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高校1年生の化学基礎のペース配分について真剣に考えてみた

今年度、久しぶりに高校1年生の化学基礎を担当しています。

新カリキュラムになったので、教科書も刷新されました。

今までであれば、なんとなく理科準備室においてあった教科書を何冊か自宅その他自分がよくいる場所に置いておいて、なんとなく気が向いた時に教材研究をしていたりもしたのですが、新課程だとそうもいきません。

先日は自費で新課程の教科書を何冊か購入させていただきました。

見比べているうちに面白くなってしまったのです。

もちろん、各社今までの特徴も引きずりながら、でも新課程向けに変えてきていることもあって、もっとじっくり見比べたいな→でも立ち読みは申し訳ないな→ええい、買ってしまえ。ということで購入に至りました。

とはいえ、教える内容そのものに大きな差はないので、あとは定期考査を絡めながらの年間の授業ペースと生徒につけさせたい実力との兼ね合いから上手に授業デザインをしていくだけなのですが‥

計画を作成していて少し難儀なことに気づいてしまったのです。

以前もツイートさせていただいたのですが‥

私の過去の勤務校にもありましたし、現任校もかつてはそうだったのですが、夏休み前までにmol計算に入らず(入れず)に2学期から計算に入っている学校が一定数あるのは知っています。

その一方で、知識重視の化学結合だけでなく、少しでもmol計算に入った上で夏休みを迎えたい(夏休み中に宿題その他で定着させたい)学校もあることも知っています。

最近、現任校は後者になりつつあります。

問題は、内容の量と定期テストのタイミング。

1つ前に勤務していた私学は、前後期制で定期考査が年間4回しかなかったので、最初の前期中間考査まで(6月上旬)で化学結合を押し込むのがちょうどよかったことに、今更ながら気づいてしまいました。

過去の指導計画、指導記録を見ても(よく記録していたもんだ‥)絶妙に入っていた形跡が残っていました。

ところが、現任校は昔ながらの古き良き3学期制の年間5回の定期考査。

5月中旬~5月下旬に行われる定期考査でそこまで押し込んでしまう方ってどれくらいいらっしゃるのでしょうか。

もちろん、超上位校なんかは対応できそうな気もします。

今日、化学基礎の新課程の傍用問題集の問題数を数えたら、実際問題数の1/5は化学結合までで占められているので、問題数の観点から言えば、そこまで押し込んでしまうのもある意味では正解なような気もしています。

悩ましいですが、目の前の生徒の状況に合わせて無理はさせずに、でもキリのいいところまでできる限り進めていきたいと思っている今日このごろです。

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