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ガチャイズムが現代若者に与える影響とは?

世の中の行動様式は変化してきた。

とくに10代後半からの世代についてはその変化は目まぐるしいものがある。
それは何も今どきの若者がそうであるということを言っているわけではない。
スマートフォンを持っている世代というものに見られる、いや、それは少し意味合いが異なってきていてSNSに触れたことのある世代、そして、それが生活の中に入っている人のことを指しているといっても差し支えはないでしょう。

その変化というものがどういうものかというと、
 「単純な刺激を繰り返すドーパミン中毒のような様式で、ガチャイズム」と言ってもいいでしょう。

このガチャイズムというものは、単純で繰り返されるものだけど、その予測不可能性(のように見える、そういうことになっている)刺激のアルゴリズムのことを言います。

ソシャゲの単純な操作の繰り返し、TikTokなどのショート動画、SNSのインプレ、いいねの数字獲得ゲームなどなど

これらのようなものに換言されるような説明をされることが最近の人間の行動は多いように思えます。
いえ、むしろ前からそういうものであってこういうものに無理矢理あてはめられているという節さえあると言っても過言ではないでしょう。

最近イラストや漫画を描いている友人がいるのですが見ていると何だか楽しいのかな……って思ってくるのです。
それはうちの息子が絵を描いているのを見て思ったのですが、その違いを書いてみましょう。

友人たちはSNSにイラストをあげる前提で書いているわけです。
そこには自分のイラストが誰かに見てもらって、いいねという評価を数字で得たいというものなのですがこれまた難儀なものであります。
評価というものは自分の尺度で決まるものではなく、他人に依存してしまうため終わりがありません。

また、自分が描いたイラストがより多くの"いいね"がついているかもしれないと、まるでガチャを回す人間のようにSNSに張り付くのです。
そのイラストは楽しく描いて、終わったらまた次のイラストを楽しく描くというものではないようなのです。
しかし、比較したうちの息子はと言いますと親である『僕』が褒めるくらいのものです。
いえ、下手をすれば見せてもらえないときさえあるのです。
自分が楽しく書き終え、終わったら豪快にまた描き、新しいキャンパスに自分の描きたいものを描いていきます。
しかし、これが健全な人間の楽しみであり、趣味というものはこういう形であるべきだよなぁという感心さえしてしまうのです。

イラストを描くという趣味すらいまの時代では"ガチャ"になってしまうのです。

この単純刺激を繰り返し求めてしまうというアルゴリズムは仕方のないものなのかもしれません。
むしろ、この行動の習性を現在の様式として当てはめられるアルゴリズムを使って世の中のマーケティングや商品の出し方というものを考えてもいいのかもしれません。

これは何もそういう人間がどうこうというわけではなく、自分も含めてそういう"ガチャ"というスラングな言葉での説明ができてしまう人間の振る舞いというものが多いなぁと感じているという話でございます。
みなさまはどのようにこれから人の姿としてあるべきかと考えるでしょうか?

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