教職研修オンライン(教育開発研究所)

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教育専門出版社の教育開発研究所のWebマガジンです。『教職研修』の大人気連載やWeb限定の新連載をPCやスマホでお楽しみいただけます。フォローしていただくと投稿通知が届きます! https://www.kyouiku-kaihatu.co.jp/

マガジン

  • とある職員室の「ああでもないこうでもない」日々

    どこにでもある一般的な公立小学校の職員室で、先生方が「ああでもないこうでもない」と話し合い、ちょっと試してみて、少しずつ学校の雰囲気がよくなっていく。みんなとつくっていく公立小学校の日々をお届けします。

  • 学校づくりのスパイス~異分野の知に学べ~

    学校のリーダーシップ開発に20年以上携わってきた武井敦史氏が、学校の「当たり前」を疑ってみる手立てとなる本を毎回一冊取り上げ、そこに含まれる考え方から現代の学校づくりへのヒントを読み解きます。取り上げる本は4コマ漫画や絵本からノンフィクション・哲学・生物・建築等々に至るまでできるだけ幅広く、読者も手に取りやすいよう比較的最近の本を選ぶよう心がけています。スクールリーダーの仕事を、もっと創造的でワクワク感のあるものに!

  • オススメ図書のご案内

    教育開発研究所刊行の最新書籍の著者インタビューや、内容の一部をご紹介します!

  • 木村泰子の みんなに伝えたい「ことば」

    『教職研修』人気連載のバックナンバーがオンラインに! 2018年度から続く木村泰子先生の連載「みんなに伝えたい『ことば』」。 いつ読んでも色あせない「ことば」を、毎月初旬に更新予定です!

  • 学校管理職GIGA教室

    誰にも聞けないことからすぐ使える便利ワザまで――学校管理職が知っておきたい校務で使えるICTやクラウドの使い方・基本知識を紹介! 毎月下旬に更新予定です。

最近の記事

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【対談】子どもたちも、大人たちも、みんなが互いを尊重し、信頼し合える学校へ

元北海道小樽市公立中学校長 森万喜子 学校法人湘南学園学園長 住田昌治 ▽学校はウェルビーイングな場になっているか 森 学校は不登校児童・生徒が過去最多、精神疾患で倒れる教師も過去最多……。 住田 毎年、上がり続けています。 森 つまり学校がウェルビーイングな場になっていないってことだよね。 住田 表では「学校をウェルビーイングに!」と叫ばれていますけど、実際には現場は火の車です。学校から、子どもも教師もいなくなっている。そしてますます疲弊していくという悪循環となっていま

    • 第6回 夏休み明け、「ここならいてもいいかな」と思える学校とは

      1.学校に行きたくなーい!夏休みが明けてしまいましたね……。 私の所属する横浜市では、8月の最終週から学校が再開されるので、子どもたちが学校に戻ってきてから約3週間が経ちました。真夏のような暑さが続くなか、効きがあまりよくない空調のもとで、子どもたちと楽しく過ごしています。 第6回の今回は、夏休みのことを少し思い出してみようと思います(「今さら」なんて言わずに、どうかお読みください)。 今年度、本校は、7月20日~8月26日まで1ヵ月以上の夏季休業期間がありました。 もち

      • #74 大切な「かもしれない」|学校づくりのスパイス(武井敦史)

         今回はヨシタケシンスケ氏の『欲が出ました』(新潮社、2020年)を手がかりに、「観察」という知の働きについて考えてみようと思います。  絵本作家として日本の学校関係者ならまず知らない人はいないであろう氏ですが、この本はいわゆる絵本ではなく、スケッチと解説つきのエッセイになっていて、氏の発想の背景にも楽しく迫っていけるところが持ち味です。 学校と欲望のビミョーな関係 本書の冒頭にまず登場するのが、「納得欲」という衝動です。  「『考える』とは納得欲の強い人が自らを慰める

        • 『新訂第5版 図解・表解教育法規―“確かにわかる”法規・制度の総合テキスト』

          「六法」で条文を読んで本当に理解できますか? 教育法制の全体像から法令の解釈まで、図と表でイメージしながら楽しく確実に学べる! ★第4期教育振興基本計画、こども基本法とこども大綱、改正教育公務員特例法による新たな研修制度、個人情報保護法の改正、学校教育の情報化、生徒指導提要の改訂、その他最新の教育法制、行政調査等に基づき大幅改訂。教育法規・制度のポイントを図と表で明示し、丁寧に解説。 ★学校管理職選考・教員採用試験で出題頻度の高い重要項目を網羅。初めて教育法規を勉強する人

