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エッセイ

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還暦デビューの小説家が、漫画家の娘たちとサイコパスの夫との日々を書き綴ります。 毎週金曜更新。
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2020年12月の記事一覧

「チェリまほ」にはまった作家のひとりごと 第10話

まだ十話を見ていない方は、ネタバレしてるので、ご注意!チェリマホ、十話もすごくよかった。コロナ禍でストレスがたまる中、癒しを与えてくれるドラマに出会えたことは本当にラッキーだった。
黒沢君と安達君の「デートの練習」の微笑ましかったこと!メリーゴーランドに乗った二人の楽しそうなこと!
私はつくづく思った。至極当たり前のことだけど、「幸せ」って「どこで何をするか」じゃないんだなあ……。メリーゴーランド

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「チェリまほ」にはまった作家のひとりごと 第9話

チェリマホに心を掴まれる理由はいくつかあるが、まずその一つは黒沢君と安達君の恋が稀に見るピュアなものだということだろう。
「ピュア」と言っても、肉体関係がどうのこうのではない。
肉体関係がなくても全然ピュアでない関係もあれば、その逆もある。
つまり、私が言う「ピュア」というのは、「想いの純度」のことだ。
まじり物のなさ、余分なもののなさ、想いの純度が高いという意味でのピュアが、心を打つのだと思う。

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私が経験したアカハラとセクハラ

  私は家庭の事情で、高校卒業してすぐには、大学に行けなかった。その無念の想いが、ずっと胸の中にあって「いつか必ず大学に入って思いっきり勉強する!」と思い続けていた。
その望みが叶ったのは四十六歳の時。結婚して子供が二人いる状況での大学入学だった。
学業と家事に追われ、朝は五時半か六時起きで、日曜も祭日もなく、クリスマスもお正月もなかった。授業はいつも最前列で受け、車の中では第二外国語のCDを聞き

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