ナマケモノ日記第3回

ナマケモノ日記 第3回~お昼寝が出来ないナマ子~

私たちは、NPO法人京都自死・自殺相談センター Sottoです。
京都で「死にたいくらいつらい気持ちを持つ方の心の居場所づくり」をミッションとして掲げ活動しています。
HP: http://www.kyoto-jsc.jp/

noteではシンポジウムの内容や活動について、関係者のインタビューなどを更新しているのですが、今回は打って変わり、Sottoの事務局勤務経験者で、Sotto随一の怠け者と定評のあるナマ子さんの月刊連載「ナマケモノ日記」をお届けします。

Sottoの内実のことや、ナマ子さん目線での生きづらさなどをテーマに、ゆるすぎる文体と独自の感性で綴ってもらいます。
Sottoの活動に興味を持っていただいている方もそうでない方も、物珍しいものを見る気持ちで、どうぞ覗いていってくださいませ。

前回はコチラ→ ナマケモノ日記 第2回~ナマ子は一人旅がお好き~
第1回はコチラ→ ナマケモノ日記 第1回~はじめまして、ナマ子です~

第3回~お昼寝が出来ないナマ子~

 ナマケモノ日記もはや3回目~。時間の流れは早い早い。
最近のナマ子は、柄にもなくそこそこ働いており、お疲れ気味で眠気増量中です(と言っても世間の人よりは確実に働いてないけどね。。。)。
しかもこれを書いている今は梅雨。。。ナマ子は湿気がとても苦手なのです。
どのぐらい苦手なのかと言うと、外を10分歩くのも躊躇するくらいです。

こんな事を書くと、えっ~それってナマ子が単にナマケモノで、動くのが嫌いだからでしょ~??(ふっ)って、皆さんそう思うでしょうが、違うんです。違うんですよ。

運動は嫌いだけど歩くのは好き

 確かにナマ子は、子供の頃から運動は嫌い(特にチームプレーが大の苦手で、バスケではボールをパスされたらよけるレベル~)なんですけども、歩くことは楽しくて、お散歩にでかけるのは大好きなのです。
お散歩大好きって、何か可愛いペットみたいですね~。あれ?違う?違うか。。。

見慣れた景色であっても時間に追われず気ままに歩いていると、新たな視点を発見出来るのが新鮮で。
普段現代人である私たちが「歩く」時って、大抵目的があって、どこかに向かうために歩くわけですね。
そこであえて目的を持たず歩き続けると、同じ道でも新しい発見がたくさんあったりして。。
自分の心の持ちようによって、見えてくる世界は変わるんですね~。何だかアートみたいです。

現在、ナマ子は京都に巣を作って暮らしていますが(生まれは関東で、引っ越しと転職の多い人生)、京都の街中は碁盤の目のように区切られているので、慣れるととても歩きやすいのです。
怠惰を愛するナマ子でも、春や秋のお散歩は大好きです。

で、で、、やっと冒頭に話していた湿気の話に戻れる~
京都の湿気って、街をあげて岩盤浴フェスティバル開催中??って思うくらい、もーーー猛烈!!!! 
空気はモワッ〜としていて5分歩くだけで汗がジワジワジワジワ染み出て来ます(別名ナマ子汁)。
だから、10分歩くことを躊躇するのです。。

決してナマケモノだからじゃないのね(全てナマケで片づけられるのは嫌で、変な拘りを持った結果、ここまで長い文になってしまった。。。生きづらさと似ているね)。
それで。。だ。。完全に忘れるところだったけど、今回のお題は、湿気や散歩ではなく「お昼寝」なのです。はい、ようやく本題です。

 さて、前回も前々回も寝ることについて、ちょこちょこ触れていたナマケモノ日記ですが、なんと、今回ついにお題に昇格しました(睡眠愛が半端ない!)。 
ちなみに、この日記は自宅で珍しく昼間に書いています。もう何回、「ねむっ」と口にしては欠伸をしていることか。。(´Д`)

