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山暮らしを始めた理由

自己紹介を兼ねて今の生活に至った理由について書きたいと思います。

現在埼玉の山に1人で住んでいて、最寄り駅までは車で20分ほどかかる場所です。仕事は機械メーカーの営業をしています。

大学まで運動部に所属していました。運動部は競争社会で、負けず嫌いの自分は勝ち負けに拘りを持っていました。お金を稼ぎたい、成功したいという気持ちがありました。成功して何をしたいとか明確なものは決まっておらず、ただ負けたくないというモチベーションの方が強かったと思います。

そんな自分を変えた4つのこと

1.ヒッチハイク

全部で2回大阪と北海道を目指すヒッチハイクを行いました。ヒッチハイクを乗せてくれる方は、旅好きな人が多いです。また、自分がヒッチハイクして助かった経験の方や、息子がヒッチハイクをしていろんな方にお世話になった方が乗せてくれました。優しさのリレーのように感じました。

北海道で、友達の親戚の方の家に泊めてもらいました。馬搬という職業をされている方でした。馬を使って、山の中の木を切り出す仕事です。重機を使用すると搬出用の道を作らないといけないので、山のバランスを崩してしまうそうです。馬搬は自然を守りながら、作業が可能です。庭には馬が一匹、子供が2人いてすごくのんびりしていて幸せな環境に感じました。こういう暮らしでも生活できるんだと思いました。

自分自身の固定化された人生の正解の概念は、崩れました。人生はいろんな生き方の選択肢があるということを実感した気がします。頭で理解していても、経験しないと本質的に理解できないことはたくさんあると思います。本当にやりたいこと、なりたい自分はなんなのか考えるようになりました。

2.擦り込み

新しい家を買って、新しい車を買って、年に2回は旅行に行って、ピカピカな家族の幸せの形のマーケティング。それのみが正解ではないけど、みんなその人生を歩むことが普通だと思っています。歴史や経済を学ぶと、企業の営業戦略や経済のために価値観の擦り込みをされていることがよくわかります。ヒッチハイクの経験から、他人の生き方や考え方に興味をもち、世の中に疑問を持つようになりました。

3.じいちゃん

この土地に引っ越す前は埼玉の郊外で祖父母含め家族で暮らしていました。自分にとってじいちゃんの存在は偉大です。じいちゃんはまあまあ大きい畑をやってます。休日は畑に手伝いをすることが多いです。トラクターや耕運機で畑を耕したり、野菜の虫を取ったり、草むしりをしたり、収穫したりしてます。じいちゃんは取れた野菜を販売するわけではなく、知り合いの家の玄関に適当に投げ捨てます。置き方は別として、昔話のかさこじぞうみたいでいいなと思います。その他にも、自分の友達や、お客さん、新聞の集金の人、散歩している人、家に来る人には大体野菜を配ります。なんの見返りも求めず、自分育てた自慢の野菜をシェアしたいという気持ちであげています。渡す時の表情は嬉しそうです。

壊れた農機具など治せて使えそうなものはなんでも直して使います。使い倒すということはこういうことなのかと感じます。家には、ゴミなのかじいちゃんの物なのかわからないものが散乱しています。たまにゴミに捨てた時はずの自分の靴を勝手に履いてる時とかもあり、そういうのは困りますが。。。

4.実家

「お前は〇〇家の17代目だからな」

子供の頃から、父にこう言われながら育ちました。実家は空き家のなっていたので、いつかはどうにかしないといけないなと思いながらも、今住むのは難しいかなと思っていました。オリラジあっちゃんのYouTube大学と、コテンラジオというラジオがきっかけで歴史にハマりました。歴史の授業は面白くなかったけど、歴史ってめちゃくちゃ面白いと思いました。

自分の住んでる地域を調べると、落武者の末裔だということがわかり、山肌に建っている住宅を見ると、この土地を開拓した先祖の努力を感じました。自分は新しいものや、テクノロジーの進化が好きなのですが、この土地を守りたいという思いが芽生えました。この土地の良さを、一度外を見たからこそ理解できたのだと思います。

パーマカルチャー オフグリッド

自給自足に憧れてます。なるべく自分でできることはして、環境にもお財布にも負担をかけない。そんな生活がしたいです。下記は鹿児島で暮らしているテンダーという方のブログで知った考え方です。すべてを真似することはできないけど、参考にしながら暮らしていきたいと思います。

パーマカルチャーとは、オーストラリアのビル・モリソンとデビット・ホルムグレンが構築した人間にとっての恒久的持続可能な環境を作り出すためのデザイン体系のことです。この言葉は、パーマネント(永久な)とアグリカルチャ-(農業)あるいはカルチャー(文化)を組み合わせた造語です。パーマカルチャーの祖、ビル・モリソンは、パーマカルチャーの目的を「地球を森で覆い尽くす」ことと言った。人類が永久に存在し続けるために、農薬などで土地を痛めることなく、自然の恩恵を最大限に受けることに注力していく時代となりつつある。パーマカルチャーは、伝統的な農業の知恵を学び、現代の科学的・技術的な知識をも組み合わせて、通常の自然よりも高い生産性を持った『耕された生態系』を作り出すとともに、人間の精神や、社会構造をも包括した『永続する文化』をかたちづくる手法である。

引用:安曇野パーマカルチャー塾事務局

オフグリッドとは

100ボルトを家庭で消費するために、50万ボルトの電気を作り、たくさんの送電ロスをしながら運んでいる。遠くから電気を運ぶにはとても大がかりになるのが電気の特徴。50万ボルトを減らしながら運ぶのではなくて、自分の家で100ボルトくらいの電気を作り、電線と家を切り離すこと。その考え方をオフグリッドという。グリッドとは網のこと。オフグリッドとは「送電線」という電気の網から卒業して自分で電気を作って暮らす試みのことなんだ。 

引用:わがや電力 テンダー著   http://www.earth-garden.jp/study/46609/

そのような経験から、山で一人暮らしをしています。結論は、価値観が変化して、この家を使って不自由を楽しめるなと思ったので始めました。

今後も、思ったことやDIYの情報を更新していきたいと思います。

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