きょうか

理学療法士。ヒトとして、どう身体と自然と向き合っていくのか、考えていく場を提供していき…

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理学療法士。ヒトとして、どう身体と自然と向き合っていくのか、考えていく場を提供していきたいと思います。少しでも誰かの役に立つような情報を配信していきます。https://www.paralog.at/

最近の記事

基礎代謝から考える『冷え性』

夏でも冬でも、気になる手足の冷え。なんとなく女性に多いイメージですが、最近では、男女問わず手足が冷える方が多い気がします。 今日はそんな冷え性について、『基礎代謝』という視点から解決の糸口を探して行きたいと思います! そもそも基礎代謝とは? 基礎代謝とは、人間が安静状態で生きるために必要な、1日あたりの最小エネルギー量、あるいは最小熱量のことを指しており、通常Kcalで表現されます。 この基礎代謝でいうところの、人間の生命活動に必要なエネルギーとは、炭水化物や脂肪、タ

    • ”正しい”歩き方とは?①

      よく踵から踏み込んで、最後にしっかりと蹴りだすのが良い歩き方だと言いますよね。 しかし、その歩き方は、観察したらそうやって歩いてる人が多いよね?って感じで定着した考え方で、医学とは全く関係ありません。 医学的に ”正しい” 歩き方とは、踵をから踏み込まず、蹴り出さない歩き方です!つまり、皆さんが思っているのとは、真逆の歩き方になります。 なんで?って感じですよね。他にも、重心の置く位置などもあるのですが、それぞれにきちんと理由がありますので、一つずつ解説していきたいと思

      • 頭蓋骨と側弯の関係性(Repot)

        高校の時に「側弯症」と診断され、背骨が曲がってしまうのは仕方がないと諦めていた。 今回は、そんな方の施術を例に、私なりの解決方法を探っていきたいと思います。 そもそも側弯症とは、先天性と後天性に分けられるのですが、後天性については医学的にほぼ原因はわかっていません。後天性の場合は、学校での健康診断で発見されるまで、自覚症状がない方も多くいます。 側弯症と座り方の関係性いまだに原因がはっきりとわからない側弯症ですが、ここで私の知見を述べたいと思います。 以前の記事で仙腸

        • 筋トレをしても姿勢は良くならない?

          私は背中が丸まってて…、姿勢が悪いから…、それが原因で腰が痛いんだから、腹筋や背筋をつけようと筋トレしてます!という言葉をよく聞きます。 しかし、姿勢をよくする為にやっている筋トレで、姿勢を悪くしているとしたら? そもそも、なぜ姿勢が悪くなってしまうのかを考えると、筋トレは必要ないとわかると思います。 なぜ背骨はカーブしているのか? 上の図は、人の背骨にみられる自然なカーブです。一般的に”姿勢が悪い”というのは、下の図のように、前方へのカーブがなくなり、バランスをとる

        基礎代謝から考える『冷え性』

          ばね指と肝臓の関係性(Report)

          指が使うたびに痛むというのは、生活するときにすごい不便ですよね…。 これは、ばね指だけに言えることではありませんが、ばね指だから手の所だけ、膝が痛いから膝回りだけマッサージや電気を流しても絶対に良くなりません! 今日は、そんな指の痛みについて、実際に私が担当した患者の実例を通して原因と治療法について考えてみたいと思います。 そもそも”ばね指”とは? ばね指とは、指を動かすための腱が腫れて、狭くなった腱鞘のトンネル内をうまく通れずに、カクンカクンとばねのような動きをした

          ばね指と肝臓の関係性(Report)

          踵の”ガサガサ”は身体を硬くする②

          前回から引き続き、踵(皮膚)をガサガサにしてしまう原因と、ケアの方法について書いていきたいと思います。 まず、前回の復習も兼ねて、踵がガサガサになってしまうのは、角質層の水分保有量に左右されます。 そして、角質層の水分保有量は、角質への水のイン/アウトのバランスで決定します。 角質に入る水分は、血管内の血液中の水分が「真皮」→「表皮」→「角質」の順に入ったものです。そして、角質から出る水分とは、角質表面から空気中に蒸発する水分のことになります。 このバランスが正常であ

          踵の”ガサガサ”は身体を硬くする②

          踵の“ガサガサ”は身体を硬くする①

          踵のガサガサって、見た目も悪いし、靴下を履く時とかにも気になりますよね。 だいたい対処法としては、角質を削るヤスリを使ったり、クリームを塗ったり、保湿する靴下を履いたりすることが多いのではないでしょうか? しかし、気づくとまたガサガサになっている…。 そんなしつこい踵のガサガサですが、皮膚の基本的な構造や、生理学的な視点からケアをすると意外と簡単に良くなります。高い保湿クリームも、特別な商品もいりません。 今回は最初に、そんな「踵のガサガサ」の原因とケアについてお話し

          踵の“ガサガサ”は身体を硬くする①

          腰痛の原因を探る“仙腸関節”

          前回はレントゲン検査の結果と、腰痛との関係性を述べましたが、結局の原因については触れられなかったので、今回は腰痛の原因について探っていきたいと思います。 腰痛の原因といっても、腰痛の原因を引き起こす可能性のあるものは多岐に渡り、そんなに簡単に言い切れるものではありません。 現在、主流となっている西洋医学は、「因果論」によって切れ味の鋭い「結果と原因」の関係性を提唱します。この方法は、今まで謎に包まれたいた自然現象を明快に解き明かし、現在の生活にも大きな恩恵をもたらしました

          腰痛の原因を探る“仙腸関節”

          腰痛はレントゲンでわかるのか?

          腰痛で整形外科クリニックなどに行くと、必ずといってもいい確率で撮るのが「レントゲン」です。 そして、「少し神経の通る管が狭くなっている」だったり、「少し椎間板が狭くなっている」といった具合で、脊柱管狭窄症などの診断名がつき、お薬を処方されるのが多いのではないでしょうか? しかし、本当にそれで腰痛の原因がわかるのでしょうか? …私は難しいと考えます。 なぜかというと、痛みのない、健康な人でも椎間板の異常(変性)などは7割近い数で発見されるからです。 痛みのない人でも多

          腰痛はレントゲンでわかるのか?