その結果カフェインレス珈琲を何杯も飲むという特に意味のない行動。。
眠気を飛ばしたい気持ちと、眠気に忠実でいたい気持ちがせめぎ合った結果、中間(?)のカフェインレスコーヒーを飲むという謎の行動が生まれたと自己分析をしています。
ざんねんな生き物、ナマ子。

お昼寝に優しいSotto

 ナマ子の生体がまた一つ解明できたところで、いよいよ、Sottoとお昼寝を絡めた話をしましょ。ナマケモノ日記第1回でも書いた通り、ナマ子は2年ほどSottoの事務局にてフル勤務をしていましたが、とにかく遅刻(5分~10分程度)が多くて多くて。。

特に残業があった翌日の9時出勤は、ぐんなり(ぐったり、と、げんなり、を合わせた状態)していました。
全身から、ぐんなりオーラを発しているナマ子に対して、当時の同僚は「ナマ子さん、とりあえず出勤したら、しばらく寝ててもいいっすよ、俺も寝ることありますしっ」と言ってくれました。
おお、耳も心も潤うような言葉~!(思わず瞳も潤う)

多少無理しても働くことが美徳のように扱われている現代で、もはや神の一声!
そう、Sottoは昼寝に寛大なのです。別にお昼休みでなくても、ちょっと仕事に集中したら疲れてきたー、なんて時の仮眠もOK~。
ミーティング中に誰かが眠気と戦っていても、そっと微笑むのです。
いいですね~このおおらかさ~。

睡眠ガチ勢のナマ子、意外な落とし穴

 ところが、ところがです、ここで問題が一つ。
実はナマ子はお昼寝が得意ではないのです(めっちゃ得意そうに思われけど、人?ん?ナマケモノは見かけによらない)。

化粧など身支度を一度してしまうと、お風呂に入って就寝モードに入るまで、日中に「少し寝る」が出来ず。。
寝るなら本格的に寝ないとね!そうじゃないと睡眠時間としてカウントされないのです。
これが睡眠ガチ勢ナマ子の公式ルール。
もう生きづらさを枕にして寝ている状態(ややこしい〜)。。。

 どうやら子供の頃から昼寝は不得意だったようで、保育園に通っていた時の記憶で鮮明に覚えている一場面が。。。
それはとある昼下がり。。。

決められた時間(お昼寝タイム)にスヤスヤ寝ている他の園児たちに違和感を覚え、眠れずに起き上がったのですが、静かにするよう先生に制されて。。
寝れないから起き上がっただけで、別に騒いだりするつもりはなかったので、とても心外だったという、あまり嬉しくない記憶。
思えばこの頃から、ナマ子の生きづらさはスタートしていたのかも。。。

ナマ子、母に感謝

 大人になって、ふとこの話を母親にしてみたところ、「そう言えば先生から『ナマ子ちゃんお昼寝をしないんですよ』と言われたことがあったけど、別に夜はちゃんと寝ているから問題ないと思って、先生は何を言ってるのかしら~って思ってたわ~」と、さすがナマ子ママ。
もしも、母までお昼寝をしないナマ子はおかしい!!と先生側に立っていたら、私は今頃さらに違う種類の生きづらさも感じていたかもしれない。。。

ちなみに元同僚はお昼寝が得意なようで、デスクチェアーに座ったまま脱力感たっぷりな寝姿を披露してくれていました。
チェアーが高級ベッドに見えるほど気持ちよさそうで、子猫も顔負けの眠りっぷりです。
キー!昼寝が出来る人ってお得で羨ましい~~。
私には昼寝の特殊訓練が必要。。

元同僚のお昼寝エピソードで話を終わらせるという、自分でも予想外の展開に。。
本当は、もう少しちゃんとした締めくくりを書きたいところだけど、ぼちぼち疲れてきたので、皆さん許してね。
ちなみに眠気増量中のナマ子は、今夜から明日にかけて15時間は寝るつもりです。
夜が楽しみったらないよ~~~。

ナマ子

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