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「学びの保障」って?

 「学びの保障」とは、年間授業時数をこなし、教科書を教え込み、指導計画どおりに進度を確保することでしょうか。

 これらの営みを学びと言うなら、数年後にAIに仕事をとられても仕方がないでしょう。オンラインで全国の先生方と対話をするなかで気になっていることです。

 「やっと学校に行けたのに、友だちとしゃべれないし遊ぶ暇もなく勉強ばかりで楽しくないから行きたくない」という子どもの声は、気がゆるんでいるからですか。さぼり癖がついてがんばっていないのでしょうか。

 そもそも「学び」とは何でしょう。今だからこそ、「すべての子どもに必要な学びとは何か」を全教職員で問い直したいです。

 教員が個々別々に行動していると、保護者間の不信や教職員間の分断が生じかねません。リーダーが「すべての子どもに必要な学びとは何か」について対話する時間をほかの業務よりも優先させて存分につくり出し、チーム力を向上させてください。

 ボトムアップで生み出した「学び」の概念は、全教職員が納得し共有できます。そのチーム力がどんな危機をも乗り越える「信頼」のベースになるでしょう。

次回は8月1日(木)公開予定です。

初出:『教職研修』2020年9月号。一部文面を変更のうえ、掲載しています。


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