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チケットが届かなくなりそうだった話 stubhub パート2〜奇跡〜

前回の話はこちらから。

簡単にパート1を要約すると、郵便局で受け取るはずだったチケットだが郵便局の人に聞いてもそんなん知らねえと言われる。いろんなところで聞いても、「あっちで聞いて」とたらい回し。さらに郵便物の追跡番号も送り主が間違えたのか無効になっていて追跡できないという大ピンチ。タイムリミットはあと2日。

11月26日

朝起きたらすぐにきがえてとりあえず追跡できるか確認。しかし時間が経っても認識されない。その旨をstubhubに連絡して出品者側に確認してもらうようお願いのメールを送る。

そして昨日素っ気ないおっちゃんにもらったコールセンターに電話を試みることに。ただ、電話するのは不安でいっぱいだった。コインがある限りしか話せないので時間の制限があるし、何より身振り手振りや表情で伝えることができないのだ。音のみでコミュニケーションを取らねばならない。第二言語でそれはキツイなーと思いながらも電話をすることに。

観光客用の赤い電話ボックスはクソの役にも立たないので、ホステル最寄りのキングスクロス駅にある、ちゃんとした公衆電話に向かう。そこでコインをいれて電話をかける。意外と伝えられた。相手が配慮してくれたんだろう。

しかし進展はなし。結局「追跡番号がないとなんもできないし、基本的に郵便局でお預かりもやってないよ。配送者と直接連絡を取ってそっちでどうにかしてくれ」とのこと。それができればこっちだって苦労しないよ!とおもいつつもう割と諦めムード。

この日も行きたいところがあったし、次の日は初のコル二ーに行ってアーセナルの選手たちのサインをもらって、そのまま夜遅くまでアーセナルU23の試合を観戦しようとおもっていた。なので実質今日中にチケットを手に入れなければならなかった。

すぐにstubhubに連絡し、未だに出品者と連絡が付かないようならキャンセルでお願いしますと連絡。しかし返答は、キャンせルはできないとのこと。あくまで出品者と購入者のサポートをしているだけなので無理らしい。

僕はこの状況をこう推理していた。フランクフルト戦はレッドメンバー向けの販売がなくチケット価格が非常に高騰していた。

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ただ僕はレッドメンバーには売り出さないという情報が出る前にとても良いエリアの席を22000円くらいで確保していた。出品者からすればもっと高値で売れたのに…と思っているはずだ。そしてもしこの出品者が悪いやつだったら「チケット送ったよー。追跡番号はコレね。」とstubhubに連絡しつつ、チケットは送らず、追跡番号も偽で、この取引をうやむやにしつつ、ほかの相手にさらに高値で売ろうと考えたのではないかと思った。

チケットの代金22000円が帰ってこず、なによりずっと楽しみにしていた試合が生観戦できない。この時にはまあまあショックだった。ただ、もっと最悪のシナリオはこの日の予定と明日のコルニー+U23観戦という大事な予定を潰してギリギリまで粘ったのに何も得られないことだと思って、ここで気持ち的にはすっぱり諦めた。そのぶん、貴重なロンドンでの時間を満喫しようと思った。

ただやっぱり損したショックが大きくどうにか一発逆転できる手段を探そうとしていた。そうした変な精神状態のもと大やらかしをしてしまう。フランクフルト戦が見られないなら他の試合を見ればいいやん、ということでグナパブで観戦予定だったアウェイのノリッジ戦生観戦に行こうと決心する。もちろん、アウェイ戦はなかなかチケットが取れないことは承知していたはずだが、そんなことを考えられる冷静な精神状態ではなかった。

アーセナル公式を見ると、vs Norwich coach travel onlyと書いてあった。どんどん進んでこのチケットを購入してしまった。普通に考えれば、これはバスでのノリッジ往復のみの券だった。ただこの時の僕は、「バスとチケットがセットなのか!アウェイ戦はバスだけなんだ!だからまだ余っていたのか!」と都合よく解釈してしまった。

さらに、最悪間違えててもチケットをキャンセルしてもらった時のようにメールすれば返金されるだろうと軽く考えていたが、これはキャンセル不可のチケットだったようでメールで問い合わせてみたがやっぱり返金は無理だった。

結局、この代金5000円近くはただ損したことになってしまった。もう何も無駄にできないと思って、この日は普通にロンドン観光を楽しんだ。

念のため、Stubhubに「もし自分の手元に届かなかったら返金保障はされるのか」を聞いてみる。しかし配送者側が本当に僕の泊まっているホステル宛に送っていて、それを僕のホステルが受け取り拒否をしているという履歴が残っていた場合は返金されないそう。

いや、まあ確かにあちら側からしたらちゃんと送っているのに取引が成立しないなんて困るよなとおもいつつも、こちら側としてもあっちが追跡番号間違えられたら何もできないからそんなこと言われてもなぁと思った。

結局、その日の観光が終わった夜、ホステルの人に僕宛の荷物を受け取り拒否しているのかを聞きに行った。すると、「そんなん知らんわ。郵便局に聞きに行って。」と言われる。またたらい回しか、と思いつつ郵便局に聞きに行くも「追跡番号がないと分からない。」ということ。もう袋小路。

郵便物が今どこにあるかは、追跡番号がないから分からない。出品者と連絡もつかない。もう無理だと腹を括って寝ようかと思った。

ただ念のためもう一度ホステルの受付に行って、僕の郵便物が届いていないか、届いたら保管しておいて貰えないか頼んでみた。

しかし、「宛先が従業員の荷物以外は基本的に受け取り拒否しているんだよ。もうすでに拒否してるかもしれないし、これからも保管することはできないんだ。」とのこと。「ただ、ちょっと待ってて、一応見てくるわ」とバックヤードに何かを確認しに行く受付の人。

すると手に持ってきたのは茶色に封筒で宛名が自分の名前。奇跡が起きた。どうやらホステルも宛先が従業員かそうじゃないかを厳密に確認してたわけじゃなかったようで、その杜撰さに救われた。「ホントはダメだからねー」と言われながらももう感謝でいっぱいだった。

中を確認すると、ちゃんと印刷されたチケットが入っていた。おかげでこの日は安心して寝ることができたし、次の日は何の気兼ねもなくコルニーとU23の試合を楽しむことができた。


ただ、結構大変な目にあった。(笑)そして本当に無事に試合観戦することができたのが奇跡だったと思う。

ホステルが受け取り拒否していたらと思うと背筋が凍る。もし観戦できなかったら、チケット代22000円を失い、ノリッジ戦のバス代5000円を失い、さらにはロンドンでの貴重な時間も失うところだった。

ただ強く言っておきたいのは、stubhubさんは終始とても丁寧に、根気強く対応してくれた。本当にありがとうございます。

このような事態を防ぐためには、安ホステルの人は郵送のチケットを買わない。というかできるかぎりeチケを買う。加えて、できるかぎり公式でチケットを購入する。この経験を踏まえて、Stubhubと公式の比較も書いてます。是非、参考になればと思います。


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