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木村泰子の みんなに伝えたい「ことば」

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『教職研修』人気連載のバックナンバーがオンラインに! 2018年度から続く木村泰子先生の連載「みんなに伝えたい『ことば』」。 いつ読んでも色あせない「ことば」を、毎月初旬に更新予… もっと読む
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記事一覧

「熱心な無理解者」になっていないか

「『みんなの学校』をつくる校長研修会」(※)では、全国から集まった30人の先生たちと小国喜…

他者を批判している間は弱者は守れません

「先生が子どもをいじめるのはわかっていたけど、先生同士もいじめるって知って驚いた」。 「…

「すべての子どもに必要なこと」を

 今年の夏(※)にはさまざまな先生たちと学ぶ機会をいただきました。  そんななかで、とて…

「みんなの総意を」より大切なこと

 想定外を生き抜く力をつけなくてはならない学校現場です。いつ何が起きるかわからない社会を…

校長の「責任」はたった一つ

 管理職研修でのことです。 「校長の責任は何と考えておられますか?」と問うと、一瞬空気が…

学校の「空気」をつくる

「みんなの学校」に飛び交っていた言葉は「空気をつくろう」でした。  開校時の始業式で当番…

「だいじょうぶ?」の一言を

 川崎市の事件(※1)から学校が変わるべきは何なのでしょう。  見守りの強化でしょうか。どれだけ大人が見守っても防ぎようのない痛ましい事件です。守ることは当然ですが、これ以上犯罪者を生まない学校教育を問い直す必要があるのではないでしょうか。  この数年、学校に居場所のない子どもが増えています。行けない自分を責め、家からも出なくなり孤立してしまっている子どもが全国にどれほどいるか──―とても残念な状況です。  前号で紹介した高校2年生になったセイシロウが、東大のシン

「通常」というくくりが排除を生んでいる

 2019年の3月24日、東京大学バリアフリー教育開発研究センター主催のシンポジウム「インクル…

何を教えるかではなく、何を学ぶか

 独立行政法人教職員支援機構(NITS)調査研究プロジェクト成果報告会で耳にした言葉です…

正解のない問いを問い続ける

 学校は、正解のない問いを問い続ける学びの場です。  予測困難な社会を生き抜く力は、「今…

「他人事」から「自分事」へ

 校長先生方、小4の女の子の命が失われた事件をどう自分事として捉えていらっしゃいますか。…

働き方改革の前に学び方改革を

 教員の仕事がスリムになるためには、すべての子どもが育ち合う事実をつくることです。  勤…

自分から、自分らしく、自分の言葉で語る 

 校長の責任は、自校のすべての子どもが安心して学び合う事実をつくることです。  私は、子…

大人ってどうして変われないの

「発達障害」という診断を持っている一人の卒業生の言葉です。 彼は特別支援学校を選びました。 大阪で開かれた「みんなの学校」をつくるためのワークショップに、中学生になった彼が来ました。 私を見つけるなり走ってきて、突然「大人ってどうして変われないの!」と質問しました。 「担任から髪をくくるのをやめなさい(彼はいつも前髪をくくっています)。やめないのならせめてゴムは黒にしなさい(彼はピンクが大好きです)と言われた。理由は運動会に多くの人が来るから、男の子がピンクのゴムで髪をく