折込チラシはターゲット広告!?
こんにちは、kenjiです。今回は以前投稿した、新築分譲マンション業界におけるメイン広告、折込チラシについて考えてみた、の続きを書きます。
早速ですが、折込チラシが新築分譲マンション販売における広告手法として選ばれる理由について、「エリア性」「代替商品がない」に続くものですが、、、
●ターゲット選考
◎新聞定期購読者=お金持ち?
新築分譲マンションは高額です。さらに多くの人はローンを組む。そのため、ターゲットはお金を持っている人となる。そのために、広告においても色々なターゲティングを駆使する。
その視点で新聞を定期購読する人を想像(プロファイリング)してみると、、、
・情報取得に積極的な人→仕事ができる人→給与が高い
・新聞にお金を使える人→お金に余裕がある人
・新聞を読む時間がある人→シニア層→お金がある
・(特に日経)経済に敏感な人→経営者→お金がある
つまり、新聞定期購読者=「お金を持っている人」という図式となります。
特に昨今ではインターネットで無料の情報が溢れ、前回指摘したように新聞の発行部数が減少トレンドの中なら、なおさらです。
◎新聞定期購読者=年齢が高い?
さらに、新築分譲マンションを買う人の年齢は比較的高い(これは年功序列型の賃金制度のため、年齢が上がるほどお金な余裕ができる、ということ。ただし、昨今は若いうちから新築分譲マンションを買って、その後のライフスタイルに合わせて買い替えしていく、などのスタイルの若者も増えてきています)。
特に、高額価格帯の住戸(最上階、角部屋、特殊住戸など)になるほどに。
であれば、インターネットよりも紙がいい、という方は若者よりも年齢が高い人に多く、昔ながらの新聞への愛着もある。
つまり、日本においては年齢が高いほどお金を持っていると想定され、そのイメージが新聞定期購読者となります。
よって、折込チラシはターゲット広告と言えます。
●情報量
次の理由は情報量。B3サイズの表裏のスペースに訴求点を詰めていく。つまり、チラシは広告というよりは小さいカタログという方がしっくりくるぐらいの情報量かわあります。
インターネット業界の人間からすれば、安価なバナーでアテンション→クリックをとり、訴求は紙面の制限がないホームページですればいいじゃん、と考えると思います。
しかし、インターネット業界にはこんな通説もあります。クリックさせるほど、離脱が増える。
かつ、当然ホームページを見るためには、インターネットにつながるデバイスが必須です。
いかに携帯電話と言えど、四六時中肌身離さず持っている人は少ないでしょう。
そう考えると、クリックせずにすぐにそれなりの内容が見れるチラシの機動力は、なかなか侮れない。
また、新築分譲マンションの広告素材であるパース(CGで描いた完成予想図。新築分譲マンションは建物完成前に販売することが多いため、建物はCGで見せるのが一般的)は、大きいほど迫力がある。
その点、スマホの画面よりB3サイズの紙が優位です。やはり人生で一番高いものを買おうとするため、情緒的高揚感は刺激しておきたい。
なるほど、折込チラシを使う理由がわかってきました。
さて、最後の理由「担当者のリスクヘッジ」については、また次回。
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