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超短編 読みモノ

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頭に流れてきた文字たちを、気ままに綴っています。 気楽に、自由に、味わってみてください。
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煤けたウロコ

煤けたウロコ

ぽろぽろと

ぽろぽろと

取れていく
煤けた鱗

そこに宿るは
古の記憶

焼かれたと思ってきたが
その瞳に写るは
もうひとりのあなた

因果の環という舞踏の中で
いつ終わるとも分からぬ享楽にふける

そう

これまでは

その鱗を
その環を
脱ぎ捨てて
飛び立っていく時

白光が
つよくなってきた

宙から
呼びかけてくる声

あなたの内にある静けさと
つながると

見えなかったモノが
見えて

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誘われて、碧

誘われて、碧

トントン

ふと見ると

「来てくださいね
 待っていますよ」

そうやって
突然のお誘いがやってきた

まだ1回しか
会ったことはない

でも

その優雅さと
心地良さと
静けさに

惹き込まれていく

車を降りると
目の前にいる君

びゅう

どこからともなく
風の踊り子がやってきて

びゅう

周りのみんなを
盛り上げていく

びゅう

その調子に合わせて
みんなが手を振っている

その風の

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静んでなお、蒼

静んでなお、蒼

魅入られてしまった

沈んでもしずんでも
追いかけてくる
この蒼に

それほどに
ここの世界は美しかった

ここにいると切り離される
世界の座標から

どっちが上で
どっちが下か
わからなくなる

そうやって
流れに流され漂って

すると

遠く向こうのほうから
やってくる微かな揺らぎ

その心地よい揺さぶりに
身を任せていると

静かに
おおらかに
語りかけてくる声を感じる

染み込んでくるその

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S(top) & S(tart)

S(top) & S(tart)

「それ」は
もののすべての時を止めるような

それでいて
宇宙の果てまで優しく貫くような

そんな音だった

慌てて
周りを見渡す

あれっ、
聞こえたのは、、、俺だけ・・・?

そこには
これまでと変わらぬ
人々の日常

カフェで
珈琲を片手に談笑にふける男女

横断歩道で
スマホ片手に器用にすれ違いながら歩く学生たち

ふと
感じる視線

その先にいるのは


黒と白

微動だにせず
じっと

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