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【読書感想文③ ダンス・ダンス・ダンス】ていねいに書く雑文~その249~20230219

【読書感想文③ ダンス・ダンス・ダンス】
久々の読書感想文。村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」。
わたしとしては、初めて読んだ村上春樹の作品がこれになります。

他の村上春樹作品を読んだことないので何とも言えないんですが、「たぶん大体全部の作品がこういうテイストなのかな」と思いました。

村上春樹作品を読んだことない人は少ないかもしれないけど、日常の中にナチュラルにSFを導入している感じでした。

面白いか面白くないかでいうと「面白い」。
で、全部読んだ感想としては「結局どゆこと?」。

でした。

言い方が悪いかもしれないけど、文章がくどいのにくどくなさを感じさせる
なと。
「早よ話進めろや」と思わなくもないのに、不快だったりイライラしたりしないというか。

「ダンス・ダンス・ダンス」は上下巻で、けっこう長い。でもそれらすべてが必要なパートかと言われれば疑問。でもその長さがあるから謎のSF感にギリギリの説得力を持たせられているというか。

結論として「どゆこと?」とは思ったものの、小説のオチというかラストってのはそういうものなのかもしれないなとも思いました。ほら、漫才のオチだって、オチで爆笑とかってないじゃないですか。オチてさえいればよいとでもいうか。

何が言いたいかっていうと、何でもかんでも解決しなくてもいいし、理屈が分かんなくてもいいっていうか。要は途中が面白ければOKとでもいうか。

この本はなんだかんだで読み終わるのに3カ月くらいはかかりました。どんどんとのめり込んで続きが気になるというわけでもないけど、きちんと読んでおきたいと思わせるような。ちょこちょこっと読み進めていきました。

でも、ハルキストの方は、この振り回され感というかSF感が好きなのかもしれないですね。ぜひ、ご意見をうかがいたいところです。

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