タカハシカズキ

クリエイティブパターンメーカー。SHINICHIRO ARAKAWA、Yohji Ya…

タカハシカズキ

クリエイティブパターンメーカー。SHINICHIRO ARAKAWA、Yohji Yamamotoを経て、2017年夏からニューヨークに。 徒然書いています。

最近の記事

好きの狭間にいつもある。

多分、僕は服を創ることも着ることも見ることさえも、ファッションを好きでたのしんでいるニンゲンの一人だと思っています。 しかし、こんな僕でもファッションに抱く疑問が日々大きくなっていくので、今回はそんなことを書いてみようと思います。 ………… ご存知のとおり、いまや服を創るブランドが世界各地であまりにも多いと思いませんか? 正直僕は多すぎると思っています。 既に飽和状態のファッション業界は今も変わらず一定周期のサイクルを律儀に守りながら新しいものをつくっては余らせ、廃棄す

    • 冬、コート。

      僕は冬にコートを着ることが毎年の楽しみなのだ。 そのくらい僕はコートが好きだ。ダウンはバイクに乗っていた時に寒さ凌ぎのために着たことがあるが街着としては着たことがない。 僕の好きなコートの着丈は膝丈もしくはそれよりも少し長いくらいの丈で、身幅は大きくても小さくてもバランスや雰囲気が良ければどちらのタイプでも良い。 そして好きなコートといっても「一概にこれと断定できない」のだ。 それは、現行のモノでも古着のモノでも様々な種類のコートが好きだから トレンチコート、タイロ

      • 価値って一体。2

        きっとデザイナーズモノも古着(ヴィンテージ)もどうしてあんなに高い価格がついているのだろうと不思議に感じることがきっとあると思う。 ………… 古着(ヴィンテージ)については前回書かせてもらったので今回はデザイナーズモノについて書こうと思う。 古着(ヴィンテージ)は希少性や史実を知れるという歴史的価値から驚くべき価格が付いていると書いたが、デザイナーズモノに関しては少し定義が変わってくる。 まず服をゼロからカタチにしなくてはいけない。これがなにより大きいと思う。服を創る

        • 価値って一体。

          きっとデザイナーズモノも古着(ヴィンテージ)もどうしてあんなに高い価格がついているのだろうと不思議に感じることがきっとあると思う。 ………… 僕の意見として、 古着(ヴィンテージ)は年代の古いモノであればあるほど現存数が少なく希少価値を含めた価格が付いている。あまり知られていないような当時のストアーブランドものや無名のブランドモノはさらに現存数が少なくやはり希少価値がある。既に玉数が少なくなってきているリーバイスやリーなどのデニムブランドがいい例だし、最近で言うなら50

        好きの狭間にいつもある。

          問いかけ、時間、労力、優しさのかけら。

          今回は前回の続きでも洋服に関することでもなく、あくまでも僕が感じたことをただただ書いているので悪しからず。 …………… それは今年に入って立て続けに起きた2つの同じような内容のことで、どうしても一方に対して 「うーん…」となってしまった。 気にしなければ決して大そうなことではない。そんなことを書き記そうと思う。 1つ まだ日本にいたときに仕事でご一緒したことのある方が1月の頭にニューヨークに遊びに来ていた。 僕はそれを彼女のインスタの投稿から知り、懐かしくもあり

          問いかけ、時間、労力、優しさのかけら。

          きっかけからその先の話。

          きっかけを得た僕が明確に海外で働いてみたいと思ったのは、Yohji Yamamoto社で働いていたときの後輩からの誘いがあったからです。 それがニューヨーク出張からおよそ4年後のこと。 その後輩はやはりとても苦労して、しかし強い意志を失わずにフリーランスからようやくビザサポート(海外で働くとなるとビザという許可証が必要なんです。これをサポートしてもらえるかどうかが大きなカギになるように思います)を含めて正規雇用の契約を勝ち取った1人で、その頃には既にalexander w

          きっかけからその先の話。

          はじまりのきっかけの話。

          僕は2017年の8月末に日本を後にしてニューヨークへと渡って来て、早4年目の新年をここニューヨークで無事に迎えられました。  皆様、あけましておめでとうございます。 …......…… いまでは楽しく日々を過ごせていますが来た当初は想像を絶するほどのニューヨークの洗礼的な出来事や、あまりにも底辺な出来事が重なっていたこともあって (と言うより自分たちで引き寄せていたんだろうなって。今になると思います)生活も仕事もそれはそれはかなり酷いものだったんです。だから、こうしてい

