれなりに考えて出した意見には耳を傾けるべきで、それを軽んじているのは傲慢な姿勢にも受け取れかねない。
互いに学び合い、協力することで人はより豊かな知識と深い理解を築くことができる。他人の貢献を受け入れる姿勢を持ち、チームワークや協力を大切にし共に前進することで、より大きな成果を得ることができるはずだ■