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【知的障害を持つ兄の学校での文化祭】兄の周りには沢山の支援者がいたと感じたお話

中学生・高校生の青春の1つである、文化祭。

私も中高時代の文化祭はとても楽しく、青春の1つです。

そんな文化祭を体験する前、小学生の頃兄の文化祭によく参加していました。

そんな兄の文化祭について今回は書いていきたいと思います。


文化祭の楽しみ


兄の通っていた高校は、特別支援学校という障害者が通う学校で障害レベルも様々な学生が通っているところでした。


兄は陶芸の部活に入っていて、文化祭ではお皿を売ったりするところでした。

兄が積極的に陶芸部に入ったわけではないと思います。

手先が器用みたいなところもあり、母と先生が考えて決めたのだと思っています。

文化祭では私は陶芸の部活のお部屋で、小物入れを作るのが好きでよく遊んでいました。


もう1つの楽しみは、クッキーを作ること。

料理部がクッキー作りを体験できるスペースを行なっていたので、そこに参加して楽しんでいました。

なんであれこれ楽しめたかというと、文化祭の日は兄は学校に通っていることで私は母と2人で楽しく回れることができたのだと思います。


主演


文化祭では、先ほど話した以外の部活も多くの出し物をしていました。

その文化祭の中の大きな1つのイベントが、劇でした。

小学生でいう、学芸会みたいな感じです。

このためにたくさん練習し、親御さんや見にきてくれている人に向けて発表するというものでした。


兄が何年生の時かわかりませんが、1度劇で主演になっていたことを思い出しました。

私の記憶が正しければ、アラジンの劇で主役をやっていたと思います。

これも別に、兄が率先して前に出て主演をやりたいと言ったとは考えられません。

先生たちが役割を決める中で、なぜか兄が主演になったのだと思います。

そう考えると、兄には何かしらの素質があったからこそ選ばれたのだと思っています。


確かに、兄は音楽が大好きで踊ることも好きなので、広場みたいなところで兄好みの曲が流れていると踊り出したりすることがよくありました。

そういったところから主演に選ばれたのかもしれません。

どのぐらい練習したかはわかりませんが、兄は練習が嫌いで本番は好きというか楽しんでいるタイプなので、私が本番見た時は楽しく頑張っていたなと
いう印象だったと覚えています。


最後に


普通の学校とはちょっと違い、特別支援学校ということでできる学生は主体的に進めることもあると思いますが、兄のように主体的に動けいない学生は先生に導かれ動いているのかなと感じました。

でも、兄は主体的に動かないのに、主演に選ばれ楽しそうにそれをやり切る
ところがすごいところだなと思っています。


私は幼い頃はよく、兄の学校行事や習い事の行事についていき、たくさんの経験をしてたくさん遊びました。


今振り返ればいつも兄の周りにはたくさんの友達や先生がいたり、兄の行動が場を和ませたりと兄はきっと何も意識していないのだろうけど兄はコミニュティの真ん中にいるタイプの人だったんだなと感じています。

もちろん、兄のパニックがたくさんの人に迷惑や時には危害を加えることもありましたが、そんな兄を理解しながら兄を支援してくれる人はたくさんい
たのだなと感じました。

それも、兄自身にそんな魅力があるのかなと思います。(私にはわかりませんが・・・)

何も考えていないはずなのに、こんなに魅力があり、自然と人が兄に集まることに嫉妬というか、なんでなんだろうと思う部分は妹的には感じますが、これからもそんな魅力あふれる兄でいてくれたらいいなと思いました。


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