運転リハビリは実感できる?

運転リハビリは実感できる?
脳卒中後のリハビリを進める中で、自宅での生活を考えた時に希望として上がるのが「運転したい」というフレーズです。私は四国(徳島県)に住んでいるので車がないと生活に困ります。これは前回でも触れました。買い物も仕事も、趣味も必要なのは車です。しかし、脳卒中後に多くの人が復帰できるものでなく、症状や障害が無いか軽い障害が残る場合、その思いは高まるでしょう。車椅子の方も運転免許センターで検査に合格して条件に見合った改造が施されたら晴れて運転となります。しかし、医学的に早い段階で機能的な検査結果だけで説明を受けても???なんですね。
今までしてきた運転と検査が繋がらないんです。だから自信過剰や自信喪失で活動性が下がって介護度が上がったり…。安全な生活をしていただくことが大前提なのですが数値でいくと出来そうな人もくくられてしまいます。自立は介護へとシフトしていきます。運転する感覚を体験して納得していただくために「停止車両評価」という停まった車で運転能力を評価してみると自己理解が進みます。
この方もそうです。
運転できるのか?って思っていたけど、自分の車で乗り降りから車両感覚まで確認して、改造できるところも伝え、教習所での評価に安心して臨めました。かかりつけ医にも評価結果を伝て意見書(診断書)を添えて免許センターで免許証が条件付きで交付されました。自分らしさを少し取り戻すことができたと喜んでいらっしゃいました。(次に続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?