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電車に乗って、パーソナルカラー診断を受けてきた

先日の記事で、人と人には相性があると書かせてもらったが、人とモノ、人と土地などにもやはり相性はある。
つまり何を言いたいか。
私は電車と非常に相性が悪いということをここに記しておきたい。

車に乗ると人(性格)が変わるという話をよく聞く。
いつも穏やかな人がひとたび車のハンドルを握ると突如戦闘民族になるという、あの厄介なやつだ。
私の場合それが車ではなく、電車なのである。

電車は私をイライラさせるもので溢れている。
実は本日、インドアを信条としている私が一大決心で単身電車に飛び乗った。
空いている席は2つだけ。
そのうちの1つは私より先に電車に乗った女性が3秒で確保した。

焦るまい。
もう一つ席は空いているのだ。
通路中心付近、若い男性の隣席めがけて、心持ち早足で向かうとなんとその座席の上には小さなバッグと財布がぽーーんと投げ出してあった。

おうおう、兄ちゃんよ。
人間様が座る用途で作られた座席にその小さなバッグと財布を座らせとんのかい。ええ度胸やのぉ。

隣の座席に座る若い男に憎悪の眼差しを送り、マスクの下で歯ぎしりをする私。
とっさに笑顔で「ここ、座ってもいいですか?」と言えなかったのは、電車に乗るのが久しぶり過ぎて私の反射神経が鈍っていたためである。

私は心の中で若い男のみぞおちに重たい一発をお見舞いした。
男が通路の端まで吹っ飛ばされたのを確認し、私は何とか平静を取り戻した。

電車は各駅でたくさんの人々を飲み込みながら町の中心へ向かう。
いつの間にかそこは満員電車の様相を呈していた。
視界が人の頭で埋まっていく。うう…息苦しい。

私は心の中で、かの王騎将軍(byキングダム)の巨大な矛をブンッ…!!!と一度大きく振り、私の視界をふさぐ者たちをなぎ倒すことによりなんとか平静を保った。

私も誰かの脳内で同様のことをヤられているのだろうか。そうに違いない。

邪魔ですねぇ

前置きが長くなったが、今日のテーマは、私と電車の相性ではなく、電車に乗ってついにパーソナルカラー診断を受けに行ったよということなのだ。(え、前半全然関係ない話じゃん)

自分がイエローベース(イエベ)であることはほぼ確信しているし、なんならイエローベースの中でも「スプリング」であろうことも大体分かっている。

イエベ春・スプリングタイプの特徴として肌質も明るくツヤ感・透明感があり、瞳も軽やかな透明感があります。髪の色も茶髪に近い明るめになります。全体的な雰囲気としては、明るく・若々しく・軽やか・キラキラした特徴をお持ちです。

ニッセン

以前も記事に書いたが、私はザ・イエベ!という色艶、姿かたちをしている。
だってそもそも私、黄色いし。(黄色くて可愛いし)

結果を言うと、やはり想定していた通りだった。
厳密に言うと、サマーも少し入っているらしいが割愛。

ただ、イエベだから黄色が似合う、青は似合わない、みたいな単純な話ではなかった。

「青」で括られる色の中にも明度彩度も含め様々な色調の青があり、イエベにも似合う青はあるし、また逆も然りなのであった。

私がひと際、カラー診断の先生から推された色が、まさに青だったのだ。
「ティファニーブルーのようなこの色調の青が本当によく似合っていますよ」
「え?ティファニー?(最近指輪を買ったもんだから過敏に反応)」

思い返せば、夫と二人で私の服を選んでいたあの夏の日。夫が選んだワンピースが青だった。

これまで青には散々痛い目にあわされて来た。私にとって青という色はまさに屈辱の色、敗北の香り。
どうせまた顔色の悪い病人みたいな仕上がりになるだろうと半ばやけくそで試着してみた。
ところがである。

顔色がパッと一段階明るくなり、瞳がキラキラして見えるのだ。
「え?おかしい…!なんか超似合ってる気がするんだけどこれは気のせいなの!?」
私はほとんど取り乱していた。
(ちなみに青が似合うことがどうにも信じられず、その服の購入は見送った)

思えばあれもティファニーブルーの色味だった。

青、イケるんじゃん!!
ナウシカごっこ出来るじゃん!(あの服買っておけば良かった!)

パーソナルカラー診断とは、自分に似合わない色を切り捨てる類のものではなく、むしろ似合う色の選択肢を大きく広げてくれるものだったのだ。

業務連絡。業務連絡。
これまでどうも今一つピンとくる口紅に出会えなかった私が、この度先生のご助言により、大層似合うものを発見、購入いたした次第。
私の美しさにひと際磨きがかかったことをここに報告しておきます。

「最後に何か質問はありませんか?」
この質問、就活の面接でもお約束だが例にもれず私も苦手である。
口ごもっていると、先生は私が提出していたプロフィールを見て、え!と声を上げた。

「誕生日、一日違いです!」
「あ…!…そうなんですか?」

ちょっと困惑して返答すると、先生は嬉しそうにおっしゃった。

「この付近に生まれた人って金運がいいらしいですよ!」
なんのこっちゃ。

なんのこっちゃではあるが、この一言に背中を押され、帰り道私は自分のために新しい色の口紅を購入し、夫へのお土産にリンツのチョコレートを少々奮発したのであった。

そしておそらく近いうちに、似合うと言われたティファニーブルーの何かしらと、似合うと言われた鮮やかな色味の柄物の何かしら、さらに似合うと言われたゴールドのキラキラした何かしらを購入してしまうのだろう。

それでもいいのだ。

だって私、金運がいいらしいので(なんだかんだ影響されている)



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