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        【対談】子どもたちも、大人たちも、みんなが互いを尊重し、信頼し合える学校へ

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        • とある職員室の「ああでもないこうでもない」日々
          6本
        • 学校づくりのスパイス~異分野の知に学べ~
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        • オススメ図書のご案内
          37本
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        • 学校管理職GIGA教室
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        • 校長の挑戦
          12本

        記事

          「プロやから謝る」

           保護者とのトラブルはほとんどなく現役時代を過ごしました。  それは、この言葉のおかげです。  私が20代の頃、同学年のベテランの先生が保護者からの苦情で校長室に呼ばれました。  その子どもはいつも暴れていましたが、その先生は誠心誠意その子に寄り添っていらっしゃいました。  ところが校長室から戻って来た先生は「謝ってきた」と言われたのです。  経験のない私は納得できずに、「こんなにその子に寄り添っている先生がどうして謝るのか」と聞いたのです。  すると、「自分のしているこ

          第6回 クラウド活用で教員同士がさらにつながる!

          ● 「夏の思い出」  前回の記事は夏休みの初め頃を想定して書きました。今回は夏休みの終わり頃になるでしょうか。本当に時間が経つのはあっという間ですね。  例年以上に暑い日が続いていますが、みなさんは素敵な「夏の思い出」はできましたか。  「夏の思い出」の1つになればと思い、前回、Google ClassroomやMicrosoft Teamsなどの学習支援ソフトを校務で活用する方法を紹介しました。いかがでしょうか。この休みの間に挑戦し、活用できたでしょうか。  「あ、

          第6回 クラウド活用で教員同士がさらにつながる!

          第5回 職員会議、どうしていますか?(2)――勤務時間内にざっくばらんに話せる場へ

          今回は、前回に引き続き、日本全国のほとんどの学校で行われているであろう職員会議について、お話したいと思います。 1.職員会議、ワクワクしますか?前回は、現任校で3校目の私が、これまでにどのような職員会議を経験し、どのようなモヤモヤを感じてきたのか、そしてそれらを踏まえたうえで、どのような職員会議を目指していきたいのかということについてお話ししました。 さて、みなさんは、「今日の放課後、職員会議があるよー」と言われると、ワクワクしますか? (そもそも職員会議以前に、「職員

          第5回 職員会議、どうしていますか?(2)――勤務時間内にざっくばらんに話せる場へ

          #73 教師の専門性をどうとらえるか?|学校づくりのスパイス(武井敦史)

           今回は猪谷千香氏による『小さなまちの奇跡の図書館』(筑摩書房、2023年)を手がかりに、教員の専門性について考えてみたいと思います。この本は、さびれつつあった鹿児島県指宿市の市立図書館が、指定管理者制度の導入により地元の女性たちが組織するNPO法人「そらまめの会」の手にゆだねられ、図書館界のあこがれであるライブラリー・オブ・ザイヤー(LoY)をはじめ、幾多の賞を受賞(2021年)するまでに成長した軌跡を記した本です。 プロか素人か? LoYの最終選考動画がネット上で公開さ

          #73 教師の専門性をどうとらえるか?|学校づくりのスパイス(武井敦史)

          「『子どもが育つ』学校に」

           想定外の危機に遭遇して露出したのは、主体的に学ぶ力がついていない子どもの姿です。  これは個々の子どもの問題ではなく、これまで「教える」行為を磨いて子どもを育てることに一生懸命努めてきた教師側の問題です。  子どもを学びの主語にと言いながら、「子どもを育てる」行為から脱却できていなかったのです。 「子どもを育てる」の主語は教師です。 「子どもを主語にした学びの保障」に本当に必要なのは、「子どもが育つ」学校づくりなのです。 教師の行為の結果はすべて目の前の子どもの事実にあ

          第5回 夏休みだからこそ挑戦しよう!

          ● 夏休みもクラウド活用⁉  みなさんがこの記事を読まれるころ、多くの学校では夏休みが始まっているのではないでしょうか。  1学期の振り返り、2学期の準備、研修など、これまで取り組めなかったことに時間を割けているはずです。  一方で、全教職員が揃う機会は少なくなるかもしれません。そんなとき、管理職として全教職員への連絡はどうされてますか。  普段なら職員朝礼などで大事なことを伝達できますが、夏休みだとそうもいきませんよね……。  では、どうすれば……実はこんな場面で

          第5回 夏休みだからこそ挑戦しよう!

