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一度諦めた道に、いま戻ろう

こんばんは。39歳、子供4人、11年前に離婚して、それから一人で子供を育ててきました。離婚したあとに長女が腎臓の病気になり、一緒に病院に泊まる日もあり、思ったように働けない日々。本当にお金が足りなくて足りなくて、そのときまで本当に嫌だ、私には無理だ、怖い、と感じていた「飲み屋さん」という仕事をお金目的で31歳で始めることにしました。

私、本当に生きてきて自分の人生を振り返って思うんですけど、人って自分自身のことを本当にあんまりわかっていない、と思うのです。

なぜかというと、あんなに嫌で嫌でたまらなかった夜のお仕事に就き、最初は見様見真似で接客し、お酒もほとんど飲んだことがなかったのでお酒の作り方も教えて頂き、ただただ一生懸命お仕事をしました。

最初に私がしたことは、笑顔でお客様とお話すること。そして、その日一日お仕事が終わったあとに、自分が座ったお席の場所、お客様の名前(あだ名)、何名でどこから来ていたなどをノートにまとめて、毎日毎日それを最初から見返すこと、そして連絡先を教えてくださったお客様とはメールを続ける、ということでした。

本当に、私がしたこと、と言ったらそれくらい。それを繰り返し、指名の数はどんどん増え、それに伴い時給も上がり、最初2,000円だった時給は最終的に5,500円まで上がりました。2年経つか経たないかの頃には、40名ほどいたキャストの中でトップの立場にたち、役職手当というものもつき、その手当だけでも普通のアルバイトで稼げる金額をいただくことができるようになりました。

こんな順調なことって、ある?

私は運が良かったんだなとも思いました。でも本当にやってみるとこのお仕事が楽しくて楽しくて、たまりませんでした。でも順調な日々っていうのは本当に続かないんですよね。5年目のある日、私はそのお店をやめました。そして、今働いているお店の社長の元で今度は働かせていただくことになったのですが、いままでの私の仕事を知っていた社長だからきっと、少し期待もしてくださってたことだと思います。でも、私はこの3年、全然恩返しできませんでした。

年齢もどんどん高くなり、今のお店は可愛いきれいな若い子がたくさん居て、レベルが高いお店とも言われたりしていました。そんな中で、一番年上のワタシ。

自信もなくなり、前居たお店より今のお店のほうが金額的にも高いため、いままで知り合った方を呼ぶこともほとんどできず。指名の数も減り、このお店でお客様を掴むことすら難しい、できない、と感じるようになってしまいました。

お店の雰囲気が違うから、自分がいままでしてきた接客ができない。それも深く悩んだところ…。あんなに楽しくて結果を出すことができて、もっともっと頑張りたいと思っていた気持ちはどんどんなくなっていき、とうとう休みたい、やめたいなぁ…そんな気持ちが胸の中で沸き起こるようになってきました。でも、「やめます」とは言わない私。言えない私。

コロナになり、いつでもやめようと思えば辞めることだってできたはずなのに。こんなに夜仕事をせずに家にいることが幸せだと感じる日々がやってきて、もう夜の仕事は諦めよう、もうやめよう、と何度となく思ってきたのに。

なのに、お店から「出勤できますか?」とLINEを頂いて、「できますよ」と答える私が居て、いざ出勤してみたら、「楽しい!なんか、落ち着く。まだ働きたい」そんな気持ちに戻ったのです。

夜の仕事をやめたくて、自分で仕事をしたり、バイトをしたりしました。こうやって働いてるからそれで十分。夜の仕事に行かなくても、ちゃんと働いてる。もう自信も持てないならあの仕事に戻らなくてもいいよ、って自分に何回も何回も言い聞かしてきてたはずなのに、心のどこかで、あの時に私を雇ってくれたいまの社長にまだなにも返せてないという悔しい気持ちと、このお店に来て、なんの結果も出せれてないという悔しい気持ちが心の中でなくならなくて私に訴えかけてくるのです。

どんだけ他の仕事で結果を出せばいいと思っても、それではきっと私自身の心は納得いくことはないのでしょう。

自分の本当の心の声に耳を傾ける。

いままで私は聞こえないふりをし続けてきました。自分が傷つくのが怖かったし、この歳でキャバクラで働いていることをお客様にバカにされるのも怖かった…

でもよく考えたら、そんなの気にしなかったらいいんですよね。

結果を出せばいいわけだし、自分が一生懸命やればいいだけのこと。

でもその一生懸命っていうところが失くなっていたから、結果も出ない、自信も持てない、行動もできない、お金も稼げない、自信が失くなる、結果が出なくなる、夜のお仕事をやめたくなる、っていう負のループに長い長い時間、はまってしまっていた。というだけのことだったんですよね。

結局、一生懸命さを感じれるくらいの行動をしてなかった自分が招いていたものが、夜の仕事に対する恐怖心や、結果の未達成、やめたいという気持ち。

そして、一生懸命さを感じれるくらいの行動をしている今の自分が得たものは、もう一度夜のお仕事で結果を出したいという気持ちや、楽しいと感じる気持ち、やりがい、そして、やめようと思う気持ちを諦めるという気持ちでした。

心が苦しいときは、本当の自分の声を聞いてあげれてないときで、本当の自分の声を聞いてあげることができて、きちんとそこに対して一生懸命向き合い行動すると、心がスッと軽くなりました。あ、私がまだするべきことはこれだったんだ。ってそんなことを感じられるようにもなりました。

いま、毎日営業メールというと聞こえが悪いですが、お客様と連絡をとったり、色んなお話をしたりしています。そして、ゴルフも打ちっぱなしにできるだけ毎日行くことを目標に動いています。

そしたら、元気出るという言葉や、LINEありがとうという言葉、いままで私がLINEのタイムラインにあげてきた投稿に対して、「あれで元気をもらってきたから、今度はお返ししていくね」という言葉をいただくようになり、いま自分が生きてる実感や、いままでしてきたこと、いましていることに対して、何かしら意味があるんだ、とまた感じることができるようになりました。

私は以前働いていたお店を、日本で有名にする、と思っていました。その頃に始めたあるブログは、キャバクラカテゴリで1位をとりました。それは私がやめた今でも他の子達が続けてくれていて、いまでも1位をキープしています。

こんなふうに仕事をしていくことが、楽しかった。

今のお店にきて、正直以前のようにチーフという立場での仕事じゃなくなり、楽しくなくなっていました。でも、今はいまで私にできることがきっとまだあると思うから、あと長くても4〜5年くらいかな?社長にそろそろやめてくださいよ〜笑って言われるまで、今しかもうできないであろうこのお仕事を一生懸命すると決めました。

夜のお仕事を続ける道。

私が一度諦めた道です。でも、やっぱりこの道に戻されるし、この道に心が戻ろうとするんですね。

まだ、ここですることがあるよ、と言われているようです。

私の力なんて微力だけど、でもそれでも1人の人でも良いから笑ってくれたり、元気になってくれたり、その方の人生に少しでもプラスに関わることができるなら、心から嬉しいと感じます。

諦めるのは、もうちょっと先ですね。

辞めるのを諦めたいまの私は、前より生き生きとして、しっかり前を向いて、たとえ今出勤できずお金を稼ぐことが全然できなくとも、でも心はとても明るく楽しくこれから先を考えることができています。

私が今したいこと。それは、「一生懸命になること」

一生懸命って、良いもんですね。

きっと、結果がそのうちついてくると信じています。

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