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エッセイ

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還暦デビューの小説家が、漫画家の娘たちとサイコパスの夫との日々を書き綴ります。 毎週金曜更新。
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#30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい

「チェリまほ」にはまった作家のひとりごと 第10話

まだ十話を見ていない方は、ネタバレしてるので、ご注意!チェリマホ、十話もすごくよかった。コロナ禍でストレスがたまる中、癒しを与えてくれるドラマに出会えたことは本当にラッキーだった。
黒沢君と安達君の「デートの練習」の微笑ましかったこと!メリーゴーランドに乗った二人の楽しそうなこと!
私はつくづく思った。至極当たり前のことだけど、「幸せ」って「どこで何をするか」じゃないんだなあ……。メリーゴーランド

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「チェリまほ」にはまった作家のひとりごと 第9話

チェリマホに心を掴まれる理由はいくつかあるが、まずその一つは黒沢君と安達君の恋が稀に見るピュアなものだということだろう。
「ピュア」と言っても、肉体関係がどうのこうのではない。
肉体関係がなくても全然ピュアでない関係もあれば、その逆もある。
つまり、私が言う「ピュア」というのは、「想いの純度」のことだ。
まじり物のなさ、余分なもののなさ、想いの純度が高いという意味でのピュアが、心を打つのだと思う。

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腐女子が世界を動かしている

腐女子が世界を動かしている

 腐女子とは「BL(ボーイズラブ)が好きな女性。男性同士の恋愛を扱った小説や漫画を好む女性」である。そして、年齢の高い腐女子のことを「貴腐人」と呼ぶらしい。その定義によれば、私は貴腐人である。
おっさんずラブにはまって、「沼」にどっぷりつかってしまった。今でもOL沼の住人で、二次創作を大量に書いてインスタにのせている。

https://www.instagram.com/kyrieasako/?

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『チェリまほ』にはまった作家のひとり言 第8話

私は毎日、来年出版予定の小説の改稿作業をしている。実は私、「改稿」が超苦手である。作品を書き終えた後は、もう一行も見たくなくなるのだ。
原稿と格闘する日々に、出逢ったのが『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』だった。
音楽であれ、ドラマであれ、何かにハマるというのは、とてもいいことだ。
それに触れている間だけでも、気分転換になる。
ただ、残念なことにこのドラマは全国放送ではない。だから、私

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