無意識と潜在意識の違いを知る～人生が変わるスタートへ～

似たような意味で使うこの言葉、それぞれの意味をご存じでしょうか。

潜在意識と無意識の違いを理解することは、自分自身をより深く知るために非常に重要です。潜在意識と無意識は、ともに私たちの意識下で働いている心の領域ですが、その役割と影響力は異なります。

潜在意識は、過去の経験や記憶、信念などを蓄積し、現在の思考や行動に影響を与えています。一方、無意識は本能的な欲求や衝動を司っており、私たちの行動を無意識のうちに駆り立てています。

人間は「意識」と「無意識」この２つを元に行動や意思決定を行っていますが、実は意思決定において「無意識（潜在意識）」が気づかぬうちに大きな影響を及ぼしています。

潜在意識とは

無意識の要素の１つが「潜在意識」です。
潜在意識には過去の経験が蓄積されています。

私たちは人生を通して様々な経験をしており、それにまつわる思い出、その感情や思考が潜在意識の中に記憶として積み重ねられています。この蓄積された記憶が知らぬ間に人の行動や意思決定に影響しています。

無意識とは

無意識とは、私たちが意識せずに自然に行っている行動や思考のことを指します。
・意識しないで行っている習慣や癖（言葉、考え方（思考）態度など）
・自律神経のコントロール（心拍、呼吸、体温など）
・すべての記憶の貯蔵庫
無意識は、私たちの日常生活に大きな影響を与えています。例えば、無意識の習慣や癖が、人間関係やビジネスの成功など人生を左右しています。無意識に刷り込まれた記憶が土台となって生きているのです。

集合的無意識

無意識や潜在意識について調べていると併せて出てくる言葉があります。
それが「集合的無意識」です。
ユングは、無意識を「集合的無意識」と「個人的無意識」に分けて認識し、「意識」と合わせて３つで意識領域と定義をしています。

潜在意識に蓄積された記憶や感情を整理すると人生が変わる

潜在意識には、過去の経験や記憶、信念などが蓄積されており、それらが現在の思考や行動のベースになっているのです。

例えば
親が神経質で過保護に育てると、子供はチャレンジするとき必ず親の顔色を見てしまう。
失敗したとき人格否定的な注意をされると自信に影響を及ぼす。
などです。

潜在意識の影響力は、顕在意識よりもはるかに大きいと感じます。人生を変えたくても、心の奥底から湧き上がってくる感情に振り回されてしまうのです。

だから、自分では気が付かない潜在意識からの指令に従って行動してしまうのです。

成功している人は潜在意識と上手に付き合っている

成功している人、幸せに見える人たちは、自分では気が付かない潜在意識からの指令に従わないように様々なことを学んでいます。ネガティブな指令をポジティブにしようと努力したり（潜在意識の書き換え）、子どものころに抱えた感情に向き合い（インナーチャイルド）、握りしめていた感情は違っていたのかもしれないことに気が付く、フラットになること（ゼロポイント）に努力したりしています。

したがって、自分の潜在意識には何が入っているのかを知り、その中にある感情や記憶のパズルのピースを必要な場所に置き換えることが、行動や意思決定の質を高めるカギとなります。

潜在意識と上手に付き合い、その力を味方につけることで、私たちは望む人生を創造していくことができるでしょう。