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保健師時代を振り返る⑩

大切な皆さま、こんにちは。

気が付けば、3月を迎えていました。

先月から振り返っている
保健師時代のこと。

更新するタイミングはまちまちですが、
ゆるり読んでいただければ幸いです。

前回の記事はコチラ

続き…


18.道

過去を振り返る中で、
色んなことを考えていたんだなぁ
としみじみと感じます。

働いている中で色んな方の
人生の一部』に
関わらせていただいていましたが、
自分が伝えたこと、
サポートしたこと、
それらが正解だったかは
わかりません。

その時々の
ベストを尽くしていたつもりですが、
その選択が結果として
どうだったのかは
過去に戻って違う選択をしてみることは
出来ないので、
誰にもわかりません。

この自問自答も何度繰り返したのだろう
と振り返ります。

でも、
何かを選択して、
目の前にある結果が全てです。

そして、
それを見守っていくこと
そこからまた別の方策を考えること
次の場所へと繋いでいくこと
他の場面で今までの経験や学びを
活かしていくこと

その繰り返しなのだと思います。

目の前の方にとっては
一瞬の出来事であっても
私達にとってはある意味、
ずっと続いているモノ
なのかもしれません。

一つの道から
幾重にも分かれた道が
時に交わり、
時に行き止まり、
時に岩があって回り道することも
あるかもしれません。

その一つ一つの道を
繋げること、
交通整理していくことが
大切な役割だと感じます

答えのない道を歩く。

それは、
時に不安で
時に楽しくて
色んな感情が一歩一歩で
クルクルと変わっていく。

感情と共に
道の状況も
天候も
もちろん周りの景色も
変っていく。

一人で歩くこともあれば
仲間と歩くこともある。

そんな日々を一人一人が
一生懸命歩いているのだと
感じます。

私の進む道、
歩いてきた道が
いつか誰かが
安心して歩ける
道でありますように

私にとっても大切な
人生の一部です。


19.在り方

私が仕事をする中で歩いてきた
沢山の道。

その中でたくさんの出逢いが
ありました。

もちろんイライラすることも
涙することもありました。

そして、
一緒に思いっきり笑うこともあれば
悲しさではなく、
嬉しさや感動の涙を流すこともありました。

お互いにとって、
その一瞬が
いつまでも覚えているものかもしれないし、
いつか消えてしまうものかもしれません。

でも、
その一瞬が輝いていた
コレは事実なのです。

地域包括支援センターで働いている時、
ご家族を介護されている方の、
介護者の相談会がありました。

ちなみに私は、
相談を受ける方は専任でおり、
私は調整や記録を取る係として
その場に立ち会っていました。

細かい内容を書くことは出来ませんが、
一つ一つのエピソードが
私自身にも訴えかけてくる
沢山のメッセージがありました。

その中には、
認知症のご家族を介護されている方
いらっしゃいました。

あらゆる情報が溢れる世の中で
どの情報を受け取ったら良いのか
わらからず、
不安や嫌な部分だけが目立って
伝わってくる。

身体は元気でどこにでも行けるが、
出掛けた先でどこにいるのか
わからなくなったり、
同じことを何度も繰り返し聞いたり、
しっかりしていたはずの親が
親ではないような感覚。

その葛藤が家族を疲弊させていることも
あります。

疲れてしまう要因の一つとして
認知症などの病気を
「正しく知らない
ということがあります。

相談会で内容として多かった
認知症を例に挙げます。

「認知症」という
言葉は知っているし、
テレビなどで話を聴くこともある。

でも、
それが完全に当てはまる、
ということは少ないです。

人によって認知症の種類も
症状も進行具合も
暮らしている環境も
違います。

同じものもあれば、
違うものもある。

だからこそ、
医療機関や専門職と
繋がっておく。
頼れる場所があることが
大切なのだと思います。

相談会の話に戻りますが、
相談会に来られる方は、
何かしらの「困りごと」を
抱えています。

認知症の家族との関わり方、
対応の仕方、
今後の見通し、
自分の心の持ち方、
などなど。

困りごと」や「不安
渦中にいるご家族の様々な
思いに触れ、
私自身が揺さぶられることも
ありました。

でも、
そんな中で感じたのは、
人の「温かさ」と「輝き」
でした。

もちろん、単純に
「そんなことも起こるのか」とか、
「つらいだろうな」
「大変だろうな」
という感情も湧きました。

そして、
私は、当事者ではないため、
本当の意味での
ツラさや大変さは
きっとわかっていない。
自分に出来ることはあるようで
ないのかもしれない。
など
考えていました。

でも、
不思議と限られた時間の中で
話を終えて帰っていく方々は
どこかスッキリしたような
また、これからやっていこう、
という前向きな思いで
その場を後にされていました。

話を聴いて下さっている方の
人柄、経験、雰囲気作りに
絶対的安心感と受け止め、
尊敬の気持ちと労りやねぎらい、
そして、
介護者の方、
その場にいないご本人にも
思いを寄せ、
絶対尊敬の気持ちで
その時間を大切にされている姿を
肌で感じさせていただきました。

声掛けや言葉も的確に、
決して押し付けではなく、
この場所に来てくれてことが嬉しい
ということが伝わっていたのだと
思います。

その美しい在り方が、
ギュッと方に力を入れていた
介護者の方の心を
解きほぐしていたように感じます。

「自分はこのままで良いのだろうか」
「この先どうなっていくのか」
という漠然とした不安を
全て「受け止めてもらえた」。

この感覚が、
介護者の方の一つの
救い」になっていたように
感じます。

現実は、まだ何も変わっていない。

これからまた始まっていく
所ではありますが、
この心持ちが
認知症を抱えるご本人にとっての
安らぎ、安心に
繋がるのだと思います。

一つ一つ紡がれる言葉は、
認知症無有無にかかわらず
皆それぞれ
たった一人の大切な「人間」である
ということを
教えてもらえる時間でした。

年齢関係なく、
「私は私を生きているか」
「今を楽しんで生きているか」
それを考えさせてくれる、
私自身の気持ちに気付かせてくれる
大切な時間になっていました。



続く…

相談会でのお話は、
私にたくさんの氣付きを
与えてくれました。

認知症のお話が
目立ってしまうのですが、
そこから得た学び、
心震えるエピソードは
まだ沢山あります。

その内容を次回また書くか、
それとも別のお話になるかは
書き始めてみないと
わかりません。

どんなお話が始まるのか、
また気長にお待ちいただければ
幸いです。

それではまた、次回。

いつもありがとうございます。



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