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「君たちはどう生きるか」という映画の『僕』の解釈

宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」を観てきました。
感想としてはよくこんな作品を作れたなぁというものです。
「君たちはどう生きるか」という作品は原作が岩波文庫、漫画なども出ています。
この本を読まなくても映画は楽しめるものになるかと思います。

この映像化というのは本当にすごいことでありわけがわからないものです。
でも、宮崎駿監督は今まで自分が考えたこと、読んだ本などを元に作っているのではないかなというのが見えた気がします。
具体的にどの本というものではないのです。
古代ローマ詩人のオヴィディウスやゲーテのファウストなどたくさん読んでおいた方が意味がわかるかなというものがあります。
もしかしたら、こじつけかもしれませんが……

ネタバレはしないようにしようと思いますが、少し考察を書いていこうと思います。
映画のデザインになっている鳥はなんなんだと思う人がいるかもしれませんが、これは蒼鷺です。
なぜ、この鳥が使われているのかというのは作品の中では主人公と大きく関わってきます。
この蒼鷺についての意味の考察を書いてみようと思います。

この蒼鷺はエジプト神話から持ってきたのではないのかというのが『僕』の予想です。古代エジプトにはベヌウという聖鳥がいて、この原型は蒼鷺であったと言われています。
ベンヌのエジプト語は立ち上がる者という意味のウェベンからきています。
つまり、蒼鷺はフェニックスであるともいわれています。

この作品の『僕』の解釈は人生のすべてを受け入れ、人とは綺麗なだけのもではないしかし、世界はやはり美しいそれらを包摂して生きる希望を持とうというメッセージと宮崎駿監督自身のこのままではまだ終わらないというガッツのあるメッセージだったのではないでしょうか

『僕』はこの映画をそんな風に解釈しました。

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