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Hondaと共に四国で運転支援に携わって10年、全国で運転能力評価の考え方と停止車両評…

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Hondaと共に四国で運転支援に携わって10年、全国で運転能力評価の考え方と停止車両評価インストラクター講座をはじめました。作業療法士として36年ですが、まだまだ気づきの多いことばかり。運転の再開が目的ではなく、運転能力についてご自身が納得いただくことを目指しています。

最近の記事

バスマットシーティングと姿勢を整える術

適合していない車いすで長時間座っていると本当につらいですね。適合したものであってもいつの間にか気がつけばズレはじめるものです。クッションがなければホント、大変なことになります。市販の椅子クッションは必ず潰れますから仙骨あたりは大変なことになりますね。たわみのあるシートは中心部に圧が集中します。だから剪断力が発生し、痛みも出る。その力を垂直方向に分散させてあげることで対処できるようになります。それが船底クッションの効果です。身近にあるもので、有効活用するのが元来好きなので、バス

    • 停止車両評価インストラクター講座inしまね&ひろしま

      新しい運転能力評価のご提案安全に動かさない車で速度感覚以外の運転能力評価ができる。訪問先でも施設内でも簡単に60分程度のスクリーニングです、ご本人と共に操作能力や必要な運転感覚を実車で確かめられる評価です。 今年は、中国/四国地域では島根県、広島県、徳島県での開催となります。あくまで少人数制ですが、皆さまのご参加をお待ちしております。 停止車両評価 Honda安全運転普及本部と共に四国の運転支援メンバーと開発した停止車両評価の実践と教習所と病院をつなぐ観点となる運転支援の

      • 再生

        停止車両評価インストラクターの活躍

        石巻ロイヤル病院で活躍する作業療法士の安室さんと高橋さん❗️ 昨年8月にインストラクター講座を受講いただき、フォローアップで伺いました。 Hondaのセーフティジャパンの取材に同行して、脳卒中の方だけでなく整形疾患の高齢者にも実践中! 評価方法はチーム内で共有、明日からできる👍 You can do it starting tomorrow

        • 運転寿命の延伸に向けてPart1 ゴールを決めて生活すること

          運転が出来なくなる時が必ず来ます。 運転寿命を延伸することと合わせて、返納後の生活も考えてみましょう! 先ずは、歩くことは日頃の習慣ですが、電動カートははじめて触れる手段です。少し馴染みがないので、試してみるのがお勧め。 運転をしないのなら自転車があるとよく言われますが、安全にペダルを踏むのは体の筋力やバランスがあってのこと、早い段階で自転車に乗る習慣があればいいですね。 また、バスや列車などの公共交通機関を使って「プチ旅」なども経験しておくと良いですね。皆で貸し切り

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          Hondaと共に停止車両評価インストラクター講座開催しました。

          2023年7月からスタートした東北/北関東グラスルーツ停止車両評価インストラクター講座! 無事全国19カ所開催させていただき、たくさんの方にご受講いただきました。本当に感謝です。 東北各県と茨城県と栃木県、鹿児島県と宮崎県で開催、内容はほぼ同じですが単独で神奈川県、長野県、愛知県、兵庫県、香川県、高知県、宮城県でも開催させていただきました。 コロナの影響も残るところ、あらかじめ少人数制としていました。大体ひと会場10名として、平均すると約8名程度のご参加となりました。 講座は

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          動かさない車で運転能力をみる!停止車両評価の「乗降車」Part2

          停止車両評価 「乗車してください②」 運転席に乗り込む時に右手で開ける動作は以前お伝えしました。片麻痺の左右それぞれでどのような影響があるか考えてみたいと思います。 右片麻痺の場合、左手でドアを開けるという操作、一度体験してみるとよくわかりますが、自分の踏ん張る軸足にドアが接近してきます。ドアを逃して体を入れ替えるという動作が求められます。 ちょっとしたコツとしては、肘でドアグリップを握ってテコの原理で開けるというもの、そして足を内側に踏み入れドアを押すことになります

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          運転リハビリは実感できる?

          運転リハビリは実感できる? 脳卒中後のリハビリを進める中で、自宅での生活を考えた時に希望として上がるのが「運転したい」というフレーズです。私は四国(徳島県)に住んでいるので車がないと生活に困ります。これは前回でも触れました。買い物も仕事も、趣味も必要なのは車です。しかし、脳卒中後に多くの人が復帰できるものでなく、症状や障害が無いか軽い障害が残る場合、その思いは高まるでしょう。車椅子の方も運転免許センターで検査に合格して条件に見合った改造が施されたら晴れて運転となります。しかし

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          体験して納得できる運転リハビリ!第3弾

          運転するために必要な条件運転リハビリを進める前に運転するための能力についてお話しさせていただきます。まず視力です。両眼で0.7以上。免許の更新の時に必ず検査しますね。そして色彩識別、要するに色盲の問題で「赤」「青」「黄」の識別ができる事。先天性(後天性もあり)の異常として知られています。 聴力は日常の会話ができる事とされています。 そして運動能力として、自動車の安全な運転に必要な認知又は操作のいずれかに能力を欠くものとあります。しかし、補助手段としての改造が認められていて

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          体験して納得できる運転リハビリを!

          はじめまして 合同会社ラシエイドの代表しています作業療法士の岩佐英志と申します。 ブログは初めてですが、運転リハビリの支援がメインテーマとなりますが、作業療法士としての視点でいろいろ気づいたこと書かせて頂こうと思います。ご一読くだされば幸いです。 さて、このスライドについてお話しさせていただきます。 脳卒中を患う人は年間約29万人もいらっしゃいます。少なくないですよね。症候や障害のない人もいますが少し障がいを抱えた方約5万人です。自分らしい生活や仕事に復帰したいと希望される方

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