          『いじめ・不登校「先生、その対応間違ってます!」――保護者とつくる“こどもまんなか”の学校9つの秘訣』

          いじめ重大事態調査委員長経験44件の臨床家である著者は、本書執筆の思いをこう語ります。 「一言で述べると、『いじめや不登校への対応が変だよ。学校・保護者が手を取り合って正していきましょうよ』ということになります。この流れをこのまま放置したら、学校教育だけでなく日本社会全体に多大な悪影響を与える」。 いじめ・不登校を解決に導く最大のポイントは学校と保護者との関係づくりです。本書では保護者との連携・協働を実現する9つの秘訣を具体例をあげ提案していきます。 目指すものは、「保護

          『いじめ・不登校「先生、その対応間違ってます!」――保護者とつくる“こどもまんなか”の学校9つの秘訣』

          第4回 「職員会議」、どうしてますか?

          「職員会議」 この言葉は、学校に勤めている方はもちろん、多くの方がご存じではないでしょうか。 私は小学生の頃、「〇〇先生、今日の放課後は職員会議だから遊びに来れないって言ってたよ」みたいな会話を友だちとしていた記憶があります。 今、思えば、放課後遊んでくれた担任の先生、めちゃくちゃいい先生だったなぁ(笑)。 このように、学校の職員たちが集まって行う職員会議というものがあるということは、多くの方がご存じですが、その内実がどのようなものかはあまり知られていないと思います。 実

          第4回 「職員会議」、どうしてますか?

          教育改革の流れをマップで「見える化」&シートで「スピード理解」する!――『マップ&シートで速攻理解!最新の教育改革2024-2025』

           学校経営・運営を担う管理職やミドルリーダーは、中央教育審議会答申や文部科学省通知などの教育行政資料をとおして、教育界の動向を収集・把握していくことが不可欠です。  しかし、教育行政資料のほとんどはページ数が多い大部のものであったり、記述内容も抽象的であったりします。さらに、多忙をきわめる管理職・ミドルリーダー・指導主事にとって、「読む時間がない」「内容を把握しなければならないが読みにくい」「読まない」ものとなっているかもしれません。  そこで本書は、答申や通知などの教

          教育改革の流れをマップで「見える化」&シートで「スピード理解」する!――『マップ&シートで速攻理解!最新の教育改革2024-2025』

          #72「空想」は足りているか?|学校づくりのスパイス(武井敦史)

           今回は「空想」と学校の「経営」のつながりについて考えてみたいと思います。取り上げるのは建築家の小堀哲夫氏による『建築家のアタマのなか』(幻冬舎、2023年)。随所にスケッチがちりばめられ、視覚的にも建築家の思考に迫れるよう工夫された本です。 「空想」と建築 「建築家」というと「建物の設計をする人」と思う人が、筆者も含め、ほとんどではないでしょうか。けれども小堀氏はそうは考えません。氏は「一本の大きな木があり、そこに話す人がいて、聞く人がいれば、それが学校である」というアメ

          #72「空想」は足りているか?|学校づくりのスパイス(武井敦史)

          「学びの保障」って?

           「学びの保障」とは、年間授業時数をこなし、教科書を教え込み、指導計画どおりに進度を確保することでしょうか。  これらの営みを学びと言うなら、数年後にAIに仕事をとられても仕方がないでしょう。オンラインで全国の先生方と対話をするなかで気になっていることです。  「やっと学校に行けたのに、友だちとしゃべれないし遊ぶ暇もなく勉強ばかりで楽しくないから行きたくない」という子どもの声は、気がゆるんでいるからですか。さぼり癖がついてがんばっていないのでしょうか。  そもそも「学び

          第4回 クラウドをさらに活用しよう!

          ● 職場での飲み会も復活!?  職場の歓迎会や学校行事の打ち上げなど、たくさんの方が参加するイベントや飲み会も増えてきた(復活してきた)ところでしょうか。  みなさんは、飲み会で話が盛り上がり、「なるほど!」「それいいね!」となったことを後で思い出せない経験ってありませんか?    これは私にとっては「あるある」なんですが、そんな苦い経験を経て、私はよいことを聞いたり閃いたりしたら、すぐにメモをするようにしています。そうすると後でメモを見て、話の内容を思い出すことができ

          第4回 クラウドをさらに活用しよう!