          はじまりのきっかけの話。

          今昔、されどスニーカー ~時代はairmax に委ねてる~

          いま思い返してみても、90年代の半ば頃から後半にかけての時期のスニーカーブームは正直すごかった。 ハイテクスニーカーは90年代に差し掛かる少し前頃からのテクノロジー開発の勢いが少しづつ、ゆらりゆらりと流行りの波に近づいてきていた頃だったと思います。その緩やかでも大きくなる波に続けとばかりに各ブランドの新作がリリースされ、既存のスニーカーも再び注目されて、また新作がリリースされて。と、あっという間に僕たちはスニーカーブームの波に飲みこまれていきました。 スニーカーブームの火

          今昔、されどスニーカー ~時代はairmax に委ねてる~

          ステキだなと思うこと。2

          ニューヨークは本当に多種多様な人達が行き交う街なので、皆がそれぞれおもいおもいそれぞれの個性を気の向くまま自由に表現していて、自分のしたいことをして、楽しそうに生きている人が実に多いように僕には感じるのです。 愛情や、性別、年齢、思想、ファッション、なにに於いてもそう思います。 例えば、 街角や電車の中でも、周りの目なんか気にせずに愛のカタチを、様々なふたりが確かめるかのようにサラッとキスをしていたり、抱きしめあったり。 おじいさんやおばあさんだって、仲良く手を取りあ

          ステキだなと思うこと。2

          興味とティンバとカッコいい。

          洋服に興味を持ち始めたのは、たしか中学1年生の半ばだった?記憶です。この頃は、まだパターンナーとかデザイナーとかいう仕事がある事を当然知らなかったので、ただ漠然とカッコイイと思ったモノを雑誌 ( 当時はBOONとかasayanとかCOOL TRANSとか ) を擦り切れるくらい見て、妄想して、友人と話で盛り上がってはそれ欲しさ見たさに上野、裏原、渋谷にしょっちゅう出かけていたことを思い出します。 インターネットが普及していなかった時代だったこともあって、紙媒体が全てでモノが

          興味とティンバとカッコいい。

          ステキだなと思うこと。

          僕がステキだなぁ、って思うことがあって。 それが何かというと、ニューヨークなのか海外特有なのか定かではないのですが、街をすれ違う人だったり、信号待ちをしてるときだったり、レストランでも、僕を含めた見知らぬ人に不意に声をかけてくることがあるんです。 例えば 「あなたのパンツステキだね!」  「あなたが食べているの美味しそうね、どのメニューなの?」 「そのストローラー(子どもが乗るやつです)使いやすそうね〜」 なんて感じで、その人がイイと思ったり気になったら、自分が思

          ステキだなと思うこと。

          得る自信と得るもどかしさ。

          僕はアパ技になった2年生のとき、どこかしこから湧いてくるパターンへの自信に満ちていました。                 どのくらいの自信だったのかを臆せず正直に言うと、他の人たちは眼中にないくらいでした。 正直、今思うとヤバイですね(笑) お察しのとおりたかだか1年間学んだだけです。しかも、手縫いの技術のバリエーションを知ったり、ポケットなどの部分縫いを創ったり、服で云うとタイトスカートやブラウス、テーラードジャケットをそれぞれ1着づつ創ったくらいの内容だったと思い

          得る自信と得るもどかしさ。

          どっち?

          服をツクレルようになりたいということに夢中になっていました。季節の流れには目もくれずにいて、気がつけば1年が過ぎようとしていた頃でした。手縫いのあれこれ、いろんなポケットの部分縫いをはじめ細かいことはある程度できるようになっていて、モノツクリといえばタイトスカートやブラウス、パンツあたりはすでに終了し、テーラードジャケットをツクッテいた時期だったはずです。たしか。 そんな最中に今後自分自身が進むコースを選択せねばならない時がやってきたのです。(余談ですが、この時はまだ「友人

          お前さんはだれ?2

          見てくれている方もまだ見ぬ方も、こんにちは。 さて、僕についてはまだそこまで詳しく書いていなかったので、興味があるかないかはさておき、記憶を辿って少しづつ順をおって備忘録の如く書いていこうと思っています。 タカハシ カズキについて僕は1981年生まれの現在38歳日本人男性、名前は漢字で書くと高橋 一樹です。( 本来「髙」の字は旧漢字なんですが、字画も多いし変換も上手くできないもので、普段は使っていませんw ) 普通制の高校を卒業し

          お前さんはだれ?2

          お前さんはだれ?

          見てくれている方もまだ見ぬ方も初めまして、僕はタカハシ カズキという無論日本人男性で基本はパターンメーカー( 日本だとパターンナーと言いますよね ) として生きています。今はニューヨークでスタイルメーカー ( まぁ、パターンメーカーの様なものなんですけどねw ) なるものを名乗っています。 文章を書くなんて事はこの仕事をしていてもなかなか無いので、読みやすいとか面白いとかそういう事はとりあえず気にせずに、自分なりの表現と自分なりのペースとをうまく掛け合わせて、僕自身のことや

          お前さんはだれ?