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記憶と感情をプリントする世界初の挑戦 [Mind]ography(マインドグラフィー)

日常の中で私たちが心に刻んでいる「記憶」。ふとした瞬間に甦る思い出が、もし画像として手に取れる形で残せたら──そんな未来のような話が、今まさに現実となっています。「[Mind]ography」(マインドグラフィー)というプロジェクトが、私たちの記憶を、その時の感情や体験までも含めて「プリント」するという、これまでにない試みに挑んでいます。


世界初の「記憶プリント」

「[Mind]ography」は、単なる写真や映像を再現する技術ではありません。これは、過去の感情や記憶を視覚化し、それを「プリント」するという、これまでにない試みです。具体的には、脳の活動を基に、過去に見た風景や思い出をfMRIによる脳スキャンと最先端の機械学習技術を通じて再現し、それを画像として出力するというものです。これがまさに「世界初」の試みなのです。

主な登場人物であるニコールが、ニューヨークに引っ越した際にお母さんから届いたポストカードや、家族の思い出である初めて飼った犬モンティ、長年お父さんが毎日身に着けていたチェーン ―― こうした個人的な思い出を、ただの写真としてではなく、感情や体験を含んだ「記憶」として再現します。記憶は単なる物理的なコピーではなく、その人にしかわからない特別な感情をも反映しているのです。

記憶を”プリント”することの意味

この技術が目指しているのは、ただ「見たもの」をそのまま写し取ることではありません。例えるならば、心の中にしまわれた特別なアルバムから、何かを取り出し、それをプリントするようなものです。「心の中で感じたこと」「そのときの感情」までもが、画像という形で具現化されるのです。この点が、ただの写真や映像とは根本的に異なる部分であり、この技術が「切り開いた」新しい地平です。

富士フイルムの貢献

このプロジェクトを支えるのは、富士フイルムが展開する「INSTAX」です。INSTAXシリーズは、日々の特別な瞬間をすぐにプリントできる楽しさで知られていますが、「[Mind]ography」では、記憶や思い出を形にするために一歩進んだ取り組みを行っています。脳内の記憶をプリントするという新しい挑戦で、富士フイルムは、これまでにない形で人々の思い出を手に取ることができるようにしているのです。

最先端の読心技術

このプロジェクトを支えるのは、まさに「読心術」ともいえる技術です。「これは文字通り、最先端の読心研究です」と語るのは、研究者のポール・スコッティ博士。この言葉が示す通り、脳活動を解析し、思い出や感情を再構築するという技術は、これまでの写真や映像とは一線を画すものです。 富士フイルムのINSTAXが、科学と技術の交差点に立ち、記憶を新しい形で再現するこのプロジェクト。「記憶をプリントする」という驚くべき試みが、今、私たちの前で実現しています。

あとがき

私たちが日常的に見たり感じたりする「記憶」。これを「プリントする」という発想を聞いたとき、誰もが驚きとともに「そんなことが可能なの?」と感じるでしょう。そんな驚くべき挑戦を、世界で初めて実現したのが「[Mind]ography」というプロジェクトです。

もっと機械学習が進めば様々な技術に応用ができるかもしれません。今後の展開も楽しみです。

詳細はこちらのリンクからご覧いただけます:https://www.instax.com.au/mindography-powered-by-instax-mini-link-3/


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