見出し画像

アラサーになってから人生の行き止まり感が強い。

高校の頃から親の老後のことを考えてうつになったりと、未来に矢鱈とネガティブなことを考えがちな僕だったが、それでもまだ自分の人生には希望があると思っていた。

大学生の頃は四年間のモラトリアム期間で自分は特別な何かになれると、根拠のない自信に溢れていた。

でも実際、何も成し遂げられずに大学を卒業し、何の面白みもない仕事に就き、特別になりたいと藻掻いていたかつての自分を燻ぶらせながら、日々を過ごしている。

まぁ、人生なんてこんなもんだよな。この世に存在する殆どの人間は特別になれない。皆誰かの下位互換で、それでも社会に埋没して生きているんだ。

20代前半くらいまでは、社会の荒波に揉まれつつも、まだ自分は若い。こっからなんとでもなるという意識があった。

それがアラサーになってから、急激に色を失った気がした。一つ歳を重ねる度に老いと現実が伸し掛かる。着実に三十路へのカウントダウンを刻んで今は28歳。

社会という枠組みのなかでは“おっさん”というにはまだちょっと早いが、いつまでも若者、新人気取り出来るような歳でもない。

僕ぐらいの年代の社会人、何を目標に生きているんだろう。何のために生きているんだろう。ここが人生の行き止まりなんじゃないか?

そんなことを考えてしまう。

平日は大体仕事してるだけで終わる。
土日も家事するか酒のんで寝てるか仕事してるかで終わる。
好きでもなければ楽しくもないことを、毎日数字のプレッシャーを感じながらこなす。
昇進にも興味がなく、会社に対する忠誠心もない。
成績トップクラスの社員を見ても、自分とは違う世界の住人だなぁ~と感じるだけで、そうなりたいとは思えない。
ただ只管詰められない程度に数字を工面し、取引先にも上司にも気を遣ってペコペコして、理不尽なことを言われても飲み込んで、嫌な仕事を押し付けられても仕事である以上文句もいえない。仕事に対するプライドもなく、感情を殺して仕事する。

お金に執着があれば、数字をあげてボーナス沢山もらうぞ! とか、出世欲があれば兎に角社内政治に粉骨砕身したりするだろうが、そういうのにも興味がない。

毎日「数年後この会社にいるのだろうか?」と考える。
正直、いたくはない。辞められるなら辞めたい。
でも辞めたところでどうする?
結局お前はどこにいっても文句を言うんじゃないか?

仕事に対するやる気はないが、だからといって転職する程辛いかと言われるとそうでもない。

前職はそれこそ自殺者が出るレベルのドブラックだったので、それに比べれば今の職場はかなり平和だ。突然椅子を蹴り倒されたり、深夜まで何時間も怒鳴られることもない。成績が悪くて罰ゲームに髪をバリカンで剃られることもないし、普通に仕事をこなせば終電前に帰れる。たまに「死ね」だの「殺すぞ」だの言われても、殺意がないから怖くもない。
前職だったら一日に何回殺すぞって言われるかな、と数え始めたら途中で数えるのも面倒になるレベルだった。

社会人なので当然だが、僕にとっての“生活”とは、=で“仕事”だ。
でも仕事の中でどうしたいみたいな目標がないから、無聊な日々になっている。
一念発起して転職するか~と考えても、一回既に転職してこれだし、28歳での転職に恐怖心がある。そもそも僕は、転職活動で活かせるようなスキルを持っているのか? 僕が出来ることなんて、結局誰でも出来る、代替がきくようなものでしかなくないか? 転職して今より辛い環境になったらどうするんだ?

自分の人生が行き止まりだと感じている癖に、それを打開しようとする度胸もない。

もしも仕事以外で自分の人生をかけられる目的があれば違ったのかもしれない。
それは趣味でも夢でもいい。
アニメでもゲームでもアイドルでもVtuberでも、自分の人生に意味を与えてくれる、信仰の対象があればよかったのかもしれない。
小説家でも漫画家でもミュージシャンでも俳優でも、自分の人生をかけられるなら夢を追うのも良いだろう。
仕事はあくまで生活費を稼ぐ手段と割り切れる。

でも僕にはそれすらない。
何もないんですよ。

だからこうしてnoteを書いている。
自分の考えを掘り下げていけば、自身のアイデンティティを見つけられる気がするから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?